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個別記事の管理2019-01-27 (Sun)


2話続けてアップしております。未読の方は(9)から先にお読みください。

(2/17 追記 ) emaさまに描いていただいたレインボードレスのイラストいただきましたので、差し替えました♪


※※※※※※※※※※※※※※※※※※




「Congratulation, Silver Wedding Anniversary NtoK」


琴子が子供たちから送られたシルバーリングの裏側に刻まれた文字を眉間に皺を寄せて読んでいた。
それくらいの英語くらいスラスラ読めよ、内心突っ込みつつ、突っ込みどころは別にある。

「NtoKって、おれが贈ったわけじゃないのにな」

無論直樹のにはKtoNとある。

「子供たちのちょっとした気遣いよ。成長したわよね~」

「まだまだ途上中だけどな」

「当たり前よ。いっくらもう選挙権あるとはいえ、みーちゃんまだ未成年よ」

民法改正はまだ三年後の話だ。

「早いよね~あっという間に二十歳になっちゃうよ! どーしよう……」

「どうしようって……その分おれたちも歳くってるわけだし」

「そーだよね。自分が四捨五入したら50歳って信じられないよ。全然、変わらない気もするけど」

「結婚して四半世紀も経ってるんだ。変わらないわけがない。一見、若く見えても……お互い、髪に白いものが混じりだしたしな」

「そーなのよ! あたし、自分の白髪見つけたときもショックだったけど、入江くんの白髪を見つけた時の方が10倍ショックで……」

で、でもよくよく考えたら白髪になる毛があるって、そこは安心よね……あ、あ~~でもね! 入江くんが白髪でもつるんつるんに禿げても、お腹出てきても、あたし、大丈夫だからね? どんな入江くんでも大好きだから!

慌ててフォローする琴子に若干不機嫌そうな顔を見せた直樹だが、「女は染めてるからわかんないけど、おれより白いだろ?」と髪の根本を覗きこむ。

昔は髪は前髪と毛先を切り揃えるだけで美容院の回数も多くはなかったが、今はカラーリングの回数がかなり多くなった。ついでに美容師からアンチエイジングのあれこれをオススメされるとついうっかりお試ししてしまう。
童顔だの美魔女だの云われているが、少しずつ変化はきている。当たり前だ。別に本当に不老不死というわけではないのだから。

「肩凝りもひどくなってきたし、腰にもくるし、目もついつい資料見るとき遠くに離しちゃうし……」

ため息をついたあと、でもすぐにふわっと笑い、
「それでもーー歳を重ねていくのって悪くないな、って思うの。こんな素敵なリングを子供たちから贈ってもらえるのよ?」

「………だな」


ふたりいっしょならーー


25年前と同じホテル。
ただ部屋は紀子が予約したオーシャンビューのデラックススイートだ。
もちろんダブルベッド。
いや25年前こそ、スイートでなくてもダブルベッドにしてほしかったが、所詮学祭の景品の旅行券、しかも突然の予約だったためスタンダードツインしか取れなかったのだ。
そのリベンジで一泊だけ二人で過ごすようにと、この部屋を取ってくれたのだ。
2人だけでは広すぎる部屋の窓際のベッドに寝そべって、子供たちのくれた指輪をつけて空にかざしながら、星降る海を眺める。

「シルバーってお手入れ大変で、すぐにくすんでしまうけど、こればっかりは大切にしないとね」

「因みに5年後は真珠婚。パールは色々持ってるからいらないだろ?」

「一番実用的だもんね……この年になると、とくに……着用頻度が高いというか。ああ、でも5年後はみーちゃんに贈ってあげよう。パールのネックレスは大人の女性には必需品だもの」

「それもいいな」

どうしても会話がいつの間にか子供の話になってしまう。

「5年後……もしかして結婚してたりして」

「はぁ? 琴美が? 医学部入ってたらまだ学生だぞ?」

思いっきり顔をしかめる。

「やだーあたしたちだって学生結婚じゃない! あと三年であたしたちの結婚した歳だよ?」

笑い飛ばす琴子に「琴美はおまえと違って恋愛体質じゃないし。恋愛の話なんてしたことないだろ? まだまだ先だ」ふんっとそっぽを向く。

「本当にそう思ってる? みーちゃんが誰にも恋してないって」

そっぽを向いた直樹の頬をつんつんつきながら琴子がにやっと笑う。

「案外、神戸に好きな人がいるんじゃないかなー。みーちゃん、ちょっとファザコン気味なとこあるから、かなり年上だったりして」

母の勘は鋭いのである。

「好きな男を追っかけるために神戸医大にいくなんて絶対許さないし」

「えー、あたしを追っかけて東大蹴ってあたしと同じ斗南大学に行ったくせに」

「はあ? おまえ、何、記憶をねじ曲げてんだ?」

「あれ? 違ったっけ?」

「違う! 断じて違う!」

「そうかなー?」と、くすくすと楽しげに笑う琴子。

話はつきない。
25年分の思い出、これからの未来の話、子供たちや家族の話。

「そういえば今年は親父たち、傘寿の祝いだよな」

「あーそうかー。喜寿からもう三年だもんね。でも未だに二人して現役ってすごいわよね」

「親父もいい加減会長職も引退すりゃいいものを」

「お父さんもね~~そろそろ店を完全お弟子さんに譲ってもいいと思うんだけど。のれんわけはしても、本店は絶対譲らないのよね」

「親父さんが厨房立たなくなったらボケるだろ」

「そうだよね。でもそれは入江くんのお父さんも一緒だよ」

「そうだな」

紀子と重樹も3年後には金婚式だ。今回のお礼に、盛大に祝ってやるのもいいだろう。恥ずかしくなるくらいに、大袈裟に。


「お義父さんとお義母さんは、あたしのお手本夫婦だわ。あんな風にずっと仲良くいい夫婦でいたいよね」

これからも、きっといろんなことがあるだろうけれど。
山も谷も乗り越えて。


「プラチナ婚も越えてワイン婚まで行ったりしてな」

「ワイン婚……? 何年目?」

「85年」

「わー、100歳越え!……ってか、長寿記録にチャレンジな歳かも」

「熟成した貴腐ワインのように濃厚で深みのある夫婦になってるのかな。よぼよぼでしわしわかもだけど」

「ふふ。入江くんは100歳でも矍鑠としてそう」

「おまえは100歳でもパワフルなばーさんになってそう」

ふふふっと互いに笑いあったあと、こつりと額をすり合わせ、触れるだけのキスを交わす。

「あと何十年寿命があるのかは神のみぞ知る、だけどーー命ある限りは、よろしくな」

「昔、いったでしょ? 死ぬまで離れない、って」

「ああ。覚悟してる、って答えたな。いまでも変わらないよ」

「あたしは前言撤回しようかな~~」

にやっと笑う琴子に、直樹が一瞬ぴくりと怯む。

「死ぬまで離れない、じゃなくて、死んでも離れないから!」

そういってがしっとしがみつく琴子を受け止め、「わかった、幽霊になったおまえが常に張り付いてることも覚悟しておくよ」と笑って応える。

「もし……もし、だよ? そんなこと考えるのイヤだけど……もし入江くんが先に逝っても、あたしの傍から離れないでね?」と琴子が少し悲しそうに懇願すると、
「おまえを置いて絶対死なない」と妙にきっぱりと断言する。

