『愛と哀しみの関門海峡』直樹ver.(むじかく様より)


またまた、むじかく様からお話いただいちゃいました♪

前回の『愛と哀しみの関門海峡』の直樹バージョンです。

S様、直樹バージョンが読みたい、というリクエストに早速答えていただきましたよ(^_^)

そして、やはり素早いのです。
リクエスト伝えておきますねーとリコメした翌日には、リコメ見て書いちゃいました、と送ってくれましたので! (伝える前に伝わってましたよ♪公開コメントで良かったです)
4日前にいただいてましたが、私の都合でアップが遅れてすみませんでした~~m(__)m







※※※※※※※※※※※※※※※






未だに話を蒸し返される時があり、本当に厄介だ。

確かに今まで琴子を泣かせた事は多数だが、これでも努力して現在に至るのだから、過去の事をネチネチ言うのはいい加減止めてほしいと思う。

特におふくろ

「本当にあの時お兄ちゃんが決断しなかったら・・・」って何だよっ

決断するに決まってるだろっ

琴子と結婚して分かった事だが・・・俺は他の女性と上手く生活できる事はないと確信している。

琴子だからどんなに呆れても手放さないし、この腕の中に閉じ込めていたいとすら思う。

・・・こうして。

俺は琴子に付けた痕を確認しながら、その周りにまた所有の印を増やす。

1つじゃ足りない。もっと、もっと・・・


琴子の誕生日から、琴子を失う恐怖に取りつかれ、どうしても琴子の温もりを求めてしまう俺。

が、琴子は相変わらずとんちんかんな心配ばかりしている。

その最たるものが『俺と結婚出来なかったら』『俺と離婚したら』というもの。

絶対にあり得ないのに、何故そう怯えるんだ!?

いくら周りが騒いだって、俺がお前を手放さないと決めているんだから離婚に至るはずがないのに・・・全く。

『甘い言葉を吐けば女は全て僕の物』な西垣先生の持論には賛同できない。

大体、その『甘い言葉』でも琴子は落とせないんだからザマーミロだが・・・琴子が西垣先生に言い寄られる度、虫唾が走って琴子を俺で満たしたくなってしまう。

「琴子ちゃん、泣く時は僕の胸を貸すよ」

「結構です!! あたしには入江くんが居ますから」

・・・俺と帰る時の琴子と西垣先生のやり取り。

「ねっ 入江くん」と甘えて俺に回答を委ねる琴子に、俺は『当たり前』と思いつつも「くだらない事言ってないで帰るぞ」と言って西垣先生のからかいをかわした。

何故夫の俺が居るのに、他の男の胸を借りて泣く妻が居ると思うんだか・・・あの人も当分結婚出来そうにねーなとため息が出る。

とっとと妻を決めて、俺の琴子に手出ししない様にしてもらいたい。

「なあ、琴子」

このイライラした感情は琴子で沈めたくて、琴子の顔を見ながら・・・「琴子!!」

何故、このタイミングで泣くんだ、お前は!?

さっきまで散々愛し合って疲れて寝たから、俺への不満じゃないよな??

自分で泣く時は俺の胸で泣くって言ってたヤツが、何故隣にいる俺に縋りつかない。

俺はここに居る!!

「琴子!!」

名前を呼んで覚醒を促すと微かに目を開けてきょろきょろと首を動かす。

・・・俺が見えないのか!?

元々夜盲症な琴子は暗闇では俺を見つけられず、こういうしぐさをよくする。

が、俺とさっきまで愛し合ってたから、現在は朝。多少部屋は暗くても十分俺の姿が確認できるはずだった。

「琴子、お前どうして・・・ここにいる俺が分からないのか!?」

琴子の手を取り、俺の頬に当ててみる。

琴子はビクッと手を引いて俺に背を向けた。

急な事に身体が・・・いや、意識がフリーズしてしまった。

琴子が俺を拒否・・・

「さよなら、入江くん」と呟く声を聞き、全力で琴子を羽交い絞めにして呼んだ。

「琴子!!」

無理やり琴子の身体を俺に向かせて問う。

「さよならってなんだよ」

返答次第じゃただじゃおかない。

この身体に言い聞かせてやる。

お前にも俺が必要だって事。俺以外を愛せないって事、気付けよ琴子。

お前を幸せに出来るのは俺だけだろ。俺を幸せにするのはお前だけなんだから、お前を幸せに出来る男も俺だけだろ、琴子。

俺以外を愛するなんて許さない!!

「さよならって何だ!? 今日は二人揃って休みだから朝までしてたけど、なんつー夢見てんだよ、お前はっ」

唇を離しても信じられないって顔をしている琴子に俺は聞いた。

琴子は「なん・・・いっ」と腰痛に気付いて顔をしかめ、更に今更胸を腕で覆い隠す。

「あ、あれ・・・あれれ?? なんで・・・」と俺を見上げて気付いた様だ。

俺も琴子も裸だという事に。

「ああ、夢だったんだ。すっごいリアルだったんだけど・・・」と呟く琴子をすぐに現実に戻そうと思った俺。

そんな夢なんかすぐに消してやる!!

