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個別記事の管理2015-02-21 (Sat)







ーー少し後悔したよーー君と琴子の結婚を簡単に許可したことをーー



淡々と語られた重雄の告白に、ごくりと喉をならして次の言葉を待つ。

「あの時は君の勢いに押され、つい了承してしまったが……あとから考えると何故簡単に許してしまったんだろうって思ったよ。特に紀子さんが突然結婚式を決めてきた後にはな」

「……それは、こんなに直ぐに結婚をさせたくなかったってことですか?」

少し声が震えていたと思う。
自分はこの人に――大切な女の父親に後悔させてしまっていたのかと……。

「あの時は頭がとっ散らかっていて、君が婚約していたこととかすっかり忘れてたからなあ……。そのことやら、会社の問題が片付いてから話そうとか、少し待ったを掛ければよかったのかな、と思ったんだ。そうすれば紀子さんが結婚式を急ぐこともなかったし、君も慌てて会社の業績をあげるために無理をして琴子を寂しがらせることもなかったろう?」

「それは…そうかもしれませんが………」

今さらながら、あの時点でプロポーズしたのは常識的な行動ではなかったのだと思う。
よくもまあ、前日まで他の女性との結婚を決めてデートを繰り返し、娘を泣かせてきた男の突然の心変わりを許して受け入れてくれたものだと思う。

「……そうだな。戻れるもんなら、イリちゃんちに居候するの止めときゃ良かったかな、なんてことを考えたこともあったよ。君が婚約者を家に連れてきた時にね。娘と同い年の異性の居る家に転がり込むなんて、非常識なことをしたばっかりに、琴子に辛い思いをさせちまった」

「すみません……おれのせいです。おれは全然何も見えていなかった。会社の為に良かれと思ったことが全部裏目に出て、周りの人間全て苦しめてしまった。想像力が余りにも足りなかったと思います。おれの行動が周りをどんなに悲しませるか、全く思い至らなかった。情けない限りです」

「仕方ないさ。君はまだ二十歳そこそこだ。いくら頭脳明晰でも人生経験の少なさをあがなうことは簡単には出来ないよ。責められるべきは俺たち大人だよ。俺も紀子さんと一緒に三世代住宅計画にワクワクしてのっちまったからなあ。一人娘が結婚したあとも一緒に暮らせて親友とも親戚になってって、琴子じゃないが夢のようだと思ってたよ。君の思いなんて考えもせずにね。ほんとならそこで引き返すべきだったんだ」

「引き返さなくて良かったです。……多分おれはその頃から琴子のことを……」

言葉を詰まらせた直樹の顔を少し驚いたように見つめ、そしてポツリと云った。

「そういえば、あの速川って娘も云ってたな。君は昔から琴子を見ていたって。じゃあ君も辛かったな。将来の夢を諦め、好きな女を諦め…会社の為に犠牲になろうとして」

「今なら、それがどんな傲慢な自己犠牲かわかります。俺一人で何千人の従業員とその家族を救えると思っていたなんて」

「……そうだな。でもそれがわかっただけ君は成長した。そして琴子も苦しんだ分だけ、強くなった筈だ」

「でもおれはまた琴子を苦しめて追い詰めた……」

苦し気に吐露する直樹にふっと笑みを漏らし、
「だが目覚めた琴子は、君の傍で幸せそうに笑ってる」

重雄は正面から直樹を見つめた。

「だから、きっと何度過去に戻ってやり直すことが出来ても、俺はやっぱり二人の結婚を許してしまうんだろうな」

「……え?」

「君が結婚を申し込んでくれたあの日の琴子は、本当に幸せそうだったから……それまでの琴子の泣き顔を全部チャラにしてしまえるくらいにな。親は子供の幸せな笑顔を見ることができる以上の幸せはないんだ」

