20131121 ~20th anniversary (2)


昨夜はむじかくさまのお誘いでソウ様のチャットに初めて参加させて頂き、結婚記念日カウントダウンをともにさせていただきました(^_^)チャットなるもの自体初体験で、かなり戸惑いましたが、でも楽しかったです。イタキス方言祭り(^^;神戸に九州に秋田と方言が難しいというお話から、色々な方言のお話に。そしてどうやらソウ様とは随分互いに近い所に住んでいることが分かりました(^^)v同じケンミンとは存じてましたが、そんな御近所?とは。
そして、皆様と一緒に結婚記念日おめでとうー! と叫べて良かったです。誘っていただいたむじかくさま、企画してくださったソウ様ありがとうございました♪


さて、前回は結婚記念日というのにあんな所で終わってすみませんm(__)m
しかもとってもシュール………(..)

そして今日はいい夫婦の日だというのに、夫婦、出てこないし……(-.-)

※※※※※※※※※※※※※※※






「ハル! こっち来て! なんで義足取っちゃったのよ? しかもこんなところに放置して! ほら、このおねーさんびっくりして動けないわよ」

あたしは弟の義足を持ったまま、呼びつける。

「みっきぃまっきぃも逃げない!」

こそこそっと忍び足で離れようとする双子を睨み付ける。

「だって、普通に鬼ごっこしたら、みっきぃまっきぃ、すぐ掴まっちゃうからハンデが欲しいって云うからさ」

「はあ?」

双子たちはハルより二つも年上。その上ハルは左足が義足。そのハルに掴まるって、どんだけ運動音痴なのよ! いや確かに二人ともいい感じにコロコロしてるけど! ハルは義足だって運動会で平気でかけっこ一等とってるけど!
でもだからってそんなリアルハンデつけなくても!

「とりあえず、根本的な問題として、ホテルの廊下で走り回るんじゃないの!
ほら、三人とも部屋ん中入って」

あたしはまた、呆然としているホテルのおねーさんに、「あ、これただの義足ですからあ」と抱えたままの義足をちらっと見せてから三人を控え室に押し込む。
パパが技研の人達と開発してる今の最新技術のだから、結構リアルなんだよね、この義足。ごめんね、おねーさん。心の中で手を合わせる。



「ほら、ちゃんと着けて」

「うーん、最近合わなくなってきてんだよねー」

ぶつぶつ云いながらズボンを脱いで左足に装着する。手慣れたもんだ。

今年小三のハルは3月生まれだから同級生より小さい筈なのに、実はクラスで一番背が高い。身長の高いパパの遺伝子はあたしだけでなくハルも持っているようだ。成長著しく、小児用義足はただでさえ取り替えスパンが短いのに、ハルは一年で何度も替えている。まあ、損傷激しくて修理やメンテの回数が多いってのもあるけれど。あ、別にものが悪いんじゃなくてわんぱく坊主なだけね、この子が。


「あんたたち、パーティ始まるまでこの部屋にいなさい」

「えーつまんない!」

あたしの申し渡しに口を揃えて抗議を唱える。

「ゲームとかやってればいいから!」

「あ、そーだ、パパの会社の新作ゲーム持って来たんだった!」

「えー『コノミーナの魔法の王国』?」

そういってみっきぃが鞄から携帯ゲーム機を取り出す。
持ってるなら最初から大人しくゲームやってりゃよかったじゃない。

しかし『コノミーナ』って、好美ちゃんから取ったんだよね。
……パパと裕樹おにいちゃん…………兄弟揃って、なんか発想が似てる気が……うん、別に『コトリン』自体パパが付けたんじゃないって知ってるけど、それ臆面もなく採用しちゃうのって、どうなのって思ったことがあったわけ。

「じゃあ呼びに来るまでここから動くんじゃないわよ」


「うん、わかった」

そう言うハルはあたしの方は少しも見ずに、みっきぃのやっているゲームの画面に夢中になってる。まっきぃも同じように覗きこんで。あーなんかだんご三兄弟みたい。(古い? こどもの歌のCDに入ってるから知ってるだけよ)
これなら少しの時間は大丈夫ね。
あー男の子って、めんどくさっ。


