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らぶららら (5)


お待たせしましたf(^_^;
あちゃーもう7月ですね………

イタキスから離れてはいないのです。6月はほぼemaさま宅の原稿と東京オフ会の準備に費やしておりましてf(^_^;
そして、まだまだ先週のオフ会の余韻が………
emaさま、水玉さま、むじかくさま、りんさま、チェスナットさま、ちびぞうさまの総勢7名で井の頭公園、散策してまいりましたよ! 聖地巡礼~~(^w^)
ほんとに、ほんとに尊敬するイタキスサイトマスターの皆さまたちと出会えて光栄でした。楽しかった夢のひととき………


そして! スマホ版でご覧の皆さま! 何か変わったことに気づかれましたか?
そう、スマホ版にもアクセスカウンターがついたんですよー。
しかも、やり方、水玉さんに直にレクチャーしてもらっちゃったんです‼
嬉し~~(^^)dありがとうございました!

付けた途端にアクセス数がどんどん増えて。今までPCで見た方しかカウントされていなかったことに初めて気がついたという……f(^_^;
スマホ閲覧の方の方が断然多いのですねぇ。

なんだかもうすぐ100万hitも近そうな気配なのですよ。(これからはスマホのアクセスもカウントされることだし)
もし、キリ番とったかたで欲しい人がいましたら、オフ会記念に作った、ミニコピー本、進呈いたしますf(^_^;(たいしたものじゃごさいませんが)よかったら申告してみてくださいな。(1000001でも、999999でもOKよー)


とりあえず、お話の方も広告出る前に、なんとかギリギリアップです(^-^)v


そして、長くなったので2話に分けました。

※※※※※※※※※※※※※※※※※






あたしはじんこと理美と別れたあと、猛ダッシュで家に帰った。
階段をかけあがり、夫婦の寝室の片隅にある勉強机や、ドレッサー、部屋中の引き出しという引き出しを引っ掻き回して探してみる。

ブライダルチェックを受けたなら、きっと検査の結果を記した書類が何処かにあるはず。
入江くんには何も話さず一人で鬱々と悩んでいたあたし。
そりゃそうだよ。今のあたしだって、同じ事を考えるもの。
入江くんには知られたくない。
入江くんに心配かけたくない。
入江くんに悲しい思いをさせたくない。
きっとあたしは何処かに検査結果を隠したに違いない。
記憶はないけど、自分なら何処に隠すだろうかと想像しながら、クローゼットの下着の下とかトートバッグの中とか、自分が隠しそうな場所を手当たり次第漁ってみた。

「………ない」

おそらくは病院の封筒に入っている筈ーーーと見当をつけてみても、何処にもそれらしきものはない。
替わりに見つけたのはーー

「これってバレンタインのプレゼントだよね、きっと……」

網みかけの……セーター? セーターだよね、きっと。セーターの編み方って本が一緒にあるから。………とてもセーターに見えないけど。うーむ、前身頃? だけ? いや、前身頃も完成してないし。バレンタインってもうすぐだよね? あと一週間ないじゃん! 大丈夫なの? あたしってば。 いやーしかし相変わらず下手くそだなー。目が飛んでるし。あ、でも色のチョイスはいいわ。このアイボリーとグレーのグラデーション、入江くんにぴったり。さすが、あたし!
………って、そんなことより探さなきゃ、検査結果~~どこよーーっっ

「直接病院に行って訊いてみるしかないか……」

って、何処の病院?
いつも鎮痛剤もらいに行ってる土屋病院じゃなくて、銀座のお洒落なクリニックってことだけどーー。

「あー診察券!」

受診したなら診察券があるに違いない。
あたしはお財布の中を探した。かかりつけの病院の診察券はたいてい保険証と一緒に財布の中にいれてあった。

「あった。これだぁ」

あたしは財布のカードポケットの中に見覚えのない淡いピンク色の診察券をみつけた。
昨日、脳神経外科を受診した時には気がつかなかったけれど、同じところに入っていた。
保険証も診察券も名前は入江琴子で、あたし、『入江琴子』なんだーーと改めて実感する。
いや、それより診察券よ。

