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Silver Wedding Anniversary(1)





さあ、スライディングでギリギリ間に合ったか!?笑

琴子ちゃん、Happy Birthday!
いよいよアラフィフに近づいて参りましたが、きっと永遠の20代。
大河や朝ドラの如く、ヒロインは決して老けない!(に、違いない笑)


昨夜はチャット、初めましての方々が割りといらしてくださって一緒に琴子ちゃんの誕生日カウントダウンできて、楽しかったです(^^)d
秘密の部屋の鍵を手にいれることのできたラッキーな方々も……堪能されてますか?(^w^)
最高10人以上入室されてきたかな? 閲覧者も16人くらいいらっしゃったようで。次はぜひ一緒にお喋りしましょう! なかなかスマホとかだと操作しにくくて発言も難儀だったかもしれません。(私もスマホでPC版に切り替えてやってますので慣れるとなんとかなりますよ)でもこれに懲りずにぜひ次の直樹さんbirthdayもチャレンジしてみてくださいね!




そして、お話。カテゴリーはイタキス期間ですが(七色にははいってませんが、銀色、ということで少々こじつけ^_^;)、1日で終わらない西暦シリーズの、現在進行形な入江家のお話ですf(^_^;
そして、短くて申し訳ない………


※※※※※※※※※※※※※※※※※





20180928


「ママ、誕生日おめでとう!」

「琴子ちゃん、おめでとう~~!」

乾いたクラッカーの破裂音が部屋中に鳴り響いた。家族全員からの祝福の言葉がおかあさんに向けて降りそそがれる。

「おかあさん、おめでとう。これ、あたしとハルから。あ、メッセージカードはぴよちゃんの手書きね」

末っ子琴梨がおばーちゃんの膝の上でにぱーっと笑う。
四歳児のカードはほぼ落書きでとても読めないけどね。
ハルも照れくさそうにちらりとこちらを見たけど、すぐに素知らぬ顔をしてソファでスマホをいじりだした。絶賛反抗期中の中学生だ。
あんなにスポーツ少年だったのに、最近はすっかりゲーマーと化している。

「きゃー、ありがとう! おっきな箱ねー。何かしら?」

今日は、おかあさんの46歳のお誕生日。
今年も家族だけでささやかなお祝いを……といっても、隣に住んでいるおばあちゃんとイリじーちゃんや、裕樹おにいちゃん家族も当然参加してるので、なんだかんだ総勢13人なのだけど(うちもアイじーちゃん入れて6人家族、裕樹おにいちゃんちも7人家族……今どき珍しい三世代家族なのよね)………って、うちのおとうさんは相変わらず遅刻だけどね。

「えー? クッション? シンプルだけど素敵なグリーンね」

箱を開封したおかあさんがクッションを取り出す。

「それ、マッサージクッションだろ? 結構高いんじゃない?」

裕樹おにいちゃんが覗きこんで取り扱い説明書を出す。

「うん、そうなの。ほら、おかあさん、最近よく肩が痛いとか腰が痛いとかゆーから。病院でも家でも座った時にマッサージできるの。持ち運びできるから便利かなーと」

「みーちゃん、ハル、ありがとう! 嬉しいわー! ほんと、最近腰に来ちゃって……いつまでも若いつもりなのに、もう、そんな歳なのよね……四捨五入すると50歳かぁ。なんか最近、ついスマホ遠くに離しちゃったりして……いやねぇ」

クッションを抱きしめながら、しみじみとため息をつくおかあさん。
まあ、40代には全然見えないけどね。相変わらずの童顔で、あたしとはやっぱり姉妹にしか見られない。(ちょっとムカつく……)

「ま、琴子の年齢なら妥当なプレゼントだよな。高校生に贈るのはどうかと思うけど」

裕樹おにいちゃんがくすくす笑う。
それ、おかあさんが高校生の時におとうさんに贈ったプレゼントのこと云ってるのかな?
低周波マッサージ器。
たしかに渋い……
でも、あたしは、おとうさんがそれをまだちゃんと引き出しに入れて大事にしまってあるのを知ってるけどね……。
そろそろおとうさんも使ってもいいお年頃だと思うんだけど。
まあ、今回、何をあげようか考えたときに、候補にはあったけど(受け狙い)。いかんせん可愛くなかったもので却下しちゃった。