あたしはそっと部屋を出る。受付を手伝うといってたのに時間を食ってしまったわ。



ハルーーあたしの弟。今は五歳違い。学年は4つ下だけど。
あの子が生まれた日のことはすこし薄らぼんやりとした記憶だ。あたしは幼稚園の年少さんを終えた春休みだった筈。
もうすぐ弟が生まれるって凄く楽しみにしていて、ママのお腹によく耳を当てていたのは覚えているのだけれど。

断片的な記憶を辿ると、一番はっきり覚えているのはおばあちゃんが泣き叫んでる声。パパの胸をバンバン叩いて、すがり付いて、泣いていた。
あたしは多分その光景が怖かったのだろう。
ママに何かあったの?
赤ちゃんは?

心配で不安で堪らなかったのを何となく覚えている。

でも病室に入ったら。
そこには普通に笑っているママがいた。
幸せそうに赤ちゃんを見つめているママがいた。

「みーちゃん、見て。あなたの弟だよ。ハルくんっていうの。可愛いでしょう?」

本当に可愛いかった。
ちっちゃなハル。
天使みたいって思った。
おばあちゃんが泣いてる訳が分からなかった。

パパに教えてもらったのは少し後だったと思う。ママが退院してもハルは退院出来なかったから。


先天性何とか……って言ってたっけ。
一度聞いただけで詳しくは知らない。
ただハルの左足はお腹の中で何かが巻き付いたみたいになって、血流不足でちゃんと育たなくて、膝下から骨がない状態だから切断しなくてはいけない、とパパがあたしに説明してくれた。
足を切るーー聞いただけであたしは怖くなって、ポロポロ泣いていたと思う。
おばあちゃんが泣いていた訳もわかった。

でもあたしはハルが生まれてから、パパやママが泣いているのを見たことがない。
それはパパがお医者さんで、ママが看護師だからだろうか、と始めは思っていたけれど、そういうわけじゃないってことはいつの間にかわかった。

「だって、とっても可愛いでしょう? 生まれて来てくれてうれしいわ」

ごく普通に生まれてきた命を喜んでいる。普通のお母さんとして。
だからあたしも自然に弟を受け入れることが出来たのだと思う。


その後、何度か手術をしてハルの左足は膝下からなくなった。
でも赤ちゃんの頃から義足を着けて、ハイハイだって普通にしてたし、たっちもつたい歩きも普通の子供と変わらない。
運動も出来るし水泳だって出来る。
だからあたしたちもハルが何か特別だとかそんな意識は余りない。
ハルが義足を着けたり嵌めたりしている様子も、目の悪い人がコンタクトを着けたりはずしたりするのとたいしてかわりないように思うし。

ハルが生まれた年、多分あたしたちの家は嵐の中に居たような感じだったかもしれない。でも嵐はいつまでもそこにはいない。嵐のあとは雲ひとつない晴れやかさがあるように、明るくてやんちゃでひょうきんなハルはあたしたちの太陽だ。

まあ、ちっちゃい頃は「おねえちゃー
ん」と人の後をくっついてきてめっちゃ可愛いかったのが、今じゃ「姉貴」とか「琴美」とか、呼び捨ててくそ生意気になってきたけどね。

でも今でもたまに何かおねだりする時、上目遣いで少しママそっくりのおっきな目をうるってさせて、「おねえちゃん」と甘えられると弱いんだよね。しかも目を臥せてふっと顔を沈ませると今度はパパそっくりで。
すっごい必殺技だわ。

それに義足がどうのってことより、あの子の性格のせいで学校はトラブルが多いわね。あたしが普通に地味に小学校生活送ってきたのに、やれものを壊したの先生にイタズラしたのって、ママ、しょっちゅう呼び出しくらってたもの。

猪突猛進のトラブルメーカー。
やっぱりママに似てるかも。
つまり、あたしとも似てるってことか……。

一人くらいパパに似た落ち着いた子供がいたらいいのにね。いや、あたしは一見冷静沈着なパパ似って思われるのだけれど、しばらく付き合えばママ似だってバレちゃうのよね。
あんたのそのギャップ笑えるわーってよく言われる。