「忘れさせてやるよ」と言って、琴子を再び組み敷いた。


一日ベッドで過ごしても良かったが、琴子が「お腹空いたよ~~~」と嘆くので昼食が届けられる前に琴子を伴ってダイニングに降りた。

昨日から俺に愛され続けた琴子だから、勿論自分の足で歩けるはずがない。

まあ、ある程度時間が経てばそうでもないが・・・それでもあれから小1時間しか経ってないからな。

おふくろが嬉々として作ったブランチを食べ終え、琴子が動けないからおふくろが淹れてくれたコーヒーを飲んでいた俺に琴子は聞く。

「ねえ、入江くん」と問われて嫌な予感しかしないが、俺も無体を働いた事だし聞くだけは聞いてやろうと思っていた。

だが、質問は本気で予想外のセリフ。

「あたしと結婚したいって思ったの・・・いつ!?」

デートとか、結婚記念日とか、クリスマスとか、琴子の好きなイベントの話だろうと高をくくってたのに、まさかの過去!!

久々に動揺して飲んでいたコーヒーを「ブッ」と噴いた。

大失態。

軽く咽てたらおふくろがビデオを取ってくると大騒ぎしていたので、咽てる暇もなくなった。

これはお仕置きだな。

俺は琴子をガッと俵担ぎして寝室に戻り、鍵をかけた。

ビデオなんか撮らせてたまるかっ


散々琴子の身体に俺の愛を分からせた後、琴子の口から出たのは意外な言葉だった。

「デートしたかったな」

過去形なのは現在動けないと知っているから。俺も動ける体力残させなかったしな。

大体、口ですら動くとロクな事を言わない。

お前は俺の胸で啼いてりゃいいんだよっ・・・という本心は言わないでおく。

その代わり、昨日騒いでいた琴子とおふくろのやり取りの記憶を脳から瞬時に引き出し、聞いた。

「門司港レトロまでか!?」

「えー、なんで分かったの!? 以心伝心??」

嬉しそうに喜ぶ琴子を抱き寄せてお詫びのkiss

この蕩けそうな笑顔の琴子を見られるのは夫の俺だけの特権。

「昨日おふくろとテレビの特集見て行きたいって騒いでたのはお前だろ、琴子」

そう言いながら、昨日おふくろから聞いた話とテレビの情報を頭の中で整理する俺。

おふくろの実家から連絡があって、メグの結婚が決まったと教えられた。

結婚式は来年。一色の祖父さんのせいで佐賀と東京の2回になりそうだと叔父から連絡があって・・・思わず自分に重ねた。

2週間で結婚しなかったらそういう騒ぎも起こり得たんだなと、今更ながらおふくろの読みと行動力に驚かされる。

東京で人気の結婚式場は約1年半待ち。船津が嘆いていたから知っているが、そんな常識を覆し2週間で式を敢行してしまったのでかける言葉は出てこなかった。

何もかもおふくろのせいで、おふくろのお陰。

きっと門司港レトロへもおふくろの算段で行く羽目になりそうな予感がしたので、琴子に行こうと強請られて聞いてやる事にした。

きっと近いうちに佐賀へも行く事になるしな・・・。

祖父ちゃんが待ち望んでいたひ孫の顔を見せに。

と考えている俺とは対照的に、琴子の頭は異次元空間に直結している様で「入江くんって沙穂子さんに一目惚れ」なんておかしなセリフがその口から飛び出した。

「っな訳ねーだろ」

人が幸せに浸りつつ余暇を満喫しようとしてんのに、お前はっ

思わず手に持っていた医学書で軽く頭を叩いてしまった。

「だって・・・」と言いながら涙目で睨む琴子に俺は告げる。

あの時の記憶は実はほぼ消えているという事実を。

「俺、あの頃の記憶はお前との事しか覚えてない」

3歳までの女装生活を心の奥底に封印している様に、あの時の記憶は引き出したくない心の奥に敢えて静めている。

お前を手に出来ない未来なんて想像できないくらい、俺の中は琴子との思い出しか出て来なくなっているんだ。

今なら真っ赤な顔をしてラブレターを渡そうとするお前の姿もすぐに記憶から引き出せるのにな。

ああ、でも・・・

「お前の掃除のおばちゃんルックが似合い過ぎて記憶から消えないんだけど」

料理ですら使わない割烹着に、ゴルフのキャディーの様な帽子、あんなもんぺの様なズボンもどこから準備したのやら。

それを聞いて「嘘ーーーーー。消してーーーー」と青い顔で叫ぶ琴子を、再び抱きしめてkissをする。

俺が見たもの全て記憶する天才だって事、綺麗に忘れやがって・・・。

消せるかよ、どんな変な衣装だって俺の為に着るお前に、俺の目はいつだって釘づけなんだから。

「いい加減、俺の妻は自分だって自覚持てよ」

夢ですら『さよなら』なんて二度と言わせるか。

そう決意している俺の気持ちが伝わったのか、琴子は「はい、旦那様」と言って俺の胸に身を預けた。

「なくのはこの胸なんだろ」

「勿論よ」

清々しいまでに言い切る琴子を俺の胸に乗せて可愛がり、再度啼かせた俺だった。

こんなにしてれば赤子の一人や二人出来るだろう・・・きっと。

いや、絶対に・・・。


* * *

直樹目線だと、琴子の2倍の長さになります(^^; そしてぼかして書いても、一日中している二人にしかならない★ (byむじかく)

