20131121 ~20th anniversary (1)


入江くん、琴子ちゃん21回目の結婚記念日おめでとう♪

けれど、何故か1年前の20回目の結婚記念日のお話です……(^^;
そう、1年前、初めて書こうとして、そして途中放棄したお話だったりするのです(^^;なんとか頑張って続きを書こうと試み……そして結婚記念日中に終わりそうもない予感(T.T)
余り甘くないですが………とりあえず書けたところまでアップしますね(^_^)




※※※※※※※※※※※※※※※


「これで、よし」

あたしは鏡の中の自分の顔をチェックして、オレンジのリップを化粧ポーチの中にしまった。

「みーちゃん、仕度は出来た?」

おばあちゃんがドアをノックして、ひょいと顔を覗かせる。

「うん、オッケーだよ。メイクさんには申し訳ないけど、少し化粧落としてナチュラルに変えちゃった」

ここのホテルのメイクさん、腕はいいと思うのね。とっても綺麗に仕上げてくれて。でもあたしのこといくつだと思ったのかなあ? とても中学生には見えない出来映えで……

「そうね、みーちゃん、ニキビもなくて、肌ツヤツヤだし、化粧なんてしなくても全然キレイよ」

「ありがとう、おばあちゃん」

中学一年にして、身長160センチ。なのに顔はママに似て童顔。バストサイズも身長も、小学生のうちにママを追い越してしまっているのに、顔は思いっきり小学生顔、という妙にアンバランスな感じなの。きっとメイクさんも どうすべきか悩んだのだろう、体形にあわせてこの幼い顔立ちを大人っぽく仕上げてくれた。多分、子供は背伸びしたがるとでも思ったのだろうけれど。にしても、無理に大人っぽくさせてる感がありありとして、かなり妙な仕上がりだったのよね。
でも性格もママ似のあたしは、楽しげに話しながら勝手に化粧を施すメイクさんに何も言えなかったんだよね。昔ママもパパとデートする前に美容室へ行って、とんでもないオウムな髪型にされていくのに何も言えなかったって云ってたの。そんなとこ似なくてもいいと思うんだけどね。
でもまあ、モデルメイクのあたしは、この身長のお蔭で大人びて見えて……間違いなくママと二人並んだら確実に姉妹よ! と、いうわけで結局自分で少し変えちゃった。



「ふふっ、ママのお下がりのドレス、ちょっと大人っぽ過ぎたかしら?」

おばあちゃんが、笑う。
そう、このサーモンピンクのパーティードレスは、20年も前におばあちゃんが、ママのハタチの誕生日にブレゼントしたもの。
昔の写真を見て、あまりにママが可愛かったから、おねだりして譲り受け、サイズを直してもらってーー大きめにね……それから、ちょっと今風にアレンジし直してリメイクしてもらったのだ。ひょっとしたら新調した方が安くすんだかもしれないけどね。
ノースリーブのドレスは、露出が過ぎると、パパにフリルたっぷりのベージュのボレロをプレゼントされたから、それほど大人びた艶っぽさはないと思うのだけれど、ノースリーブにしたところで、結局はこの顔立ちなんだよね。どんな色っぽい格好しても顔とちぐはぐ過ぎちゃって。
なんであたしはパパ似じゃなかったんだろ。身長とともに、この顔はあたしの最大のコンプレックスだ。
どんぐり眼にぷっくりしたほっぺ。パパに似てるのは睫毛の長いとこと、少し通った鼻筋くらい。パパの容貌はあんなに綺麗なのに、あたしの顔はどちらかといえばまあ、10人並みに可愛いわね、と評される。本当にママにそっくりね! とも。
いや、別にこの顔嫌いじゃないけれどね。10人並みでも、決して見られない顔ではないと思うのよ。うん、可愛いねって云ってくれる男子はいっぱいいるもの。
でも時々思うのは、あたしがもしママに似ていなかったら、もしパパ似だったりしたらーーパパはあたしのこと今みたいに愛してくれているのかなぁってこと。

「ああ、そうだ、みーちゃん」

おばあちゃんが、物思いに耽りかけたあたしの思考を中断するように、話し掛ける。今日のおばあちゃんは、久しぶりの和装だ。パールグレイの辻が花が、とても素敵。今年の春に同じこのホテルで、還暦のお祝いを盛大に行ったとは思えない若々しさだ。