ま、いいじゃん?
あたしやハルが何やらかしてもパパとママは笑って、そのままで良いって言ってくれるし。

あー一度だけ、笑って許してもらえないことがあったな。ママを泣かしてしまったこと。
それはまた後でね。

あれこれ思い起こしてる間にパーティー会場の入り口に着いちゃったから。

ほら、お客さんがゾロゾロやって来ている。
今日のお客さんたちは、昔からパパとママを知っている気心の知れた人たちばかり。家に何度も来てくれた人もいるから、あたしも顔見知りの人が多い。
それにママの友達の子供たちも、みんなあたしと年も近いから、仲良しなの。



「ごめんね、好美ちゃん。あたし手伝うわ」

受付の席で記帳してもらっていた好美ちゃんと席を替わる。

「ありがとう、いいの?」

にこっと笑う好美ちゃんの腕には美紀ちゃんがへばりついている。好美ちゃんもアラサーの筈だけど、女子大生に間違えられるくらい若々しい。

「こっち、パパとママのお友達関係でしょ? あたしやるよ。向こうのパンダイ関係の席に裕樹おにいちゃんいるし、そっちに行ってもらった方がいいかも」

殆ど会社関係は呼んでいないのだけれど、パパが昔会社を一時期手伝っていたこともあって、その時代の開発チームのスタッフが多少来るらしい。
でも今は裕樹おにいちゃんが、パンダイの取締役部長として開発部門にいるからお任せした方がいいと思うのだけど。

「わかったわ。裕樹くんの方に行くね」

うふふっと嬉しそうに裕樹おにいちゃんのいる処に走って行く。好美ちゃん、可愛いなー。




「おーっ琴美ー!」

いきなり目の前に現れたのはサングラスをかけた背の高い美女。
そして、スッとサングラスを外してにこっと笑う。


「夕希ちゃん!」


懐かしい幼馴染みのおねえちゃんがそこにいた。



※※※※※※※※※※※※※※


と、まあやっと受付に辿り着いたところで次回へ続くっ………のです(^^)v

前後編は諦めて、ナンバー振ります……。
そして、ちまちまと更新していこうかと………(^^;
さて、パーティーはいつ始まるのだろう?


あ、あと、ハルくんの足ですが。一応あれこれ調べて参考にしたものはありますが、基本は架空の病ということでお願いしますm(__)m彼のことをあれこれ悩んで結局一年放置………あまり重くならないようにしたつもりですが…(^^;




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コメント

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§ Re.にゃんこ様

コメントありがとうございます♪

そうなんですか! 旦那さん無事でよかったですね。でないとにゃんこ様とは出会ってませんものね。
はい、続き頑張ります(^_^)結婚記念日過ぎて終わりはいつだろう?って感じですが(^^;

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§ Re.紀子ママ様

コメントありがとうございます♪

よかった、ハルの話、重くなかったですか?ちょっと安心しました。結婚記念日に何書いてるんだ~と悩みつつアップしたので(^^;
琴子ちゃんと直樹が自然にハルを受け入れる様を書きたいと思いつつ拙い文章力で伝わるかと不安でしたが、うるうるしていただけて嬉しいです。裕樹の双子も実は密かに気に入っているので、可愛いと言っていただけて幸せです(^^)
次回からやっと他のイタキスファミリー登場です。すぐに更新できるかわかりませんが、頑張りますね♪

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§ Re.たまち様

コメントありがとうございます♪

いえいえ、こちらこそ覗かせていただいてコメントもなしですみません(^^;(でも法多山の厄除け団子にはコメントしようかと思ってたんですよー大っっ好きなんで)

ハルの話、共感いただいてありがとうございます(^^)私自身は重篤なハンディを持った方との関わりが殆どないので、そんな私が書いていいのか、という不安もありましたから。
そのように言っていただいて少し安心しました。あくまで私の想像の世界ですが、イリコトなら、こんな風にごく普通に受け入れるんじゃないかな、と思って書きました。
ドキドキしながらのアップだってので、たまちさんの言葉は本当にうれしく思います。
たまちさんも無理せずお身体ご自愛下さいね(^^)

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管理人の、のののです。イタズラなキスにはまって、二次創作を始めました。

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