「……お義父さん…」

「…だから、いいんだ。今、琴子はあの日以上に幸せそうに笑ってるからな」

「……ありがとうございます」

もう一度深く頭を下げる直樹に、一瞬鋭い表情を見せて、重雄は呟くように言った。

「……だが、二度とこんなことがないようにしてくれ。もしまた琴子が傷付くようなことがあれば、俺は次は君を殴るかもしれない」

「……肝に銘じます」

「頼んだよ。じゃあ、俺はそろそろ店に戻る。仕込みを金之助たちに任せっきりなんだ。
さっき先生と相談して、退院は明日に決まったが、君に頼んでいいかい?」

朝の回診で多分明日明後日には退院出来るだろうとのことだったので、予定は空けていた。

「はい。任せて下さい。多分夜にはおふくろが退院祝いやると思います」

「そうか。俺は店があるから出れねーが、よろしくな」

「はい」

「そういや、明日はイブだろう? 毎年会社のパーティーがあるんじゃないのかい?」

重雄が思い出したように言い、直樹も昨年二人と一匹で過ごしたイブの夜を思い出す。生まれて初めて自分からチキンやケーキを用意したクリスマスだった。

「今年はそれどころじゃなかったんで。例年場所は押さえてありますが、キャンセルしたんです。その前に完成披露パーティーを無理矢理捩じ込んだし。ただ年が明けて業績の回復がはっきりとした形になれば、それから社員の慰労を兼ねた祝賀会を開こうと」

「……そうか。でも、例のゲーム…琴子がモデルなんだろう?
凄いじゃないか。ニュースで何度も取り上げられていたぞ。大ブームの到来だってな。クリスマス前に何処のおもちゃ屋でも整理券求めて行列だってな」

「はい。お陰さまで。でも俺だけの力じゃないですから。みんなよく俺の無茶な要求に付いてきてくれました」

「ついてきたってことは、それだけ君に人望があったってことさ」

ーーふふっそれも入江くんの人望だよ。やっぱりすごいなー………

電話で琴子が話していた言葉と、ふっと重なった。

「いえ…」

「よく 頑張ったな」

重雄は直樹の肩をぽんと叩いた。

「本当によく頑張った」

「…いいえ…」

直樹は目に熱いものが浮き上がってくるのを感じた。

「……琴子が…」

それが、つうっと頬を伝う。

「琴子が居たから頑張れたんです」

「そうか」

重雄は少し微笑むと、なるべく直樹の涙を見ないように顔を伏せたまま、腰を上げる。

「じゃあ行くな」

その隙にさっと手の甲で頬を拭き取った直樹は、持っていた書類ケースの中から一部の封筒を取り出した。

「お義父さん。すみません。お手間は取らせませんので、サインだけ頂けませんか?  琴子にクリスマスプレゼントを贈りたいので」













「きゃあ見てぇ! 入江くん!  雪よっ雪!  ホワイトクリスマスだわ!」

その日はクリスマスイブの朝だった。明け方から随分冷え込むと思ったら、カーテンを開けた窓の向こうにはうっすらと雪が積もっていて、琴子はいたく興奮していた。
因みに今直樹は、琴子と同じベッドの上だ。病院の決して広いとはいえないベッドに誘ったのは琴子の方だ。空調が効いていてもソファの上で毛布1枚では寒いからこっちに来たら?と。

――おまえ、それ誘ってんの?

――え?  え?  え?   いえ、そんなつもりじゃ…

無論琴子がそんなつもりじゃないことは分かっていたが、乗らない手はないと狭っ苦しいベッドに滑り込む。
尤も実際、翌朝退院を控えてここでするわけにもいかないので、ある意味拷問のような選択をしてしまったと少しばかり後悔する羽目になるのだが。
だが久し振りに琴子を腕の中に閉じ込めて眠るのは、キスだけで抑える忍耐力も試されるが、これ以上ない至福感に包まれたのも確かで。

繰り返されるキスの合間、「ふふっ本物の入江くんだぁ」と、幸せそうに笑う琴子。
笑って泣いてむくれて…いろんな表情を見せる琴子を取り戻せて本当に良かったと、なかなか止められないキスをしながらそう思った。