「ママも、仕度が済んだから、みーちゃんに見てもらいたいって、呼んでたわよ」

「うん、わかった。隣の控え室よね?」

あたしは、ポシェットを肩に掛け、隣の部屋に向かった。

おっと、大変、紹介が随分遅れちゃったわね。
あたしの名前は、入江琴美。先々月13
歳になったばかり、斗南大学付属中等部一年生。パパに教えてもらったテニスが好きで、テニス部に入ってるけど、パパほど運動得意じゃないから、一年からレギュラーは絶対無理ね。それでも一年生の中じゃダントツなのよ、これでも。
ママ似の努力と根性で、元々センスのある子達に追い付いてる感じ?
あ、あとクラスは一応A組ね。
一応ってのは、いつB組に落ちてもいいくらいの微妙な成績なのよ。
あたし決して頭悪い訳じゃないのよ。そりゃパパほど天才じゃないけれど、ママの遺伝子が少し邪魔して、ま、そうね、秀才程度? 一回読めば全部覚えちゃうパパみたいにはなれないけれど、三回くらい読めばとりあえず記憶できるもの。
何故A組の上位に入れないのかは、もう頭の良さの問題じゃないのよ。性格がママに似た為、そそっかしいだけ。あと、必ず肝心な時にトラブルを引き起こすせいね。
試験で名前書き忘れたりとか、マークシートで、全部一問ずつズレたまま気がつかなかったりとか。そういう勿体ないことで点数落としたりしてる。
そのうえ試験の日に限って目の前で事故が起きたりとか、おばあちゃんが道に迷って一緒に迷子になったりとか………この前の定期考査なんて試験官の先生の禿げ頭に止まったハエの動きから超一大ファンタジーストーリー思いついて妄想してたら試験終わってたのよね………やめよう、虚しくなってきた。先生からは嘆かれるけど、ママにもパパにも成績でとやかくは云われたことないし。



ーーで。今日。
一体なんで、みんなこんなにおしゃれして、このホテルに集合してるかというと。

「ママ、入るよ」

ノックして隣の控え室のドアを開ける。
そして、そこには。
鏡の前のスツールに腰掛けているのに、鏡に顔を向けず、うっとりとした表情で眼を閉じ、少し顔を上向きにし、その頤(おとがい)をパパの指に支えられ……そしてパパは、そのママの唇にルージュを差していてーー。

うーん、絵になる。
わが両親ながら、ちょっと見とれてしまった。

今日の主賓は、この二人。
あたしのパパとママ、入江直樹と、琴子の、結婚20年の記念パーティなのだ。
20年前の今日、この日、このホテルで、おばあちゃんのお膳立てのもと、プロポーズからたった2週間で結婚式を挙げた二人。
もう、その顛末は、ママやおばあちゃんから散々聞かされたから、あたしも自分のことのように知っている。もちろん、アルバムもビデオも何回も見たし、何年か前にはDVDに焼き直してたわね。
結婚式を勝手に仕切ってしまったおばあちゃんは、その後ことあるごとにーーーー5周年、10周年、区切りの年の度に、自分たちの好きな形でパーティを開きなさいと提案してきたけれど、医師と看護師という二人の職業上なかなか時間がとれないことや、基本的に派手なことが嫌いなパパと、派手なことは嫌いじゃないけどパパと二人だけで御祝いするのが最も嬉しいママだから、結局これまで盛大な記念日パーティをすることはなかった。
まあ、それが何故、今年20周年のアニバーサリーを盛大にーーはい、盛大です、なんたって招待客、500人以上ーーに執り行うことになったかというと、まあ、春のおばあちゃんの還暦祝いの席で、プレゼントが何がいい? って訊かれて、冥土の土産にもう一度琴子ちゃんのドレス姿が見たいと、このパーティーの開催をおねだりし、その足でホテルに予約しちゃったんだよね。さすがおばあちゃん!
ま、あたしも援護射撃は、怠らなかったけどね。