『フリージアレディスクリニック』

なんか、名前からしてお洒落な感じね。
銀座といっていたから多分此処でブライダルチェックを受けたんだよね……。住所は中央区銀座だ。
検査結果が何処にもない以上、ここに行ってもう一度確認するしかないか……

あ。待って。まず電話してみればいいよね。結果をちゃんと渡してくれたのか……事情を話せばもう一度教えてもらえるかもしれないし。

あたしは一階のリビングに降りていく。
帰宅した時に誰もいないのはわかっていた。
おばさんは今日はお茶会って云ってたし、お父さんもお店に出勤している時間。
あたしは誰もいない静かなリビングで、電話をとり、診察券に記載された番号をブッシュした。

『はい、フリージアレディスクリニックです。本日は休診日です。明日は午前9時より開院いたします』

淡々と告げる留守電の声に、少しばかりがっくりする。
診察券をよくみると、水曜日が休診日となっていた。
三カ月の空白のせいで曜日感覚はすっかりなくなっていたけれど、カレンダーを見ると確かに今日は水曜だ。
あたしは、しばしどうしようかと考えあぐねる。
明日まで悶々と悩むのか………。
別に……びょーきとかじゃないよね?
やっぱり子供産めない身体……なのかな……
想像するだけで胸のなかの塊がずしんと重量を増してくる。

あたしから離婚を切り出す理由ーー一なんとなくそれしかないような気がしてきた。
高校の時に生理痛があまりに酷くて、保健の先生に連れられて一度だけ婦人科に受診したことがある。その時は月経困難症ではあるけれど、子宮内膜症とか将来の不妊に関わる病気ではないと診断された。少し安心したっけ。高校生だったから妊娠とか出産とか全然ぴんとこなかったけど、やっぱり将来赤ちゃん産めないと言われたら結婚なんてできないのかなぁ、とぼんやり思った記憶がある。
でもそれは4、5年前の話だから、今、別の病が進行している可能性はあるわけで……
その結果、赤ちゃんを産めない……とか……?

きっと、そうだわ……
そうに違いない。
あたしじゃ入江くんの赤ちゃんを産んであげられない。
あの優秀な遺伝子を遺してあげられない。
そんなのイヤだ。耐えられない。
そんな事実を突きつけられたら、きっと別れようって思っちゃうかも……
入江くんには、ちゃんと赤ちゃんを産んであげられる健康な女性が相応しいって……
想像しただけでも息が詰まるような胸苦しさに襲われる。
悩んだよね、あたし。きっとすっごく悲しくて悩んで、苦しんで……

あたしはいつの間にか受話器を持ったまま、一人でぽろぽろと涙を流していた。

「琴子……!? 何かあったのか!?」

唐突に声をかけられて、びくっとして思わず受話器を落とした。
ーーしまった。
あれこれ思い巡らしていたせいで玄関の開く音に気がつかなかった。
入江くんが帰ってきたなんて!

「何か思い出したのか!?」

酷く狼狽したあたしのところにつかつかと険しい顔をして歩み寄ってくる。

「え……あ、ううん。大丈夫……ちょっと考え事してて……」

「考え事って……なんで泣いてるんだよ?」

あたしの前に立ちふさがって、頬に伝っている涙を親指ですうっと軽く拭ってくれた。
わー、近い、顔近いよーっ!!
結婚したと云われても、やっぱり慣れなくて、入江くんがドアップになる度に顔が熱くなる。

「えーと、あの……せっかく結婚できたのに記憶ソーシツって、あたしってなんて残念な女だろうって考えてたらひどく哀れに……」

どうにも説明がしどろもどろ。咄嗟の言い訳が思い付かない。

「ウソつけ。ほんとは何か思い出したんだろ? 何、一人で勝手に思い詰めて泣いてるんだよ!」

どん、と壁に追い詰められる。

「思い出したんだろ?」

「思い出しては……イナイデス」

思い出した訳じゃないもの。なんとなく見当がついたというだけで。

「じゃあ、なんで泣いてた? なんでそんな苦しそうな顔してるんだよ?」

「……だって。幸せな記憶を思いだせないの、悲しいじゃない……」

まだはっきりしてないのに、入江くんに話すわけにはいかない。
思ったことをすぐ言葉にしちゃうあたしだけど、こればっかりは云うわけにはーーと、思ったのに、どうしても入江くんに訊ねてみたい衝動に駆られた。