――明日の夜は覚悟しとけよ…

今夜でこの病院のベッドとはお別れだ。明日の夜は初めてあの極甘スイートな部屋で二人ゆっくりと過ごせる筈である。

そして朝、目覚めるとともに、今シーズン初めての雪に無邪気に喜ぶ琴子に、
「すぐ止んで昼前には溶けるな」と水を差し、「もうっ!  折角ホワイトクリスマスになるって期待してたのに」と琴子の頬を膨らませる。
膨らんだ頬を両手で引っ張りながら、「雪が降ったらタクシー掴まりにくくなるぞ」とさらに現実的なことを云う。

「えーっ! お 義母さん迎えに来てくれないの?」

驚く琴子に、
「断った。二人で帰りたかったから」と、正直に答えてさらに琴子の目を丸くさせる。

「ああ、このツリーやらは後で回収に来させるから」

ツリーは小さいものに変わったが、オーナメントや電飾が壁に飾り付けられて、クッションにぬいぐるみにダンシングサンタクロースにと、友人たちが次々と持ってきた見舞いの品々で部屋は溢れかえっていた。

「二人で帰ろう。寄りたいとこあるし」

「寄りたいとこ?」

不思議そうに見上げる琴子に、サイドテーブルに置いてあった茶封筒の中から、一枚の薄い紙切れを出す。

「ああ、これ出しに」

「これって…」

琴子は再び目を丸くして、更にはそのままフリーズしてしまった。

「ちゃんと親父とおまえのお父さんから証人のサインを貰ったから。おまえの謄本もお義父さんに取ってきてもらった。本籍江戸川区で助かったよ。佐賀のままだったら取り寄せるのに1~2週間かかるもんな。おまえの印鑑も借りてきたし、あとはおまえのサインだけだ」

「……でも…でも…」

琴子は目に涙を溜めてじっと婚姻届を見つめている。

「さあ、琴子」

預かった印鑑とボールペンを差し出し、婚姻届をテーブルに置いて、琴子に書くよう促す。
しかし、琴子はゼンマイが切れた玩具のようにぴくりとも動かない。

「琴子?  どうした?」

直樹の声に漸く反応した琴子は、震える声で訊ねる。

「入江くん……いいの?」

てっきり満面の笑みで喜びを表すと思ったのに、琴子は何処か怯えたような表情をしていた。

「ああ。正式な夫婦になろう」

「…でも…でも」 

また『でも』の連発に直樹は苦笑する。

「でも入江くん、本当はいつ入籍しようと思ったの?  今……じゃないよね?」

琴子の問いに一瞬言葉を詰まらせた直樹だったが、嘘を付くつもりはない。

「ああ。男のケジメとして、出来ればある程度結果が出てからと思ってた。確実に業績が回復したと言えるのは株価が元値まで戻ってからかな」

「それっていつくらい?」

「多分、年が明けて……正月商戦の結果が出る頃くらいまでには何とかなると思ってた。1月半ばくらいかな」

「授業が始まる頃だよね。いいよ、それまで待つよ、あたし。入江くんが最初に思ってた通りにしよ!」

にっこりと笑う琴子に、直樹は二の句が告げない。

「あたし、本当に奥さん失格だね。入江くんは色々考えてたのに、少しも分かろうとしないで拗ねたり怒ったりしてばっかで、挙げ句入江くん不眠不休で大変だったのに、会社まで乗り込んで……」

夢の世界から電話で話していたことを再び繰り返す。
あれこれ思い出したのか琴子の声は涙でつまった。

「琴子」

しゃくり上げる琴子を抱き寄せて、その顔を優しく両手で包む。

「夫失格なのはおれの方だよ。おまえは悪くない」

「入江くん …?」

「一途におれを想ってくれるおまえに甘えていた。おれが何をしたってどんなにおまえが傷付いたって、おまえが俺を嫌うことはないからとタカを括っていたんだ。
結局おれがやろうとしていたのはただの自己満足に過ぎない。おれのせいで今まで散々苦しんできたおまえを、再び傷付けてまでおれは一体何がしたかったんだろう?
今となっては本当に反吐が出そうなくらい下らないプライドだったと思うよ」