琴子は少し驚いたように直樹の顔を見つめ、そして「そっか! じゃあ、安心だわ!」と嬉しそうに微笑む。

シチュエーションを想像しただけで涙目になってしまう妻を置いて、何があっても死ぬものかと思う。
それこそ、寡婦になった琴子の周りに集まってくる男どもを悪霊となっても蹴散らしてしまうだろう。

ただもし、琴子が先に逝くことになったら……自分はそんなに長くひとりで生きることはないだろうと思う。

「25年目は、ちょっとした通過ポイントに過ぎない。これからもまだまだ何かあるかもしれない。まだまだ予測不能な波瀾にとんだ人生が待っているかもしれない。でも、何があっても人生の終着点で傍にいるのはおまえだけだ。おまえといればきっと色々あったけど、いい人生だった、って思えるに違いない」

「あたしもだよ……あたしもきっとそう思う」

そして、再びキスを交わす。
今度は少し深く、濃厚に。

幸せの秤は、まだまだ振り切れたまんま。世界一を保っている。

「あたしはやっぱり世界で一番幸せな奥さんだよ……」

琴子の囁きは、甘美な夜の波の狭間にかき消えていったーー。








* * *




ーーーそして、ハワイへの旅は終わった。

あたしたちは今、東京に戻る飛行機の中。雲上の旅人だ。

式の翌日、あたしはお父さんとお母さんとともに麻帆さんのお見舞いに行き、仮病だと決めつけたことを謝った。
麻帆さんはあっさり許してくれて、そして自分達もひどいことを話していたと謝ってくれた。でも、全部ジョーダンだからね、まじであなたのお父さんや弟を落とせるなんて思ってないから~~とけろっと云われた日にゃ若干眉間がぴくぴくっとしちゃったけどね。
ちなみに麻里さんと麻帆さんだけ滞在を少し伸ばして、他の家族は予定通り帰国するらしい。

「もー、ごめんね、うちの娘たちが色々迷惑かけて」
お母さんの麻里さんが、大きな身体を何度もペコペコと折って頭を下げてくれた。
「でも……ほんとに、二人には助けてもらって……よかったわ、ハワイで再び出会えて。感謝してもしきれない」

そういってお母さんの手をぎゅっと握りしめる麻里さんに、お母さんは照れ臭そうに「医者と看護師なんだから当たり前よ。気にしないで」と優しく握り返す。

お父さんとお母さんの仕事は、こんなにも人から感謝される仕事なのだとーー心から誇らしく思えた。


日本に帰ったらーーもう一度ちゃんとお父さんと話そう。
医者になること。

大学はーーー何処でもいい。
東京でも神戸でも。
不純な想いは全部しばらく箱に閉じ込めて、一度すっきり頭をクリアにしてから、きちんと大学を考えよう。

ハワイから戻ったらーーセンター試験の準備を始めないとね。少なくとも今現在、必死で勉強してるだろうクラスメイトのことを考えると、やっぱり少しだけ焦りを感じるもの。


あたしの隣の席で、お父さんの肩に頭をのせてすやすやと気持ち良さそうに眠っているお母さんの顔を見て、心の中で誓っていたその時ーー。



「申し訳ありません、ドクター登録をされている入江さまですか? 後ろのお席で急病の方がーーー」

CAが足早にやってきて、お父さんに小声で耳打ちする。

そして、さっと立ち上がるお父さん。
眠っていたはずなのに、同じように立ち上がり「あたしもナースなので……」と小声で返すお母さん。
二人とももうしっかりドクターとナースの顔をしていた。


………でもね?

我が家にトラブルの起きない日はないのかぁーーー!!

って、心の中で盛大に叫んだって、決してバチは当たらないよね?
















※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


はい、終わりました。
ええ、わかってます!
色々回収できてません!

琴美の恋愛についてもちょっと濁したまんまです。(詳細にぐだぐだ書いてたのもあったのですが、なんだか話がずれそうでばっさり省略しました)

日本に帰ってどうなっていたかーー琴美のセンター試験も含めて、そのうち書くかも知れませんので(書けないかもしれないけど~~その時はご容赦!)今年の、謎のリスニングキャラクターでもネタにしようかしら~笑(娘も、試験中、なんだこりゃと吹きそうになったらしい)

とにかく、早くイタキス期間2018年のカテゴリーを終了させたかったので、ラストは駆け足な感じになってしまいました。2019年になってようやく、シルバーとレインボーで無理矢理色繋がりにしたうちのイタキス期間、これにて終了です。(ほっ)

現在進行形でもおそらくはどたばたなイリコト……(((^^;)
でも、ちょっと今は若い二人が書きたいかもf(^_^;
このリアルタイムな二人と琴美の話はちょっと後になるかなーー?


とりあえず春先までかなりばたばた忙しいので、かなりの不定期更新になるとは思いますが(今もすっかり隔週更新ですが……花とゆめかよ)。
気長にお待ちくださいませ。

最後に、琴子に着せたイラスト描きたかったけど、時間がなかったのでイメージだけ、レインボードレスの写真を貼っちゃいましたf(^_^;

emaさま、素敵なイラスト、ありがとうございました♪(2/17)





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* Category : イタkiss期間 2018
* Comment : (6) * Trackback : (-) |

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No title * by なおちゃん
二人共に、何時までたっても中のよい家族、夫婦ていいですよね👍家の両親も凄く中が、よい両親でした、お父さんは今から四年前に、なくなってしまいましたが、だけど相変わらずに,麻里夫婦、家族は、入江夫婦や、家族に迷惑掛ける人達だくことv-63

Re.マロン様 * by ののの
コメントありがとうございました♪
相変わらずの遅いリコメですみません。

そうなんですよね〜直樹さん、ハネムーンの時、ただの学生……しかも、転科したばかりで休学してたから、まともに医学の講義も受けてないよね? 随分えらそうにいってたよなー笑

琴子も母としてナースとして成長しました。だてに年は食ってない笑
ま、直樹さんもね(^w^)

とりあえずなんとか、レインボードレスを着せることができ、銀婚式も無事終れました。
琴美の恋愛、その後も期待してくださってありがとうございます。そう言ってくれるのはマロンさんだけだわ(((^^;)あまりにも反応薄かったこのシリーズ、やっぱり若いイリコトの方がいいんだろうなーとグダクダ考え挫折しそうになりましたが、毎回コメントくださるマロンさんのお陰でなんとか終えることができました。ありがとうございました(^^)


Re.ちびぞう様 * by ののの
コメントありがとうございました♪
リコメ遅くなってすみません(((^^;)

あまり琴子がメインではなくて面白くないのではと心配してましたので、そういってもらえてうれしいです。
でも、ちょっとしか出なくても琴子は琴子だと思ってもらえたようで。
ドレス破いたりとか、なんやかんややらかしてるんですよ笑