「ーーねぇ、入江くん。あたしたちって赤ちゃんの話、した? 」

突然に話を変えてそんなことを切り出したあたしを不思議そうに窺いみて、眉をしかめ無言で「なんでそんなこと?」という表情をした。

「えっと、ほら。披露宴とかで、絶対聞かれるでしょ? 子供は何人欲しい?とか。入江くんはどう思ってたの?」

ーーもし入江くんが子供を欲しいと望んでいたのなら……

「子供に関しては、そのうちきちんと話し合わなきゃな、とは思ってた。俺としては、学生のうちは作るつもりはないって。まだ親の脛を齧ってる身分で、子供を持つなんておこがましいからな」

「そ、そうなんだ」

そうだ。そういえば昨日病院で避妊してるっていってたっけ……
入江くんってその辺り完璧に計画たてて抜かりなく実行しそう……。

「ただ、ピルの摂取のように100%の避妊をしてるわけじゃないから、出来る可能性もある。その場合は琴子の方ばかり負担がかかって申し訳ないが、それはそれでしっかり二人で育てて行こうと……っていずれ話すつもりだったけど、機会がなかった」

「そっか……」

入江くんが赤ちゃん抱いてる姿ってあんまりイメージ沸かないけど……
クールな入江くんは、一見子供が苦手そうなタイプにみえるけど、でも年の離れた裕樹くんの面倒もよく見てるし、病院で裕樹くんの友達のノンちゃんの勉強見てあげたりとか……本当は子供好きなのだとあたしは知ってる。

「でも、いつかは欲しいと思ってた?」

「そりゃ……自分の血を継いだ子供って興味深いとは思うけどーーこればっかりは望んでも出来ないこともあるし。まあ現実味がないというか……はっきりいって自分が親になるという感覚は、想像だけじゃぴんとこないな。………でも、どうしてそんなことを?」

「ううん。なんとなく……」

「なんとなくってなんだよ。おまえ、やっぱりなんか隠してるな?」

分かりやすく怒ってるわけではないのに入江くんの顔がちょっと怖い。綺麗な分余計に凄味が増して、寒気すら感じる。

「何も隠してなんか……」

まるで全てお見通しといわんばかりの切れ長の鋭い瞳に静かに見つめられ、あたしはついあたふたとしてしまう。

「おまえ、自分がウソをつけない体質ってしってんの?」

そして、再びリビングの壁に押し付けられる。
ひえぇぇ~ 怖いっっ 目が怖いです!