とりあえずあたしとハルの貯金で買える範囲のものってことで。あたしが7割だしてるけどね…ハルは途中まで家庭科で作ったエプロンにするつもりだったらしいけど、あまりに残念な出来で断念したもよう。どんなんでもおかあさんは喜ぶと思うけど、そこは我が弟、妙にプライドが高い。母譲りの不器用なのは仕方ないのに(あたしもブッキーだけどさっ)。

裕樹おにいちゃんと好美ちゃんからはホテルのお食事券。この辺は毎年の定番かな。
従兄弟のみっきぃまっきぃ(瑞樹と将樹)&美紀(みのり)ちゃんからは三人で焼いたという特大バースデイケーキ。これもここ最近定番化してる。10歳の美紀ちゃん、お菓子作りが大好きで将来パティシエ目指してるらしくて。そのせいか、最近パンダイの新製品、いわゆるクッキングトイという料理のできるオモチャが多いよね。

「あたしとじーじからのプレゼントはパーティーの最後にあげるわね」

にやり、と笑う。
やだ、おばーちゃん。何か企んでる顔よーー、それ!

「しっかし、相変わらず来るのが遅いんだから……何やってるのかしらねぇ~あなたたちのパパは」

ぴよちゃんのぷにぷにしたほっぺをつつきながらおばあちゃんが嘆息する。

そりゃ、忙しいでしょうとも。
小児外科教授にして、小児高度医療センター長、小児外科学会でもいくつか役職押し付けられてるのに、年間150件近いオペをこなしてる。そのうえ論文は英国の医療雑誌に何度も掲載され、ノーベル賞の前哨戦、ガードナー賞も受賞して。海外の研究者との共同研究だからって、授賞式にもでなかったけどね。
ーーにしたって、忙しすぎる。超人的な過密スケジュールを日々平然と涼しい顔してこなしているけどね。
当然、家にいる時間はものすごく少ないーーと思う。昔からそうだからそういうもんだ、としか思わないけれどーー基本全く趣味を持たなくて(趣味、琴子)、付き合いのゴルフも滅多に参加せず、飲み会、パーティ、接待、治療に不必要な全てを断りまくって(いたしません!ってか?)家族と過ごす時間を大事にしているらしい。
空き時間ができるとすぐに家に帰ってくるし。
共にいる時間は他の家庭よりはずっと少ないかもしれないだろうけれど、それを感じさせないくらい、おとうさんの存在は大きいのだ。
おとうさんはめったに家にはいないーーでも、居るときは全力でかまってくれてーーあたしも反抗期のハルも小さな琴梨もーーそして誰よりも何よりもおかあさんを、かまい倒している模様……(この年でも相変わらずラブラブ)


でもここ最近、特に家に帰らないのは、あたしが原因ーーだろうな。

「みーちゃん、まだおとうさんと口きいてないの?」

あたしがちょっと変なした顔をしたせいか、おばあちゃんが心配そうに聞いてきた。

「………別に。すれ違って会ってないだけよ」

あたしとお父さんが冷戦状態だってこと、隣にまで伝わってるようだ。あたりまえか。
それにあたしが口きかないんじゃなくてあっちが避けてると思うのね。
機嫌が悪くなると思いっきり黙りこむの。完全こっちのことスルーよ。

「ま、入江くん、昔からそーゆーとこあるから」

……そうなのね。
物心ついた時から、優しくてカッコイイおとうさんしか知らないけど、周囲からおとうさんの魔王っぷりの噂は聞いている。びっくりしたけど何となくわかる部分もある。
たまーにおかあさんが地雷を踏んで不機嫌になることはあっても、あたしたちに態度を変えることは一度もなかったのだけれど。