ほんとはイリコト二人のキュンキュン(してもらえましたかっ!?)シーン、拍手おまけにつけるつもりだったんですが、毎回不具合なことしてしまうので、やめました。

でも、やっぱりこの二人のシーンが1番書きやすかったなー

しかし、直樹さん、琴子に先立たれたら、廃人になりそうな気もしますけどね……



Re.なおちゃん様 * by ののの
コメントありがとうございました♪

まあ、なおちゃん様も仲のよいご両親だったんですね。うらやましい。
ふふ、ほんと、麻里一家は25年たってもなんだかなーの一族です。少しは進化してるのかな〜? 次に会うのはまた25年後だったりして笑

個別記事の管理2019-01-27 (Sun)


さすがに2019年になっても2018年のバナーをつけっぱなしはどうかなーと思い、外しました(((^^;)


そして、ようやくラストです。
長くなってしまったので、2話にわけますね。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※




サイテーだ……

あたしって、本当サイテーだ。



式場を飛び出したあたしは、目の前のビーチをとぼとぼと歩いていた。

どうやらここは式場のプライベートビーチらしく、人影は全くなかった。
真っ白い砂浜、抜けるような青空、太陽が目映いくらいに反射するエメラルドグリーンの海。
揺れるヤシの木。
木陰にはハンモックやテーブルがあり、そういえばロビーにここを背景にしたウェディングフォトが何枚も飾ってあったなーと思い出した。
こんな楽園のような風景の中で、あたしは、奈落の底に落ち込んだような真っ黒な心を抱え込んでいて、それを重石にこのまま海に飛び込んでしまいたい気分になっていた。


ーーおまえは医者になる資格はない!


おとうさんの冷たい言葉が心をえぐる。


ほんとうに、そう。
あたし、医者になる資格なんてない。
恥ずかしくて死にそうだ。


あの子が仮病かどうかなんて関係ない。
主訴があれば、たとえ詐欺師だろうが殺人犯だろうが、まずは予断なく診ること。

それが医師というものーー

そんな話をお父さんから聞かされていたのに。

あたしは怒りですっかりそんなこと考えもしなかった。

今でもまだ、心の何処かで、なんであんな嘘つき女の仮病、信じるの!? って感情が黒々と渦巻いている。

でもーーでも。あの子の青ざめた顔色。
額に滲んだ脂汗。
苦悶の表情。
もしーーもし、本当に病気だったらーー?

ううん、本当とか、嘘とか関係ない。
それなのに、それなのに。

あたしの心のなかはぐるぐると同じところを永遠にループしていた。

波打ち際にあった朽ちたような流木に腰をかけて、膝をたて顔を埋める。

ああーーもうサイアクだ、あたし。




「あー、いたいた! よかったぁーーなーんだ、こんなに近くにいたんだぁ!」


え?


背後で耳慣れた声がして、あたしは思わず顔を上げる。涙で濡れた頬を手の平で拭いながら。


「お、おかあさん……」

おかあさんがハァハァ云いながら、砂浜に駆けおりてきた。
……って、その虹色ドレス着たまんまで!

「ひゃあぁ~~」

そして、思った通り、ヒールが砂浜にすっぽりとはまり、そしてそのまま見事に転けた。

「いやーん、借り物のドレス……」

せっかくのドレスが砂にまみれてしまっていた。

「隣、座っていい?」

立ち上がってパンパンと砂を払いながら、流木のベンチの隣を指差す。

「え……い、いいけど。汚いよ。野ざらしの流木だから」

「ま、どうせ汚れたしね!」

と、にまっと笑って、ふんわりとドレスの裾を押さえてあたしの横に平然と腰かける。

「みーちゃん、凹んでたでしょ? 地の底に沈みこむくらい」

ふふふ、とあたしの顔を覗きこむ。
えーと、なんでそんなに楽しそう!?

「わかるなー。おかあさんもそうだったもの。25年前にお父さんがね、腹痛訴える麻里さんを触ろうとして、思わず『他の女のひとなんて触らないで!』って叫んじゃって。『おまえのヤキモチなんかにつきあってられるか、医者の妻になる自覚しろ、そんなんじゃ一緒にはなれない』って、きつーく叱責されてーー初めはショックで飛び出したけど、あとから恥ずかしくてたまらなくなっちゃったもん。確かにその通りなんだよね。いちいちヤキモチ妬いてたら患者さん診るなってことだもん。自分が情けないわ、お父さんに嫌われたと思って悲しいわ……ああもうほんとに成田離婚だーー!!って、もうこの世の終わりみたいな気分でハワイの町の中さまよってたら迷子になっちゃって……」

うちらってやっぱ親子ねぇ、って、とっても嬉しそうに話す。
同じことやらかしたからって喜ばないでよね。そんなDNAありがたくないもん。

「……あの子……大丈夫なの?」

「麻帆さん? 大丈夫じゃないかなー? 式場のスタッフの方が車に乗せて近くの病院に連れてってくれて」

「……仮病じゃ、なかったんだね」

ーーああ。ホントにサイテーだ、あたし。

「そうだねぇ。仮病ではなかったわね。あれ、仮病だったら女優になれるわ」

うん、そうかも………。

「何の病気……?」

「詳しく検査してみないと断定はできないけど、入江くんの見立てによると卵巣嚢腫……なんとか?かも、って」

「え………」

卵巣ってーーー

「産婦人科医目指そうと思ってたみーちゃんにはちょっとキツいかな?」

「……うん。余計へこんだ……あたし、産婦人科医になる資格全然ないじゃん……」

生命の誕生に立ち会い、女性のライフサイクルに関われる幸せな仕事だと単純に思ってた。そりゃ、全てが幸せな出産じゃないことも、ガンなどの病気にも立ち向かわなければならないことも頭では分かっていたけれどーーー

「そんな、素人が婦人科系か消化器系かかなんてそうそうわかんないわよ。卵巣とはいえ、場合によっては吐き気や下痢や消化器系に影響あることもあるし」

「おかあさんは……わかってた? 少なくとも仮病とは思わなかった?」

病名をちゃんと云えなくてもそこは看護師歴も20年以上だし……

「下っぱら押さえてたから、生理痛かなー?とも思ったけど、触った時少し熱っぽかったから……」

そうだったんだ。

「実際、病院にはいろんな患者さん来るから。毎回テキトーに病名つくってお喋りにくるだけのおばあちゃんとかいるけどねー。でも疑わずにまずちゃんと話を聞くのは医療従事者の基本中の基本かな」

そういって、にこっと笑う。

「………痛みを訴える以上、何か必ず原因はあるんだよ。それが詐病であってもね。身体であったり心であったり。全てに寄り添うのは難しくても、頭っから否定しまくるのは、ダメかな」

「………はい」

「ま、あたしもそう達観できるようになったの、だいぶ経ってからよ。やっぱりキレイな患者さんがわざとらしく入江先生指名で来るのに、ヤキモキしっぱなしだったもん。ホントに病気なの?って心のなかで疑ってたこともあったわよ。狙ってる女医さんやナースもいっぱいいたしね。って、今でもだけど!」