「そんな――そんなことない! 入江くんは、全然悪くないよ!」

すがり付くように直樹の背中に腕を回し、濡れた瞳を直樹に向ける。
折角一晩耐えたのに、あっさりその苦労を台無しにするくらいの破壊力をもったこの琴子の上目遣いに翻弄されつつ、琴子の言葉を待つ。

「あたしが、あたしがもっと入江くんのこと信じていれば」

「信じるに足りる行動してこなかったのはおれだし」

「…でも…」

「もう、いいよ。キリがない」

そういって琴子の唇を塞ぐ。

少し長めのキスの後、
「…で、サインは貰えないのかな?  奥さん?」との問い掛けに、

「本当に…いいの?」

まだ不安気な琴子をもう一度抱き締める。

「ああ、頼むから俺と入籍してくれ。もうこれ以上おまえが相原琴子のままなのは耐えられないんだ」

「えーっ?」

「結婚式を挙げて対外的にも夫婦と認められ、身も心も結ばれて事実上も夫婦となって……戸籍の上の紙一枚のことなんて大したことことないと思ってた。でも今回のことで日本の法律が紙切れ一枚に支配されているのだと思い知らされたよ」

「……え?」

「今の俺にはお前に対して何の権利も持たないし、関与することも許されない。それがこんなに苦しいこととは思わなかった」

キョトンとする琴子の額にキスを落とし、
「とにかく琴子がこれからも病院に通院したりする度に、相原琴子さんと呼ばれるのがイヤなんだ」

「い、入江くーん……」

涙と鼻水でぐちょぐちょになった琴子にティッシュボックスを差し出し、少し落ち着いてから、ようやく琴子は婚姻届に記入を始めた。

直樹の云う通りに1つずつ丁寧に欄を埋めて行き、婚姻届は完成した。
書き上がった書類を封筒にしまったあと、「あ、そうだ」と直樹が思い出したかのように、その封筒に手を差し込んで底を探る。

「これ、琴子のお義父さんから」

「え? 何?」

直樹が手を差し出して、封筒から取り出したものを琴子の掌に乗せた。

「あ、これ………」

掌の中には翠色の七宝焼の指輪だった。細いリングに細やかな白い花が描かれた可愛らしいデザインだった。

「お母さんの……」

「お義父さんが、おまえが嫁入りする夜に渡そうと思ってたのに、忘れてたって」

「……うん、仏壇の引き出しの中にずっと入ってたの……お父さん、家が倒壊した後、ちゃんと探しにいってたんだね」

婚姻届の証人欄のサインを重雄に頼んだ後、ああ、忘れてた、とこの指輪を差し出された時はドキッとした。

そしてやはりあの人は琴子の母だったのかと思う。

「……琴子が眠ってる間、毎晩のように悦子の夢を見てたんだ。悦子は、いつもにっこり笑って、『琴子は大丈夫よ』って云ってるから、多分大丈夫なんだろうなあと思ってたんだ」

重雄はそう云って照れたように笑っていた。

「ちゃんとした結婚指輪をあげられなかったからなあ……旅行だって滅多に連れてってやれなかった。新婚旅行代わりの京都で、確か買ったんだよな。悦子が可愛い、綺麗ってすごく喜んで……所詮土産物屋で売ってる安もんなんだが」

そうは云うものの、細やかな七宝細工は安っぽくは見えないし、伝統的な古典意匠の選択がいかにも重雄らしい、と直樹は思う。

「そういえば、お義父さん。お義母さんって、看護師だったんですか?」

その指輪を付けていた謎の看護師を思い出す。

「いやーかあちゃんは、看護師になれる程頭よくなかったからなあ。ずっと俺の店で手伝ってくれていたよ……でも、なんでだい?」

「いえ……ちなみにコスプレの趣味とかは……」

看護師に化けてたのは愛嬌なのか、それとも何かの暗示なのか……

そして、今その指輪を付けて嬉しそうに笑っている琴子が目の前にいる。

「ふふっお母さんが守ってくれそう」

「……多分、今までも守ってくれていたと思うよ」

「……?」

「さあ、とりあえず退院の仕度をして、これを………」

「あらーっ琴子ちゃんっ婚姻届書いちゃったのー!」

突然ドアが開いたかと思ったら紀子がけたたましく病室に入ってきた。

「え? え? 書いたらまずかったですか?」

一瞬琴子が青ざめた。

「ああ、そうじゃなくてね。少しは焦らしてやればよかったのに」

「はあ?」

「入籍して欲しけりゃ、ひざまずいて足をお舐め、とか。三回廻ってワンとお鳴き、とか。おにいちゃんてば琴子ちゃんと入籍したくてしたくてしょーがないんだから、この際それを盾に取って何でも云うこと聞かせちゃえばよかったのに」

