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20141001~シンデレラ・エクスプレス

2014.10.01(23:58) 8


祝、東海道新幹線開通50周年……と、朝から新聞誌面がその記事で賑わっていたので……つい、なんとなく(^^)

ちょっとした小話です(^^;

※※※※※※※※※※※※※※※※



「入江くん、新幹線、今日で開通50周年
何だって」
寝室のドレッサーの前で髪をとかしていた琴子は、ベットで本を読んでいた直樹に話し掛ける。

「らしいな」
本から目を離さずあっさり答える直樹に、
「あーやっぱり知ってるんだ。なんか、あたしが入江くんに教えてあげれることってないよね」
少しがっかりする。

「……子供たちのことはオレよりおまえの方が知ってるだろうが」

「そ、そっか。そうだね」
そしてその言葉にあっさり浮上。
新幹線より8歳年下だけとは思えない少女のような笑みに、直樹は見ないふりをしつつも、しっかり囚われている。

「新幹線にいっぱいお世話になったよね、20年くらい前……」

神戸に研修に行っていた時のことだと思い至る。20年を越える結婚生活の中で、1年も離れて暮らしたのはあの時だけ。

あの頃よりも随分東京ー神戸間も近くなったことだろう。

「…新幹線を見るとね、今でもちょっときゅんってしちゃうの。あー、これに乗ったらもうすぐ入江くんに会えるんだあ♪って思ったこととか、これに乗ったらまた入江くんと離れちゃうんだ、って寂しくて寂しくて堪らなくなったこととか」

まるで20年の時を越えてその瞬間に降り立ったように琴子の瞳は切なげに潤んでいる。
一瞬で、あの時の状況を思い出し、すっかり当時のCMのヒロイン気分の妄想に浸っているのが分かる。

「辛かったけど、苦しかったけど、あの時あたしたち頑張ったよね?」

目尻にひかった涙をふき、にこっと微笑む。


ああ、まったく、この奥さんは。
明日はオペがあるから控えようと思っていたのに。

「……新幹線の扉が閉まる瞬間までキスしてたり?」

ベッドに入っていた筈の直樹がいつの間にか琴子の後ろに立ち、そしてふわっと背後から抱き締める。

「え…?」

20年前と何ら変わりない体型と容姿。
3人もの子供を生んだとは思えない。
肌も艶やかで、アラフォーとは誰も信じまい。琴美と並んでも姉妹と間違えられるのだから。

首筋にキスされて、軽く身じろく。

「入江くん、なんで……」

問い掛けの言葉はキスで簡単に塞がれる。そのまま抱き抱えられて、ベッドに直行。

「入江くん、明日オペじゃ……」

「大丈夫、まだまだ体力は衰えてないし」

にやっと笑う。
彼もやはり20年前と変わらない体型と容姿と、そして頭脳と体力。巷で年を取らない化け物夫婦とも囁かれていることを知っているのか知らないのか。

「…でも、睡眠不足はマズいから、新幹線モードで行くな?」

直樹の手はさっさと琴子のパジャマの釦を外しに掛かっている。

「でも、あんまりあっという間だと申し訳ないから、各駅停車レベルで」

――なんで新幹線の話を振ったらこんなことに?

琴子の疑問は直樹の唇や、指先の甘やかな動きによってかき消され、やがて何も考えることなど出来なくなったとさ。


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おそまつでした…………
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Snow Blossom


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コメント
拍手コメントありがとうございました♪

そう、確か子供の数、5人が3人で悩んでいて、結局3人にしてしまったんですよね。今は5人にしておけばよかったと後悔してます。…そういう妄想が生まれてしまったので……しかしもう3人にしてしまったーと(..)
因みに3人目産んだの今年です(^^)
11人は私が名前と年齢を管理しきれません…(^^; うちの直樹さんはきっとヤれない期間が長くなるのはイヤなんだと思うので、ある程度コントロールしてるのだと……
むじかくさんちの11人♪サイコーです(^^)
【2014/11/07 12:34】 | ののの #- | [edit]
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