既婚者なのにね、お父さん。
確かにストーカーまがいの事件もあったりして、もてる旦那さん持つ大変だなーとおかあさん見て思う。

「でも、やっぱり入江くんの言い方は端的過ぎてキツいよねー。もうちょっと言葉を選べばいいのに。娘なのに容赦ないんだから。そこんとこは全く変わらないというか……天才のクセして言葉選びのスキルは低いのよねー」

おかあさんも普段はとってもお父さんを尊敬してる感じなのに、意外と言うんだよね。そこは、同級生夫婦って感じ。

「仕方ないよ。医者になりたいっていったくせに、あんな自覚のないこと言っちゃったんだもん……あたし、ほんと医者になる資格ないよ」

「そんなことないわよ。みーちゃん、すぐに自分の失言、気がついたでしょ? よかった。みーちゃんがちゃんと反省してくれて。ただ反発して拗ねたまんまじゃなくて」

よしよし、と子供にするように頭を撫でてくれるおかあさん。

「医者になる心構えとか自覚とか……そんなの、追々身についていくものよ。今はやりたいことが見つかったなら、それに向かってひたすら前進あるのみ! みーちゃんなら努力の過程できちんと身についていくから。あたし、親バカかもしれないけれどみーちゃんは立派なお医者さんになれると確信してるもの!」

自信満々に胸張って断言するおかあさん。

「あたしはいつだってみーちゃんのこと応援してるから! 安心して夢に向かって走ってて!」

そして青春映画のように空をバーンと指差す。

「お、おがーざぁん………」

あたしはおかあさんの肩に頭を乗っけて、幼い頃に戻ったようにさめざめと泣き出した。

「あ、いっけなーい。入江くんに、みーちゃんが見つかったって連絡するの、忘れてた。入江くん、街の方に捜しにいってるの。多分、おばあちゃんたちも一緒に捜してくれてるわ」

ええーー
それは申し訳ない~~!

「しまった、携帯もってくるの、忘れた!!」

といっておかあさんが立ち上がった時に、びりっと流木の枝に引っ掛かってドレスの裾が破れた。

「きゃー! どーしよー!」

「………買い取りだな、仕方ない」

唐突に、背後から耳慣れた低い声。

「え?」

いつの間にかお父さんが立っていた。
その後ろにはヨーコさんも……。

「………できればそうしていただけると有り難いです。よろしくおねがいします……」

少し微笑みをひきつらせてヨーコさんがぺこりと頭を下げる。

「お、お父さん……ま、麻帆さんはーー?」

「さっき、病院に付き添っていったスタッフから連絡あって、検査の結果、直樹さんのお見立て通り卵巣茎捻転だったそうよ。これから緊急オペとなるみたいね」

ヨーコさんの言葉に、おかあさんも心配そうに「せっかくのハワイなのに、大変ね」と呟いた。

「ま、大丈夫だろう。余程のヤブ医者じゃない限り、失敗するようなオペじゃない」

「………お父さん……ごめんなさい…あたし……あたし……」

あたしは立ち上がって、頭を深く下げた。恥ずかしくて目を合わせることもできない。

「さっきは言い過ぎた。おれはどうやら言葉選びのスキルが低いらしいからな」

う……どこから聞いてたのかな…?

「あの時、おまえと彼女たちの間に何があったのかは知らない。目の前に苦しむ人間がいて、医者は放置することなんてできない。それはわかるな?」

あたしは頷く。

「モンスターペイシェントなんて言葉も生まれるくらい、今はなかなか厄介な患者さんも多い。無論、嘘をつく患者もいる。でも医者はまず疑わずに診ることから始めなくてはならない。医者は患者を選んじゃいけないんだ。患者は医者を選んでもいいけどな」

両親から職場での具体的な愚痴は一切聞いたことはなかったけれど、ドラマや小説で、そんなことがあるのだと知ってはいた。
医者は人間相手の仕事で、病気と戦うだけじゃなく、毎日毎日いろんな人たちと向き合わなくてはならない。

あたしみたいに感情的な人間が医者になっていいのかしらーー?

「……琴子のような感情だけで動いてるやつが立派に看護師やってるんだから、そこは問題ないだろう。えらそうなことをいったが、高校時代のおれはおよそ医師の資質なんてなかったと思うし。それこそ人間に興味なかったからな。まさか人間相手の仕事をするとは当時は思ってもみなかった」

そうなんだ。
ま、お母さんの何気ない一言で医者になろうと思ったって聞いたことある気がするけど。

「おれも琴子も途中で進路変更してるし、おまえだって気が変わるかもしれない。先のことはわからない。ただ今やるべきこと、考えなくてはならないことをひとつひとつクリアしていけばいい。気がつけば経験値がアップして、選択肢も無限に増えていくからな」

「………うん」

何となく、不埒な動機から産婦人科医になりたいだの神戸医大に行きたいだの言っていた自分が恥ずかしくてたまらない。

ダメだなぁ。
この時期に今さらだけど、あたしはもっと考えないといけないのかも。







「えーと、入江さま。お式の方はいかがいたしましょうか? お嬢様の進路はあとでごゆっくりと相談されては? 」


重苦しい雰囲気のなか、ヨーコさんがにこやかに話しかける。

「せっかく、お嬢様たちが段取りされた銀婚式ですもの。このままキャンセルは勿体ないですよ?」

「でも……時間がーー」

式の時間はとうに過ぎてる。
あたしが飛び出したばっかりに今日の予定を全部滅茶苦茶にしてしまった。

「どのみち、このあとの予定は何もございませんから、少し繰り下がりましたが、入江さまが宜しければこのまま進行いたしましょう。まあ、ドレスがそのままでよければ、ですが……」

少々裾が破れたり薄汚れたりしているけれど、一見はなんとかなりそう。

「ええ、このドレス、気に入ってるの。このままでいいわ。どうせ身内しかいなんいんだし」

「ここは、うちの式場のプライベートビーチです。この時間だともうすぐ日没になります。海に沈むハワイの夕日は格別ですよ。ここで挙式とパーティするのはいかがでしょう?」

パーティーというか、お食事会的なものは隣接するレストランを予約していた。
それをこんな綺麗なビーチでやってもらえるなんて!