「きゃあ、みーちゃん、可愛いっ」

ママが両手を広げて、あたしに飛びついてくる。
そして左のほっぺにちゅっとキスしてきた。すかさずパパも、
「ああ、よく似合ってる」
と、右のほっぺにキス。

「ふふっ、ありがとう。ママもとっても綺麗よ」

ピンクパールが散りばめられたオフホワイトのカクテルドレスは本当に素敵。花嫁さんみたいだわ。
でも。
あたしはそう言いながら鏡のなかの自分の顔を確認する。
ほら、やっぱり。
ルージュを塗ったばかりの唇でキスされたから、あたしの左ほっぺにはしっかりママのキスマークが。そして案の定、右のほっぺにも。
あたしは、鏡の前のティッシュボックスから、ティッシュを一枚引き抜くと、ほっぺたのキスマークを拭き取り、そしてそのままパパの唇にもティッシュを押し当てる。

「駄目じゃない、パパ」

ティッシュには、しっかりパパの唇の形のママのルージュの跡・・・

「ママが、口紅差した後、キスなんてし
ちゃ」

しかも、相当ディープなやつと見た。

「ちゃんと塗り直したよ」

真っ赤になってるママの横で、しれっと答えるパパ。

「もう、入江くんってば」

ママも今更恥ずかしがってどうする。
はっきり言って、うちは随分アメリカナイズされたご家庭だと思う。パパとママ、普通にあたしの目の前でマウストゥマウスのキスをする。ハグは日常茶飯事。無論あたしにもさっきみたいにすぐキスしてくれる。幼稚園の頃はそれが普通だと思っていたけど、家に遊びに来た友達がその光景を見てびっくりして、みーちゃんちって、外人!? と、叫んだ。
あたしはその時初めて、普通の日本のご家庭は例え家の中でもそんなにキスしまくったりしないのだと知ったのだ。
ま、うちの両親のラブラブ加減は、とても結婚20年もたった熟年夫婦とは思えないくらいなんだよね。ママは全身全霊かけて地球より重い愛でパパを愛してるし、パパだって負けず劣らずずっと深く、激しくママのことを愛してる。
ママはよく人前で全くその溺愛っぷり隠さないパパに、昔は人前じゃ冷たかったクセに! と、照れ隠しに怒ってるけど、パパは全然意に介さず、ママに対する独占欲を全開モードで周りに示してる。
二人のバカップルぶりは、病院でも、近所でも、あたしの学校でも有名な話で、ネタには事欠かない。
頭脳明晰で、40歳前にして、斗南大医学部の教授となり、小児外科部長となったパパ。端正な顔立ちは、若い頃より大人の深みを増して、誰もが振り向き、誰もがぽっと顔を赤らめる。クラスの女子たちは、みんなうちに遊びに来たがり、パパに会いたがる。
いいなあ、琴美は・・・あんな素敵なパパがいて。
そんな台詞は、聞きあきたわ。
でもそんな子達も、うちにきてパパとママのべた甘っぷりを目の当たりにすると、呆気に取られるんだけどね。


そしてママも、よくも悪くも注目の人だ。
ママはあたしと同じで美人じゃないけど、何度も言うけど10人並みに可愛い。40過ぎて尚可愛いとしか言い様のないベビーフェイスだ。って言うか、娘のあたしと並んで歩いてると、姉妹にしか見えないってどういうこと? しかも、中学生のあたしが姉に見えるって、どういうこと?
これはもう、美魔女というより、妖怪の域に入ってると思うのよね。
で、容姿はともかく性格も破天荒なお騒がせママは、幼稚園でも小学校でも、トラブルを巻き起こしてる。子供のあたしが目立たないよう地味に過ごそうとしているのに、それを全て台無しにしてくれるのがママだ。
別にあたしは、いじめや学級崩壊とかに巻き込まれたことは一度もないのだけれど、全くあたしとかかわりのない子なのに、いじめにあってるとか聞きつけるとすぐ解決に乗り出すし、気がつきゃあたしも巻き込まれてる。お蔭で波瀾に満ちた小学校時代を送ったわね。