「おふくろーっ!」

「あーどうせ云うこと聞いてもらえるのならデートしてくれる、がいいですぅ」

「あら、それいいわね! 記念日毎に絶対デート!」

「琴子も乗るなっ」

「もう、琴子ちゃん、聞いてよ! おにいちゃんってば、琴子ちゃんが眠ってる間に勝手に婚姻届出そうとしちゃうくらい入籍したかったのよー。やあね、それ、犯罪よ、犯罪! もう、どんだけ愛してるのよ~」

「ええっ?」

「おふくろっ余計なこと云うなー!」

青筋たてて怒鳴る直樹を尻目に、紀子は琴子の耳元でヒソヒソと何事か囁き始め、琴子はいちいち顔を赤くして「えー?」とか「うそっ」とか驚いてちらりと直樹の方を見る。

「………ったく何しに来たんだよ!」

「 何って、退院のお手伝いに決まってるじゃない! こんなに荷物あるんだし」

「だったら、さっさとやってくれ‼」

誰がこんなに荷物を増やしたんだ、と内心呆れながらため息をつく直樹であった。




その後、紀子と和気あいあいと退院の準備を始めた琴子を横目で眺め、微妙にいいムードをぶち壊された直樹は婚姻届の入った封筒を持ったまま、再びため息をつくのだった。




「 じゃあ大きな荷物は後で運ばせるから。二人でゆっくり区役所行ってきてちょうだい」

紀子がそう云って着替えの入った大きめのキャリーバッグをカラコロと引いて出ていった。

途端に部屋がしーんと静まる。

「……ったく、騒々しい」

「ふふっでもありがたいわ」

二人どちらからともなく目を会わせ、くすっと笑う。
そして、どちらからともなく唇を近づけようとした時ーー

「相原さん、会計が出ましたので退院の手続きを……あっすみませんっ」

今度は担当の看護師が入ってきて、顔を真っ赤にしてUターンしようとしていた。

「やだっすみません!  行かないで!」

「いえっ!  御夫婦仲が良くていいですねっ羨ましいです。あ、これ、外来の会計窓口でお願いします!」

その後簡単な退院手続きの説明をすると若い看護師は、焦ったようにパタパタと部屋を後にする。

「あの看護師がおれに色目使ってるって? もうちょっと見せつけてやった方がよかったんじゃないのか?」

面白そうに笑う直樹に、
「あー、それ、あたしの誤解だったみたいなの。あの人あたしが眠ってる間、入江くんがあたしのお世話色々しててくれたこと教えてくれて、何度も『羨ましいっ』って云ってもらっちゃったの。今も仲のいい御夫婦って! ふふふ御夫婦……御夫婦……いい響き……」

にまーっと頬を緩めて笑う琴子。彼女にとって二人の関係を認めてくれる人は全ていい人である。

そんな琴子の緩んだ頬をむぎゅっと引っ張りながら、直樹が云った。

「さあ、名実ともに夫婦になりに行こうか? 奥さん?」



                                             






※※※※※※※※※※※※




さあ、予定通り次回最終回でございます♪
M様宅はバレンタイン入籍でしたが、うちはクリスマスイブ入籍ですの(^w^)








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* Category : 彼女は美しい夢を見る。
* Comment : (8) * Trackback : (0) * |

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Re.たまち様 * by ののの
コメントありがとうございます♪