「す、凄んだって、覚えてないことは云えないもんっ」

とはいえ、負けてはいられない。こういう状況は今までに何度もあったから、入江くんに睨まれたってそこそこ耐性できてるもん。

「ふーん……」

入江くんは黙ってしまい、そしていつの間にかじりじりと迫ってきていた。
壁に押し付けられ、逃げようのない状況で、唐突に耳元で囁かれる。

「……子供当分は要らないって思ってたけど……別に夫婦なんだから出来たって構わない。おふくろは大喜びだよな。おまえが欲しいなら、いいぜ、作っても……」

「ええっっ!!」

と、思った瞬間、唇が塞がれた。
それはーー今朝の寝惚けて軽く触れあったキスとは全然違って……物凄く情熱的なキスでーーー

ーーああ。知ってる。
こんなキス………あたし、前にも………。
熱い熱いキス……

降りしきる雨のなかーー
身体を打つ冷たい雨の感触と暖かく力強い感触が、ぼんやりとした映像とともに不意打ちのように沸き上がってきた。
唐突なキスと、熱い抱擁と……

ーーおれ以外の男……好きなんていうな……

なんだか映画のワンシーンのような……

おずおずと入江くんの広い背中に手を回し「こんなこと、前にもあった……?」と囁くように訊ねる。

「夫婦なんだから、何度もキスしてるに決まってる」
と、入江くんはいとも簡単に云う。

「………数えられないくらい?」

ーーもう、数えなくていいよ。
入江くんの言葉が鮮やかに甦る。

「何か思い出したのか?」

入江くんが少し身体を離して、あたしの顔を覗きこむように訊ねる。

「雨の中でキスして、抱き締められて『おれ以外の男、好きなんていうな』って……」

「…………そんなセリフ言ったっけ」
苦虫を噛み潰したような入江くんの顔。

もしかして、それって……

「今度は随分とスタート地点の記憶が戻ったんだな……」

なんだ、ちゃんと覚えてるじゃん……もう、照れ屋さんなんだから。
スタート地点……そっか。
あれは多分、大どんでん返しの日の記憶なんだ。

ーー物凄いどしゃ降りの雨の夜に、二人がずぶ濡れで帰って来て、お兄ちゃんってばいきなり相原さんに『琴子さんと結婚させてください』っていったのよぉーーもう、感動したわ~~!! なんであの瞬間ビデオに撮らなかったのかしら! それだけが心残りよ!

おばさんの話してくれたプロポーズの日の出来事としっかり符合する。
嘘みたいにドラマティックなワンシーン。
ゆっくりと脳内にあの夜の出来事が再現されていく。
ああそうよ。あたし、あの日信じられないくらい幸せだった。
それを忘れてしまっていたなんて、あたしって馬鹿すぎる~~!

ああ、入江くん……本当にあたしを選んでくれたんだね。
それだけははっきり思い出せたよ。

「もっと、キスをすれば色々思い出すのか?」

入江くんが再びあたしの唇に触れてきた。
そして、今度はーー経験のないような大人なキスでーー。
食い尽くされるようなキス。あっという間に入江くんの舌があたしの乾いた唇のわずかな隙間を縫うように侵入してくる。そして探るように口腔内を這い回りあたしの舌を追いかけてきた。
こんなーーこんなディープなキスは初めてーーな筈なのに……あたしはこの感覚を知っていた。
入江くんの唇も執拗にあたしの舌を絡めとる舌先もーーあたしの舌は覚えていた。あたしはいつの間にか自分の舌をおずおずと自ら絡めていきーー夢中で入江くんのキスを受け止める。

はぁ……

キスだけで頭がくらくらして全身が火照り、子宮が疼くような感覚に腰がくだけそうになり、立っていられなくなる。

ああ、どうしよう。まだ足りない。
もっと欲しいと思ってしまう。
あたし、こんなキス知ってる。
この蕩けるような感覚が初めてじゃないことを、ちゃんと唇が覚えてるーー。
入江くんの器用な舌先も冷たい感触も知ってる。もっと触れてほしい。もっと……

入江くんを潤んだ瞳で見上げる。
入江くんが再びあたしに顔を近づけーー


「あらー? 琴子ちゃん、お兄ちゃん、帰ってたの~~」

お、おばさんっじゃなくておかーさん!

入江くんがすっとあたしから離れる。
チッ……って今、舌打ちしたわね。

「………あら。もしかして、お邪魔だったのかしら?」

あたしたちから醸し出された濃艶な空気を感じとったのか、にんまりとほくそ笑むお義母さん。

「別に……」

「お、お義母さん今日はお茶会だったんじゃ」

「それがね、茶道の先生のご主人が今朝脳梗塞で倒れたとかで……結局中止になってお見舞いに行ってたのよ」

白藤色の無地の訪問着を身につけたお義母さんが、西陣織のバッグをダイニングテーブルにおく。

「大丈夫だったんですか?」

「ええ、処置が早かったので、後遺症もおそらく大してなさそうって。よかったわー。まだ家族がいらっしゃる時間で」

「ほんとうに、良かったですね」

そういってじりじりと入江くんのそばを離れる。

「……コーヒーでも淹れますね」

不機嫌そうな入江くんの横をすり抜けて、キッチンに向かおうとした途端に、電話のベルがけたたましく鳴り響いた。

「はい、入江でございます」

電話に出たお義母さんの顔が一瞬で険しい表情に変わる。そしてあたしの方をちらっと見た。
その不穏な様子にあたしもどきっと心臓の音が跳ねあがった。

「ええ!? そ、それで……怪我は……」

怪我って? 誰がーー

「琴子ちゃん、大変! 相原さんが……お父さんが事故にあって病院に運ばれたって……」










※※※※※※※※※※※※※※※


こんなとこで切るのもなんですので、続きはすぐにアップいたします(^-^)v








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管理人の、のののです。イタズラなキスにはまって、二次創作を始めました。

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