おっと、あたしが回想に耽ってる間にまたイチャイチャしだしたぞ、このバカップル。
髪がからんだ胸元のサファイアのペンダントをほどいてあげながら、さりげなくうなじにキスしてるし。
うん、あれは何歳の時の誕プレかな? 昔は一度もプレゼントをしたことがなかったパパが、ある年を境に毎年必ずプレゼントをしてるみたい。無論、ママもパパに必ずあげてるし。
秋はプレゼントの飛び交う季節なのよ。あたしの誕生日もママの少し前なの。2000年生まれのミレニアムベビーよ。

うんうん、今日は首回り大丈夫みたいね。さすがにそのドレス着てるのにキスマークは付けなかったようね、パパ。ちゃんと我慢出来るじゃない。えらいえらい。

だいたいあたし、何回親のベッドシーン目撃しちゃったかしら? 五歳くらいから寝室別にしてあたしは子供部屋で寝るようになったけれど、ほら子供じゃない。夜、目が覚めて泣いて両親の寝室行ったら……ってパターン何回かあったわね。鍵くらいかけようか、って云ってやりたいわ。
さすがに学習して鍵きちんとかけるようになってからは目撃することはないけれど。でも、ママの様子とキスマークで大抵前の日にしてたかどうかわかっちゃうのも……どうなのよ、それ?
それに今、生理予測してくれる女の子の為のアプリあるじゃない? あれ、ママに頼まれてあたしがママのスマホに入れて、時々あれこれ訊かれて教えてるんだけど……普通にえっちした日メモに入れてるもんね。で、結婚20年たってる割りに新婚さんですか? ってなぐらいな結構な回数。娘に見られてるって気がついてないし………鈍いにも程があるわよ。

ちなみに初めて目撃しちゃった次の日、パパからは医学書見せられて、受精の様子や受精卵の着床の様子なんか懇切丁寧に教えられたわ。ママからは定番の『赤ちゃんはどこからくるの?』的な絵本だったわね。お蔭で小学入学前からそのあたりの知識ばっちりよ。
今同級生の子達がちょっと過激な少女漫画のそーゆーシーンにわぁきゃぁ云ってるけど、そんなフィクション、ケっ! て感じね。

そういや、寝室だけじゃなくて一度リビングでも目撃したわ。思い出した。
夜中、喉が渇いてキッチンに降りていったら、リビングのソファでパパとママが抱き合ってて。
慌てて離れて「あ、あらみーちゃん、まだ起きてたの?」と、狼狽えた顔でママ、誤魔化してたけど、パパは平然としてたわね。あたしも、「うん、水飲みにきた」といたって平然と答えたけど、しっかり見えてたんだよね。ママ……パンツ、床に落ちてますけど。

昔はねー。よくママとパパの取り合いしてたもんけど、だんだん虚しくなってきたのよね。対抗するのも馬鹿馬鹿しいというか。あまりにもバカップル過ぎてね!


ーーと、まあこんな両親だけど、そして今も娘のまえで、普通にいちゃこらしてるけどーー両親が愛しあってる家族って多分それはそれは幸せな家族であることだと思うのよ、うん。もう慣れたしね。





「兄貴。会場の方に病院のお偉いさん方が着いたみたいだぜ」

ノックの音とともに裕樹おにいちゃんが部屋に入ってきた。ほんとは叔父さんだけど、年の離れたパパの弟で、物心ついた時からおにいちゃんって呼んでる。

「わかった。行くよ。琴子、おまえも一緒に」

「はい」

パパとママが立ち上がる。

「おにいちゃん、ハル知らない?」

ここに着いてから一度も見ていない弟のことを訊いてみる。

「遥樹なら、うちの双子たちと鬼ごっこしてたな。ホテルの廊下走り回ってた」

「みっきぃまっきぃと?」

裕樹おにいちゃんちの長男次男は、一卵性の双子で、瑞樹(ミズキ)と将樹(マサキ)という。もー笑っちゃうくらいおにいちゃんの小さい頃とおんなじ顔! あたしは二人併せてみっきぃまっきぃと呼んでいる。今年10歳のいたずらっ子な従弟たち。
ちなみに裕樹おにいちゃんと奥さんの好美ちゃんは斗南大学4年の時に、デキ婚(あ、今は授かり婚ね)で結婚。兄弟そろって学生結婚してるのよね。
あたしが3歳の頃で、二人の結婚式でトレーンベアラーをしたの、何となく覚えてる。まあ、しっかりビデオにも残ってるしね。チビなあたしが好美ちゃんのウェディングドレスの長いヴェールを持って、すっころびそうになってるところ! ええ、小さい頃からママのドジな遺伝子ばっちりよ。