なのに。

「へー珍しい。喧嘩したの? 伯父さんと。琴美、ちょーファザコンなのに!」

瑞樹がからかうように大声を出したので、思わず睨み付ける。

「………別にファザコンじゃないし……」

そういいつつも声が小さくなったのは多少自覚はあったせいかも知れない。

「喧嘩ってほどのもんじゃ……ただ進路のことでね。みーちゃん、大学、神戸医大に行くって言い出したから」

おかあさんが軽くため息をつく。

「ええーー?! 医学部進むってのは聞いてたけど……斗南じゃないの?」

好美ちゃんが驚いたようにあたしの方を見る。

「斗南ならエスカレーターで行けるのにね。一応A組なんだし」

そうね。
多分、今の成績なら問題なくエスカレーターに乗れる。
わざわざセンターなんて受けなくったってもね……。でも、やっぱり自分の父親が教授やってるとこに行くのはなー。
今でも、高校時代の両親を知ってる先生からあれこれいわれるわけ。
斗南ではすでに伝説と化している両親の影は良くも悪くも消えることはない。
あたし的には、あの実にインパクトの強い親から解放された場所に行きたいのよね。
おかあさんがおとうさんのT大受験邪魔したって未だにネチネチいう先生もいるのよ。うざっ。だから替わりにおまえT大行けよって……あほかっ。人の人生なんだと思ってんのかしら。

ああっでも! そういえば、先週、センターの受験料の払い込みをお母さんに頼んだのだけれど、何度も確認したのに受領証何処かになくしちゃったって真っ青になって帰ってきた時は焦ったわー。
さすが、おかあさん! やってくれたわね~~って。
銀行の人が、床に落ちてたの拾って連絡してくれたので良かったもののー!
落とさないで~~縁起でもないったら!

神戸医大なら推薦で行ける可能性は高いけれど、万一のことを考えてセンターも受験することにしたのだ。というか、先生は医学部行くならT大理Ⅲ受けろよとしつこくオススメしてくるんだけど……そりゃ、ただでさえお高い医学部なので国立の方がお値段リーズナブルでしょうけどね。あたしはおとうさんほど天才肌ではないので、絶対合格できるほど自信はない。模試の合格率はC判定で、ビミョーな線。そもそもT大には魅力は感じない。どっちにしろ最終面談はこれからで、まだ色々確定はしてないというのに、センター試験の申し込みは既に始まっている。
そして外部受験の多いA組の生徒は殆どがセンターを受験する。それは今も昔も変わらない。

「とにかく、入江くん、ショックだったんだと思うのね。まさかみーちゃんが家を出ててくなんて微塵も思ってなかったでしょうから」

たがらってろくに人の話もきかずに「わざわざ神戸に行かなくたって医者なんてどこでもなれる 」の一言で終了! あとはずっと無視! ってどーゆーことよ? 大人げないったら!
おとうさんだって、昔、おかあさん置いてきぼりにして神戸医大いっちゃったよね? おかあさんに相談もせずに!
相談してるあたしの方が100倍ましってなもんよ。
何処でもなれるって、よくいったわね!
おとうさん、なんでわざわざ神戸で研修医やったわけ?
あたしだってねぇ、色々考えてるのよ!

ーーと、がんがん言ってやりたいのに、ここんとこ思いっきり避けられてて、ちゃんと話ができてない。

「しかし、なんだって神戸なの?」

裕樹おにいちゃんが不思議そうに訊ねる。

「神戸医大、以前は小児外科に特化してたけど、今は周産期医療に力をいれてるの。あたし、産婦人科医になりたくて」

「産婦人科医って大変じゃない?」

「でも、東京にも周産期医療センターってあるわよね? わざわざ神戸にいかなくっても……」

好美ちゃんが心配そうに訊ね、おばあちゃんは少し寂しげにぼそっと呟く。
私はみーちゃんのこと応援するわよ! といってくれたものの、本音はそうなんだろうなー。
みんなして、「なんで神戸!?」ってきくのよね。