「え、いいんですか!?」

「ありがとう、嬉しいわ」

「妻と娘にすべて任せてますから。おれは何も口出ししませんよ」

べたつく潮風なんて少しも気にならない。
さっきの冷たい瞳であたしを見つめていた人とは思えない優しい瞳で、お父さんはお母さんの隣に立ち、肩に手を回した。









* * *



ビーチでの挙式を提案して、大正解だったわ。
うちは海が望めるチャペルがウリではあるけれど、この時間なら実はこの浜辺が一番美しい。

色々ドタバタがあって時間は押してしまったけれど、怪我の巧妙、それは美しいサンセットが波の色をオレンジ色に染め上げていた。
オレンジから紫のグラデーションがゆったりと空を包み、幻想的な光景を作り出している。
パイナップルで作ったランタンの灯りが煌々と砂浜を照らす。

「おとうさん、おかあさん、銀婚式おめでとう」

琴美さんと遥樹くんが二人にリングを渡し、琴梨ちゃんがブーゲンビリアの花束を渡す。

さざめく波の音だけがBGM。
そして、琴美ちゃんが手紙を取り出し、二人に向かって読み始める。

「えーと、おとうさん、おかあさん、25周年おめでとう! 二人は私の理想の夫婦で、憧れのベストカップルです。この先、金婚式、ダイヤモンド婚式、プラチナ婚式までお祝いしたいので、ふたり仲良く長生きしてね! 以上!」

こっぱずかしくなったのか、物凄い勢いで読み上げて。しかも内容もかなりざっくりだわね。

「ねーちゃん、もうちょっと感動的に読めよ」

「うっさいなー。五年前もあたしお祝いの手紙読んだんだから、今度はあんたやってよ、っていったのに」

「えーおれ文才ないもん」

結局、姉弟喧嘩始めてるし。
ま、親に手紙読むのって照れ臭いのわかるけど。大人になればなるほどね。結婚式の時だけで十分よね。

「おまえたち、別にいいけどさ……この琴子の中途半端な涙はどうしてくれる?」

手紙の冒頭ですでに涙目だった琴子さん……(泣けるポイントが何処にあったのかわからないけど)すでに涙は止まったようね。

「ねぇ、入江くん。プラチナ婚って何年目なの?」

「75年目」

「75! あと50年! ひぇー気が遠くなりそうね!」

「人生100年時代だから。有り得ない訳でもないかもな」

「ふふ、お互い96歳かぁ~。どんなおじいちゃんおばあちゃんになってるのかしら」

「おまえ、トヨばーちゃんみたいになってたりして」

「えーうそぉ! 絶対可愛いおばあちゃんになってるよ。入江くんこそ、偏屈なおじいちゃんになって周りを困らせてるかも……」

「はぁ?」

「ほらほら、何いい歳してじゃれあってるのよ! こっちで集合写真とるわよー」

直樹さんのお母さまの一声でみんな集まる。

「お撮りしましょう」

わたしがお母さまの一眼レフを預かろうと手を出すと、

「ヨーコさんも一緒に入りましょう! ほら、カメラはそこのお兄さんに頼んで」

因みに彼はうちのプロのカメラマン。式の様子はきっちり撮らせていた。その彼に、自前の一眼レフを押し付けると、あたしは主賓二人の隣に引っ張られた。

「このような真ん中には……」

あたしが場所を移ろうとすると無理やり中腰にさせられ結局そのままそこで、撮られてしまった。

「はい、チーズ!」






そのあとは、そのまま夕暮れの海辺をバッグにパーティー。
レストランの厨房で作ったハワイアンメニューをビーチガーデンに運ばせた。

途中で、麻帆さんのオペが無事に終わったと連絡が入り、みんな少しほっとしたよう。

うちのカメラマン以上に直樹さんのお母様が二人にポーズを要求して写真を撮りまくっていた。

ちなみに弊社の専属カメラマン、ウェディング写真は乙女チックすぎと妙な定評があるのだけれど(浜辺でお姫様だっことか、海に向かって走るとか)お姫様だっこまでは渋々感はあったもののなんとかポージングしてくれた直樹さんも、さすがに、
「はい、そこのヤシの木の下で海をバッグにキス! 25年前の再現よー」という言葉には、「いい加減にしろ!」と怒鳴ってたわ。


本当にーー
25年たっても素敵な夫婦、素敵な家族。


この仕事をしていて、日々幸せのおすそわけをもらっていると実感しているのだけれど、今日はまた格別ね。

彼らと撮った一枚の写真は後に職場にも自宅にも飾られ、それを眺めるとなんだかほっこり幸せな気分にさせてくれた。
あたしは大好きなハワイで、彼らに再会できたことを心から感謝したのだったーー。





※※※※※※※※※※※※※※※

ラストは短めですが、続けてアップします(^^)



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* Category : イタkiss期間 2018
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個別記事の管理2019-01-13 (Sun)



なんてこった。すぐに更新するつもりがもう1月半ば過ぎちゃいました。この調子だと気かつけば平成終わってるかも……

さて、主宰のソウさま宅ではイタキス期間、正式に終了しましたが、うちはまだ終われません……1人こっそり続行ですf(^_^;









※※※※※※※※※※※※※※※※※※




11月21日、朝ーー。
って、ハワイ時間だから、日本じゃもうすでにいい夫婦の日なんだよね。

式は午後からだから朝食をとったあと、あたしたちは部屋でまったりしていた。
自分の着るドレスや、アクセ類の準備万端。
忘れちゃいけないのは、これよこれ。
あたしはにんまりして白い小箱を取り出す。
ハルとお年玉出しあって準備した、銀婚式用のペアリング。神戸のかをる子さんのジュエリーデザイナーのお友だちに格安で作ってもらって、先日の推薦受験の日についでに取りに行く予定だったのにーーほら、突然のハプニングで引き取りに行けなくて。
翌日にはハワイ出発だからもう、諦めるっきゃないーーとがっくりしてたのに、次の日の朝、かをる子さんの知り合いの神戸医大のドクターが、たまたま学会準備で東京行くから託すわねーーと。そしてあたしは東京駅まで受け取りに走り、無事に手元に届いたってわけ。
シルバーとはいえ、子供の小遣い程度のお値段じゃ申し訳ないくらいの素敵な出来映え。
もうかをる子さんには感謝しかないなー。
いっぱい写真撮って送ってあげなきゃ。
と、思って、スマホやデジカメの充電をしておこうとその準備をしていたらーー(スマホはいつの間にやら充電切れて電源落ちてたもので)


「ねーちゃん、日本で大変なことになってるぞ」

と、スマホ片手にハルがあたしの部屋にやってきた。

「なによ?」

「おれも遊ぶのに忙しくて全然、SNSとかチェックしてなかったんだけどーー」

すっと、見せられたのは、昨日ネットでトップ記事になっているというニュース。

「ええーー!?」

〈新幹線出産! 赤ちゃんの名前は『のぞみ』くん〉

〈のぞみくんを取り上げた話題の3人の女性、ずっと隣で励まし救急車に同乗した受験に向かう途中だった女子高生に呼びかけ。
〈お嬢さん、ちゃんと受験できた?〉

〈赤ちゃんのママや娘にも名前も告げなかったお嬢さん。受験、もし受けられなかったら本当に申し訳ないと……〉

〈話題の女子高生は何処に?〉

〈制服から推理して◯◯高か××高?〉

「なんか、ねーちゃん、捜されてるけど」

ええーー!?