あと双子の下に五歳の女の子、美紀(みのり)ちゃんがいる。好美ちゃんに似た可愛い子で、妹のいないあたしにはほんとの妹みたいに可愛がってる。あ、名前は勿論おばあちゃんから一文字取ったの。もう、おばあちゃん、感涙よ。何てったってうちは、パパがもしこの先女の子が生まれたらみんな琴の字を入れるって宣言してたからね。好美ちゃんの優しさに感謝だわ。

今、うちはおばあちゃんちと別に家を建てて、イリじいちゃんの跡を継ぐ裕樹おにいちゃんが、あたしたちの昔住んでた家に同居している。
尤もあたしたちも同じ敷地内に家を建てただけだから、全然別居感ないんだけどね。週末には必ず一族全員集まっておばあちゃんちでご飯食べてるし。あ、アイじいちゃんは、あたしたちと住んでるの。今も現役ばりばりの板前さん。実は今日の料理も、和食はアイじいちゃんが仕切ってるの。



「美紀ちゃんは?」
あたしは裕樹おにいちゃんに訊ねる。

「好美と一緒に受付にいるよ。琴美も手伝ってくれるか?」

「うん、わかった」

あたしはパパとママが出ていった後の鏡の前で、もう一度軽くチェックしてから受付に行こうとしていた途端ーー。
「きゃああ」というもの凄い悲鳴が聴こえて、慌てて廊下へ飛び出す。


メイド姿のホテルスタッフのおねーさんが、廊下のふかふかのカーペットの片隅に落ちていたソレを指差してガタガタと震えている。

「あーーーっ!!」

あたしはソレを見て思わず叫んでしまった。そのとんでもない落とし物。ハルに間違いない。あのバカっ!

あたしがソレを何でもないように拾うと、おねーさんは目を点にして青ざめた顔であたしを見る。
ごめんね、おねーさん、驚かせて。

と、その時。双子たちがバタバタと走ってきた。

「みっきぃまっきぃ!!」

あたしは横をすり抜けようとした瑞樹の襟首を掴んで二人を止めた。

「ハルは? あの子は何処なの?」

「げっ琴美っ」

「何が、げっ、よ! 琴美おねーさまでしょ?」

「ハルならもうすぐ………」

言いかけた将樹の背後でたんたんたん、と変なリズムで足音が近付いてきた。

「ハル!」

何処で拾ってきたのかモップを杖がわりにして片足で器用に走ってきた弟ーー遥樹がそこにいた。

「げっ姉貴!」

「げっじゃないわよ! あんたなんで自分の足をこんなとこに捨ててくのよ! みんな驚くでしょうが!」

そう。足。
あたしは今、弟の足ーー義足を持って弟を叱っている。
…………もしかして凄くシュールな絵図かしら? ああ、スタッフのおねーさん、固まったままだわ………。






※※※※※※※※※※※※※※

スミマセン、結婚記念日なのに、こんな中途半端な………(T.T)
前後編で終われるのか? もしかしたらもう少し長くなるかも。
琴美ちゃん語りにしたらなかなか語り過ぎちゃって。なんとか入江一族は登場しましたが、受付会場でアラフォーのイタキスオールキャストをお出迎えする予定だったのにそこまで行きませんでしたぁぁ(T.T)



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§ Re.ねーさん様

拍手コメントありがとうございます♪

きゃースミマセン! 心臓が悪くなりそうな終わりかたで(^^;あれこれ悩んで予約投稿ができなかったんですよ(..)でもアップしちゃったので頑張って最後まで書きますね(^_^)

§ Re.にゃんこ様

コメントありがとうございます♪

はい、とんでもないところで切ってしまいました(^^;なんか、せっかくの結婚記念日なのに、いいのかあたしこんなんアップして?と悩みながらの更新です(^^; 続き、頑張りますね! 多分前後編では終わりません………(..)

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管理人の、のののです。イタズラなキスにはまって、二次創作を始めました。

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