「みーちゃんのやりたいようにすればいいよ」といってくれたお母さんだけがあたしの本当の味方だと思う。

「神戸はあたしたちにとっても思い出の地だし。昔より新幹線も速くなったし!しょっちゅう会いにいっちゃうわよー。かをる子さんとこにも会いにいけるし~~」

発想が呑気すぎて心配だけどね。

おとうさんとおかあさんが神戸でお世話になったかをる子さんはまだ神戸医大の事務局にいる。(いまだ独身でキャリアウーマンでオタクも健在)因みに事務局長で神戸医大の影の理事長といわれているらしい…
あたしが神戸にいこうと思ったすべての始まりが、かをる子さんだって言ったらーーおとうさん、かをる子さんのこと恨んじゃうかなぁ。

でも、一度おとうさんとじっくり話さないと。
ずっと避けられてるけど、おかあさんの誕生日である今日は、きっと早目に帰ってくる筈ーーと思ったら甘かった。
もうすぐ10時近くなるのに、未だに帰ってこない。
どんなに忙しくてもあたしが物心ついてからは、おとうさんはおかあさんの誕生日を必ずお祝いしていた。出張に被ってても絶対電話でおめでとうって云うし。
(昔はかなり誕生日を蔑ろにしてたらしいけど、信じられない!)
おかあさんの誕生日よりも、あたしと向き合うの避けてるのかしら? なんかムカつく。

結局、パーティーはお開きになって、おばあちゃんたちも片付けを始めたときにーー

「あ、入江くん帰って来た!」

おかあさんがぱっと顔をあげる。
あたしは全く聞こえないけど、おかあさんには車のエンジン音も、玄関まで歩いてくる足音もちゃんと聞こえるらしい。
普通、そろそろお耳を老化始まる頃なのに、(当然あたしには聴こえるモスキート音とか聴こえない)何故だかお父さんの足音とか気配はすぐにわかるのよね。

そしてその声に反応するのは一番おちびなぴよちゃん。

「パパー!!」

猛ダッシュで玄関まで走っていく。
昔のあたしのように、おとうさんの一番の信奉者だ。

「ただいま、琴梨」

いつもなら真っ先にお父さんの胸に飛び込むのに、今日は飛び込めずに、玄関先で立ちすくんでいた。

なぜならお父さんは、鮮やかなサーモンピンクの薔薇の花束を抱えていたからーー(多分、46本)。
うわーゴージャス!


「入江くん、おかえりなさい」

「ただいま。誕生日おめでとう、琴子」

吹き抜けの玄関ホールが、甘い薔薇の薫りにあっという間に包まれた。






※※※※※※※※※※※※※※※※※※


20年後に娘にしっぺ返しされる入江くんです^_^;

かなり見切り発車で始めたのでどうなることやら……
かをる子さん……結婚させてあげようかどうしようか寸前まで悩んでました^_^;

えーと、落書きは使い回しです。お絵かきする余力はなかった……時間があったら差し替えます^_^;


9/30 差し替えましたf(^_^;たいしたクオリティじゃありませんが

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2018/09/28 | [] | Edit

No Title

琴子ちゃん、お誕生日おめでとう。v-274

2018/09/30 | なおなお[URL] | Edit

Re.マロン様

コメントありがとうございました♪

はい、なんとかギリギリで間に合いました。
46歳の琴子も家族に囲まれ幸せbirthdayを迎えていることかと。
でも実は子供たちのその後をあまり考えてなくて。ハルもまだ迷走中。中学生らしく(ゲームはお試しし放題)ちょっと反抗期かなーと。
マッサージクッション、このあいだ家電量販店でお試しして欲しいなーと思ったからつい笑
娘と同い年の琴美、ついうちの現在進行形とリンクしちゃってますが、みーちゃんの方が成績優秀だろうなぁ。
たしかに〜〜神戸にも数々の伝説が!笑
花言葉ね、私も見たんですけどサーモンピンクないんですよね〜〜でもピンクは気品とかそんな感じだからオレンジの方があってるかなー(適当^_^;)
花も今は色んなサービスありますからね。戴帽式の時のようにこんな時間じゃやってないは通じないのです。そして、直樹さんのことだからなんとかしちゃうんですよ(^w^)

2018/10/04 | ののの[URL] | Edit

Re.なおなお様

コメントありがとうございました♪

今年も琴子のbirthday、やってきました。お話少しでも楽しんでいただければうれしいです♪

2018/10/04 | ののの[URL] | Edit

        

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