はい、重雄さんからの痛ーいお言葉、さらに直樹を猛省させたことでしょう(^^)
はは、好きと気がついて即効プロポーズ(琴子じゃなく、重雄に!)猪突猛進はどっちだよ、という感じでみんな引き摺られてましたもんね。それに乗じた紀子さんにさらに振り回されて、一番右往左往していたのは琴子でしょうね。
一番琴子の幸せを願う重雄さんだから、あの時は何も言わなかったけれど、やっぱり言うべきことを言わないと、直樹も身に染みないでしょう。やはり義父の言葉は一番重いのです!
ははは、とりあえず目覚めた琴子に対して自制心はありません(^w^)いえ、ほんとはもっといちゃこらしてましたけど、うーん、要らねぇな、と大分カットしちゃいました(^^;
はい、悦子さん密かに活躍してます。初稿では、あまりはっきり悦子さんとわかるエピはなかったのですが、あまりにも分かりづらいかなと、指輪のエピを足しました。
紀子の女王様エピ……ほんとは直樹の後ろでカンペ持って直樹さんを焦らして願い事を叶えさせるよう琴子ちゃんを誘導させようかと思いましたが……いきなりギャグ展開になりそうで止めました^-^;
私も、原作読んだのまだほんの数年前なのでこの急展開の結婚に、なんか大人の事情があるのか?とへんな見方をしてしまいました(^^;超特急のご都合主義。(でも、結婚後の話が続いて嬉しかったのです)
でもそれゆえに突っ込み処満載で、妄想が沸き起こるのですよね(^^)v


Re.紀子ママ様 * by ののの
コメントありがとうございます♪

そうですねー同居してなかったら、このイタキスは始まらなかった……でも、あまりにも軽ーく同居を決めた重雄さんにもちょっと反省させちゃいました~f(^_^)
うんうん、ほんとにあの退院祝いのエピは辛いです。翌日出てってもいいくらいだわーと思いました(T.T)
はい、台キスの嫉妬エピ、観てます。そう、ここは殴らなきゃ!重雄さん、えらいっと思いましたよ。あのシーンから重雄さんの「次は殴る宣言」させてしまいました。
そうですね、悦子さんの存在が重雄さんにも色々考えさせたことでしょう。
そう紀子さんは結局紀子さん(^^;みんな反省大会なのに反省してなーい(°Д°)

……あと1話、お付き合いくださいね♪

Re.マロン様 * by ののの
コメントありがとうございます♪

そうですね、重雄さんの後悔の言葉は、直樹にも胸に突き刺さったと思います。
とにかく原作では見守っているだけだし(笑)入籍事件では直樹よりで琴子を諭してたし……もうちょっと娘に添って欲しかった。ので、重雄さんの想いを書けてよかったです。
はい、台キスの殴るシーン、凄く好きです。あれくらい、父は娘の為に我を出して欲しいと、あのセリフを書きました。
直樹も重雄さんからの言葉は重いと思います。キツい言葉も、誉め言葉も。
はは、また泣かせてしまったわf(^_^)

ベッドの添い寝……VIPルームのベッドなら余裕だったかもしれないけれど、普通の部屋のベッドは……大人二人はキツいでしょーねぇ(笑)でも、自制しましたよ^-^;
その後も看護師がくるまでいちゃこらシーンが多かったのですが、無駄にいちゃいちゃし過ぎ!とざっくり削りましたとさ(^^)

はい、何とか入籍できそうです。マロンさんの心が浄化できるといいですが……(^^)
ラスト、1話お付き合いくださいね♪


No title * by なおちゃん
お父さんにしたら?そう、思いますよね、入江君は、琴子と、結婚する前も、後も、琴子を、泣かせてばかり、こんな奴に、自分の、娘を、任せられないて、思ってしまうよ、だからこそ!お父さんが、入江君に、話したことなのでしょう、二度はない、入江君も、肝に銘じることですね。

Re.なおちゃん様 * by ののの
コメントありがとうございます♪

はい、ずっと傷ついてばっかりだった琴子ちゃんを見ていた重雄さんの想いを吐露させてみました。そうですね、直樹には重雄さんの言葉をきちんと受けとめて、これからは琴子ちゃんを傷つける振るまいはやめてほしいものです(^^;

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