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コメント

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§ ありがとうございます~~

きゃあ~~うれしいです!ありがとうございます!!
予想以上の素敵なお話でした~
寝ぼけていた琴子サイドからは分からなかったけど、こんな
やり取りだったんですね。
そりゃ寝ぼけてとはいえ、琴子に「さよなら」なんて言われちゃ、
入江くんが激怒&焦るのは当然ですよね。
入江くんは琴子以外とは結婚生活を送れないと思っているけど、女性側
からみても、入江くんと結婚生活を送れるのは琴子しか無理だと思います。
いくらスペックが高くても、こんな面倒くさい&○倫な旦那様を菩薩の
ように許し、笑顔でついていけるのは琴子だけですよね(笑)
むじかく様はホントに相手サイドのお話を書くのがお上手ですね。
とっても楽しく読ませていただきました!!
ありがとうございました~~

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§ Re.マロン様

コメントありがとうございます♪

大変お待たせしてしまいました(^_^;

そうそう琴子の掃除婦ルックはしっかり覚えていても沙穂子さんの衣装なんて覚えてませんよね。
逆に記憶力の乏しい琴子の方がこの頃の直樹の言葉一つ一つが忘れられなくて刻み込まれてますよね。
本当に言葉の呪縛は怖いです。
そうそう、謝らない直樹のせい。身体でなくきちんと言葉で説明しろよーと思いつつ、毎度毎度のベッドで撃沈コース(笑)
一人、また一人と子供が増えてく度にゆっくりと琴子の不安は払拭されていくのかな?

むじかく様にはほんと感謝です。

はーい、私も続き頑張りますf(^^;

直樹が琴子を失うかもという恐怖……確かに台キスでは最終回でばーんと来ましたね。原作ではないからこそ、あちこちの二次の世界で直樹さんは琴子を失う恐怖を味合わされる羽目になるのです(^_^;)そして、反省、きっちり言葉で伝えることを思い知る。へへっザマーミロ(笑)

§ Re.サービス様

コメントありがとうございます♪

サービス様が公開コメントでリクエストしていただいたお陰で、かなりソッコーでお話いただいちゃいました。
こちらこそありがとごさいます♪
むじかく様の直樹目線はもうほんと、直樹の焦りや野獣っぷりが際立って秀逸ですね(^w^)
ふふ、まさしく琴子ちゃんって菩薩ですよねー(笑)


§ Re.りょうママ様

コメントありがとうございます♪

そうですよねーいきなり過去を思い出して夢に見て。すべては直樹さんが言葉になかなかしないから、いつだって不安な心を抱えている琴子ちゃん。
ざるのような、記憶力でも、そういうことはきっちり覚えてます。
不安を払拭するのはベッドに沈めりゃいいっての、それだけじゃ伝わらないの入江くんこそ学習しましょうって思っちゃいますよね~~(でも、それが入江くんなのですよ……^_^;)

§ Re.ちびぞう様

拍手コメントありがとうございます♪

おお、そういえば日キス1のタイトルにありましたねー『さよなら入江くん』このあたり、辛くてなかなかもう一度見られませんわ~~(T_T)
でもむじかく様の『さよなら入江くん』は夢落ちでよかったです(^w^)
ふふ、本当、にまにましちゃいますよね♪15話のどんより気分が一気に払われて良かったです(^_^)あ、でも最終話の雨のシーンやバスタオルで頭くしゃくしゃでも激萌えでしたでしょう(^w^)?
コラボ、応援してくださってありがとうございます♪ また機会があればいつか(^-^)vええ、以心伝心っぷり半端ないもので、私たちf(^^;

§ No title

動揺するだろうね、怒るだろうな?入江君、結局入江君が、愛しているのは、琴子ちゃんだけなんだから?さようなら?何て、聞き捨て、ならないはず、すでに、入江君の、甘い言葉を、聞きたいわけではないですけど?西垣先生みたいに、常に、てわけじゃないけど、少しは、たまには、入江君の、優しい言葉も、必要なのではないかな。v-218

§ Re.なおちゃん様

コメントありがとうございました♪

ほんと、琴子から「さよなら」なんて、寝言でも動揺しちゃいますよね。
たまには優しい言葉も重要です(^w^)

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管理人の、のののです。イタズラなキスにはまって、二次創作を始めました。

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