ネットを見ると、「妊婦が臨月で長距離移動するな」とかいった心無い投稿もあるけれど、おおむね、自らの受験を棒にふって名前も告げず立ち去った謎の女子高生への称賛と興味が溢れていた。

「日本に帰ったら名乗り出る?」

にやにや笑うハル。面白がってるなー。

日本に戻ったら、あの時の赤ちゃんに会いに行きたかったけど……

「どーせ、飽きっぽいネット民たち、日本に帰った頃には忘れてるわよ」

ぜひ、そうなっててくれと願いつつ、とにかく今日の晴れの日をクリアしなくっちゃ、とあたしは気持ちを切り替えて、お父さんとお母さんの部屋へ呼びに行く。




ちなみに。
この二人の部屋に入るときはノックは必須。
でないとちょっと間のわるーい思いをすることがしばしば。

ーーそして、今朝も。

「お母さん、そろそろ時間だよー。入っていい?」

「だめーっ みーちゃん、ちょ……ちょっと待って~~すぐ行くから!」

なんか、ドタンバタンしてるよ……。

お父さん、デコルテライン、気をつけてくれたかしらーー(って、そんなこと娘に気遣いさせんなー!)






* * *



「ヨーコさん、お疲れさま」

コナコーヒーを出してくれたスタッフに、「貴女もお疲れ」と労う。

疲れた……

午前中からすでにぐったり。こんなにドタバタしたお式も久しぶりだわ。

今日の一件目の挙式は、あの堀内夫妻の長女。
メイクが気にくわないだのティアラの位置が気にくわないだの、はじまる前から散々ごねまくった挙げ句、式の直前で新郎新婦が大喧嘩を始め、もうやめるやめないの大騒ぎに。
(式だけ止めても、もう子供いるんだし、入籍してんだから意味ないだろうって心の中で盛大に突っ込んだけどね)

五人姉弟がそれぞれ口喧嘩始めるし、なんか嫁姑の戦いまで起きちゃうし、ハワイくんだりまで来て何やってんだか!

いい加減にしろっ! と心の中で叫びまくってたわよ。

最終的には、影が薄くて気弱そうな麻里さんのご主人、巧さんが一喝して、ようやくみんな収まったと言う……(なんだ、やればできるじゃん)

1時間遅れでやっとこ式が始まり、そして、今一段落ついたところ。なんだかんだ感動的ではあったわよね。まあ、無事終わってよかったわ。
さーて、午後からは入江夫妻の銀婚式だからすぐに準備しないと。


「ヨーコさん、大変です……!」

ーーと思ったら。
どうやら、またまた何か起きたらしい。真っ青な顔をしてスタッフが駆け込んできた。
はあーーなんて日なの!




* * *







「まー綺麗よ! 琴子ちゃん!」

控え室で、ドレスアップしたおかあさんをおばあちゃんがパシャパシャと一眼レフで撮りまくる。
試着した時も思ったけれど、派手と思われたレインボードレス、軽やかなパステルピンクがメインで、うっすらとオレンジやイエローにグラデーションされている。ほんと、可愛らしい。そして、さらに20歳くらい若く見える。こりゃもう絶対並んで写真撮ると姉妹だよねー。

時間を見るとそろそろお式の時間だわ。係りの人が呼びに来てくれるって話。
ヴァージンロードを別々に歩く訳でなく、最初から二人並んでチャペルに向かってもらうので、先にさっさと礼装に着替えたお父さんもずっと一緒にお母さんの仕上がり具合を見ている。
一見、スッゴい無表情な瞳で見つめてるけど、微妙に口角上がってるよ、お父さん。

「あ、あたしちょっとお手洗い行ってくるね~」

式の前に用を済ませようとトイレに向かう。
個室に入っていたら、日本語でペチャクチャとお喋りしている声が近づいてきた。甲高い、若い女の子の声だ。3人くらいいる?

あれーー? この声。

「………ったく、ここまで来て、大喧嘩って、大丈夫なのかしらん? 姉さんとこ」

どうやら堀内家の姉妹たちらしい。次女、三女、四女?

「お義兄さん、担当してくれたここのスタッフの女の子、口説いてたらしいわよ。ここまで来てそんなことするお義兄さんもお義兄さんだけど、女ったらしなのはじめからわかってんじゃん。今さらよね。三人の中から勝ち残って選ばれたのって自慢してたけど、つまり三股されてただけじゃん。しかも計画的に子供作って奪い取ったんだし。麻耶ねぇもあざといよねー」

そ、そうだったのか……
そりゃ大変だ、麻耶さんち。しっかし、当日に喧嘩って……

「お義兄さんって顔だけなのにね」

「ま、お姉ちゃん、チョー面食いだから。ほんとにだめんずに引っかかってばっかよね」

「もうちょっとスペック、色々ある男じゃないとね」

「そう思うと、入江さんちのパパ、理想だわー。全然うちのパパと同じくらいの歳とは思えないし」

「なんか、次元が違うよね~」

「あーあ、ママ、25年前にもっと頑張って略奪しちゃえばよかったのに」

なんだとぉーー?

「やだ、そしたらあたしら生まれてないって~~」

「あたし、やっぱ、もうちょっと頑張ろうかな~。あの奥さんなら奪えそう」

はぁ?

「何いってんの。歯牙にもかけられなかったくせに」

そうよ。お父さんの周りにどれだけ果敢にチャレンジして呆気なく玉砕していった女たちがいたと思ってるのよ! どれも一般的にみてかなりレベル高い女性ばっかりよ? あんたたちの足元にも及ばないような。
それでもお父さんの目にはお母さんしか映らない。お父さんがどんなにいろんなスペック持ってたとしても、そこが何よりも一番尊敬できるところなんだからねー!

「あたしの方が、絶対落とせると思うんだけど。これでもおじさまキラーなのよ」

なんなの!? その根拠のない自信は!

「16の小娘が何いってんのよ」

「あたしは、あのハルって子、いいなぁーと思ってたんだけど」

げ、こいつがハルを追っかけてた四女ね!

「でもね、昨日、浜辺で、パカッて自分の足をはずしてるのよ! ロボットみたいに。引いたわーー。流石に足のない人はムリ!」

は?

「たとえ普通に生活できたとしても、色々不自由なことはあるんだよねー。やっぱ、ちょっとムリだわ。どんなに顔がよくっても、なんだか気持ちワルいもん」

ーー多分、ハルは引かせるためにわざと義足をはずしたのだ。成長してからは流石にそんな目立つことしないもの。
そして、その策略はまんまと成功ーーにしても!
キモチワルイって……キモチワルイって!!

あたしはもうムカムカして、扉を蹴り倒して飛び出したい気分になった。

「今から銀婚式とかいってたよね」

「銀婚式なんかでそんな金かけて、いいよねーお金持ち」

「うちなんて、家族でハワイなんて、相当無理してるよね。麻耶ねえの旦那さんの実家がそこそこお金あるから実現できたけど……うちら家族の分は出してもらってないんでしょ? ケチよねー」

「なんか、さっきもお金のことでぐだくだ揉めてたもんね、お姑さんと。これからたいへーん」

「やっぱ、あんた、義足のことなんか目をつぶってさ、あの少年、落としなよ。金持ちだよ~。あんたは息子、あたしは父親狙うからさー」

「なによー、マジ、麻希まで父親狙うの?」

「麻帆ねぇ、ソッコー振られてたじゃん。なーによ、顔歪めて」

「とりあえずさ、その銀婚式とやら、ぶっ壊しちゃおーか」

けらけら笑いながら洗面所でいつまでも虫酸が走る会話をしてる姉妹にあたしはとうとう耐えられなくなって、バタンと個室のドアを開けて、彼女たちの前に姿を現した。

「ーーー!!!」

あたしを見て、絶句する姉妹たち。

言いたいことは山ほどある。
あるけれど。

あたしは嫌味なくらいにこやかな笑みを浮かべ「ごめんなさい。手を洗ってよろしいかしら?」普段使わないようなお上品な言葉使いで彼女らの間を割って、手を洗いさっさと、トイレを後にした。

トイレでは意味不明な叫び声が聞こえ、何だかドタバタしてたけど、無視してそのままつかつか歩く。
喧嘩吹っ掛けて揉め事起こすのも面倒だしね。

でも、もう少しその場にいたら。
後になって後悔したのだけど、それはもう後の祭りでーーー。






トイレで不愉快な会話を耳にしたことはおくびにも出さず、あたしは平静な顔をなんとか取りつくろって部屋に戻り、スタッフが呼びにくるまでの時間を家族たちと談笑しながら過ごしていた。

「………にしても、遅いわねぇ。もう30分以上遅れてるわよ」

おばあちゃんが何度も時計を見る。

「前の堀内さんとこ、少し始まりが遅れたらしいから…」

お母さんは特に気にしてる様子もない。
あたしは内心結構イラッとしてるけどね。

「でも、そろそろあたしたちは式場の方に行きましょうか」

おばあちゃんが腰をあげたのを合図に、みんなぞろぞろと部屋から出ていく。
あたしもみなに付いていこうと立ち上がった時ーーお母さんに「みーちゃん、何かあったの?」と心配そうに訊ねられた。

あたしってば変なとこお父さん似で、しれっとポーカーフェイスなんだよね、と内心自負していたのにーー

「え? ううん。何もないよ」

あたしは戸惑いながらも否定する。
はー、流石、お母さん。
天然ボケのくせに、ドキッとするくらい家族のことは察しがいい。

あの堀内姉妹たちのお陰で最悪気分なのだけれど、他人の言葉に惑わされ振り回されるのは人生の無駄と思うので、なるべく考えないようにしていた。

「そう? ならいいけど……」

お母さんがちらりとお父さんのほうを見てから優しく微笑む。
なーんか、夫婦であたしの話題、してた?

ーーそのとき、扉をノックする音が。

「ああ、やっと呼びに来たみたい」

と、あたしが扉に近づこうとしたらーー

「直樹さん! 助けて! 娘がーー麻帆がーー!」

と、血相変えて飛び込んできたのは麻里さんだった。

「どうしたの?」

怪訝な顔をしたお母さんが駆け寄って訊ねる。

「麻帆が、お腹痛いって……本当に苦しそうなの。お願い診てやって……」

はあ?
何、昔と同じベタな手を使ってるのよ!
そんなんで騙されると思ってんの?

「何処にいるんだ?」

お父さんがすっとあたしの横を素通りして麻里さんに訊ねる。

「待ってよ! もうすぐ式が始まるよ? そんなウソに構ってないで……」

引き留めようとすると、お母さんが「まず、様子を見てからね?」と優しくあたしを制した。





麻里さんのあとをついていったあたしたちは、堀内家の控え室のソファの上で身体を丸めお腹を押さえて呻いている次女麻帆さんに近づく。

横にはヨーコさんとスタッフの女性が、タオルやら洗面器やらを救急箱やら準備して横に立っていた。

目を瞑り苦悶の表情をして、脂汗まで垂らしてる麻帆さん。なかなか上手い演技だわ。
でも、騙されないわよ。
母親と同じ手を使うなんて、ほんと、ダサすぎる。

「いつから?」

お父さんが心配そうに見ている姉妹たちに訊ねる。

「今朝からお腹痛いとは言ってたの。でも、なんとか薬のんでやり過ごしてたみたいで。そしたら、さっきトイレで吐いて」

「はぁ? 吐いてたのは毒でしょ? 元気に人の悪口いってたクセに!」

あたしもカチキレて思わず言い放つ。
平然とお父さん落とすとか言ってたの、ついさっきじゃない。

「琴美!」

お父さんがあたしを睨む。

「何よ! お父さん、まさか信じてるの? こんな茶番! 25年前の真似して、ただうちのお式を邪魔したいだけじゃない! なに騙されてんの? そんなのに構うことないわよ!」

「みーちゃん、ダメよ!」

すうっとお母さんの手があたしに近づいてきて、一瞬、叩かれると思って目を瞑った。

むぎゅ

お母さんはあたしのほっぺを両手で強く押し潰して変顔にさせたのだ。

な、な、なによー!

喋ることが出来なくて、ふがふがと変な音しか発せられない。

「そんなこと、いっちゃ、ダメよ。わかるでしょ?」

お母さんの表情はーー悲しそうな困ったような……あたしは一瞬にして、やっちまった! と悟った。でも、口からこぼれ落ちたのはーー

「で、でも、この子たち、さっき、トイレでペラペラと酷いこと……は、ハルのこととか……式を邪魔してやるとかっ」

言い訳のような言葉たち。

お父さんはそんなあたしの戯れ言なんか一切聞く耳持たないといわんばかりにーー酷薄そうな凍りつきそうな瞳で、一言だけあたしに向かって言い放った。
静かにーーそして冷たい口調で。

「ーー琴美。おまえは医者になる資格はない。もう医学部は受けるな」

今までーー18年生きて、そんな冷ややかな父親の言葉をうけるのは初めてだった。
まるで、世界中が暗闇に陥ったような衝撃と動揺があたしの中に拡がる。

いつの間にかーーあたしの瞳からはぽろぽろと涙がこぼれ落ちていた。

「な、なによ……! お父さんのばかっ」

あたしは思わず反抗期の子供のような捨てセリフを残して、その場から逃げるように駆け出していた。




* * *



なんなの、このものすごいデジャブは……。

あたしはこの冗談のような状況に思わず目眩を感じてしまった。

「追いかけなくて大丈夫?」

あたしは琴子さんに声を掛ける。

「みーちゃんはあたしと違って大人だから。今は彼女の方が……」

そういってソファの上の麻帆さんを心配そうに見つめる。

仮病じゃないのかしらね? 琴美さんじゃないけど、朝からのドタバタを思うと、この家族はあまりに信用ならない。
とはいえ、真っ青な顔で苦しむのはかなりリアルで。

「す、すみません、直樹さん。娘を診てください」

巧さんが本当に申し訳なさげにペコペコと頭を下げる。

「お腹、捲っていいですか?」

直樹さんが麻帆さんのブラウスをたくしあげると、腹部が露になった。

「直樹さん、どうなの? 麻帆はーー」

「痛みはいつから?」

「前から時々……生理でもないのに下腹に痛みがあって……排卵痛かなって」

「痛いのはこの辺りですか?」

「吐いたのは何回くらい? 」

「便秘や下痢はーー?」

次々と問診をし、本人が答えられないと、姉妹たちが変わって答える。

骨ばった長い指を素肌に押しあて触診をする。

「うぐっっーーー」

ある箇所に触れた途端に激しく苦悶の表情を浮かべていた。
脂汗が頬を伝う。

「なんか、下腹膨れてない? あんた、もしかして妊娠……」

「し、してないわよっ妊娠なんて!……いたた……ちょっと食べ過ぎで…少しぽっこりしただけ……いたたたた……お願い、なんとかしてぇぇ」

触る手をはね除けるようにして身体を丸めた。のたうち回るといった感じだ。
さすがにこれは演技ではないと、素人目にもわかる。

「詳しく検査してみないとわかりませんが……もしかしたら卵巣嚢腫かもしれません」

「卵巣? 」

「右卵巣が腫れてますね。すでにこぶし大近い。おそらく卵巣嚢腫茎捻転の可能性が高いです。婦人科は専門外ですので、すぐに病院に搬送した方がいいでしょう」

「卵巣嚢腫って……卵巣がんってこと!?」

母親である麻里さんが真っ青になって直樹さんににじりよる。

「卵巣嚢腫自体は良性の腫瘍です。基本、無症状であることが多いのですが、大きくなって破裂したり捻れたりすると激しい疼痛が表れます」

「破裂って……」

「詳しく検査してみないとわからないので、とにかくすぐに病院へ行きましょう。もしかしたら緊急オペになるかもしれませんが」

「ええーっっ。手術って!」

堀内家一同真っ青になる。

「とりあえずエコーで確認してからオペとなるとかと思います。今では腹腔鏡でできますし、難しい手術ではないですよ。命に関わることはないでしょう」

「ど、どうしよう……こんな海外で……な、直樹さん~~! 一緒に来てくれるわよね?」

泣きそうな顔で麻里さんが直樹さんにすがり付く。

「ええ、入江くんがいてくれたら安心よ」

琴子さんがにっこりと応えた。
いや、ちょっと待って。あなたたち、今から銀婚式だし。

「いえ。おれは婦人科は専門外だから、役にはたてませんよ」

意外なことに直樹さんが、あっさりと断った。

「そ、そんな~~」

「入江くん、でも……心細いわよ。見知らぬ土地で言葉も通じなくて」

優しいなぁ、琴子さん。
昔あんなにイヤな思いさせられた女の一族なのに。

うんうん、と首を振って懇願するような瞳を入江夫妻に向けている堀内家の女たち。

でも、ここからはあたしの出番。

「堀内さま」

あたしは彼らの前に割って入る。
無論、こんなやり取りの間に、既にスタッフに幾つか指示をしていた。

「救急車はこちらでは料金かかりますので、当社の車を手配しました。すぐに近くの総合病院に参りましょう。そこには日本人の産婦人科医とスタッフが居ます。私の出産も異常分娩で緊急な帝王切開だったんですが、無事取り上げてもらったので、腕はいいですよ。
うちの日本人スタッフも同行させますので、どうかご安心を。まずはお母さまが落ち着いてくださいね。
あと、海外旅行保険は入っておられますか?ああ、それはよかったです。こちらで緊急オペとなると結構な医療費がかかりますが、保険に入っていれば大丈夫ですよ。
あ、車の支度できたようです。車椅子も持ってきましたので、こちらにどうぞ。ーーーあ、入江さま。どうもありがとうございました。あとは私どもの方で対応いたしますので。ハワイにこられた日本人の方々にもう一度来たいと思ってくれるようなフォローをするのが、私たちの努めなのです」

深々と入江夫妻に頭を下げた後、うちのスタッフたちの手により麻帆さんは車椅子に乗せられ、車が待機している玄関ホールまで連れていった。
一応タクシーも呼んで、他の家族も同行できるように手配済みだ。


車に乗り込む堀内一家を見送ったあと、あたしは一緒に見届けていた入江夫妻の方をくるりと振り向いて、にこやかな笑顔を一瞬封印しーーそして、大きな声で叫んだ。

「何を呑気に他人の家族を見送ってんのよ?! 早く、自分の娘を捜しだしなさいよ! ハワイが安全だと思ったら大間違いよ!」

そして二人は駆け出した。
ちなみに琴子さんは、レインボーカラーのドレスを着たまんまだーー。




※※※※※※※※※※※


ちょっとした既視感の嵐で(((^^;)

あー、もう来週センター試験ですよー。
リアルタイムからどんどん時間ずれてしまいました……orz




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* Category : イタkiss期間 2018
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コメント公開について * by 麻紀
再びこんばんは。
コメント、編集できないのでしょうか?
新年をきっかけに、非公開ではなく公開でそのままコメントしよう!!って思ったのですが…。

大したことを書いてないので、公開でもいいかなって思っただけなんですけども(笑)
次回から、公開でコメさせていただきますねー。

Re.マロン様 * by ののの
コメントありがとうございました♪
リコメ遅くなり申し訳ありません!

日本は大変なことになっているようです笑
新幹線でのエピを色々はしょってしまったので、どう繋げようか迷って結局スルーするかもしれない、日本での事情です。かをるこさんもリングを渡すために奔走した筈ですが、さらっとですf(^_^;きっと琴美の受験のこと一番気にしてるような〜f(^_^;

堀内家、やっぱり毒姉妹にしてしまいましたわー結局入江家を引っ掻き回す役割です。

はい、ヨーコさん、今回なんか役割をあげられるか書いてみるまでわからなかったんですが、一応仕切り係成功です(^-^)v

Re.麻紀様 * by ののの
コメント2つありがとうございました♪
リコメ遅くなりまして申し訳ないです。

そうなんですよー25年経っても刺激的な日々です笑
我ながら事件起きすぎだろ、と自分に突っ込んでます。
労いのお言葉もありがとうございました。うれしいです♪

そうそう、センター試験無事終わりました。撃沈してましたけどね。合格して以来勉強ほぼしてないのだから当たり前だわ〜〜
今年はリスニングの謎キャラが話題でしたね(^w^)

娘さん、自分の好きな道、まっしぐらですね。いいなー♪

コメントの公開非公開、個人個人の判断で全然かまいませんよー。
公開してもらえると、コメントしようと思ってくださる方もいるかしら(^w^)最近コメント少なくてちょっと寂しかったので(((^^;)
麻紀さんも色々ご心痛でしょうが、お話、気長に待っております!

個別記事の管理2019-01-01 (Tue)
ただいま絶賛チャットの真っ最中とは思いますが(^-^)v

平成最後のお正月となりました。

今年もまだまだイリコト愛は続いております!
マイペースでのんびり更新していきたいと思ってますので、皆様もほんのひととき、楽しんでいただけたら幸いです(^^)








実は正月ネタを書いてあるのですが、拍手オマケにつけようと思いつつ、大晦日でバタバタしているのと、実は過去の拍手オマケで色々不具合がありまして(教えていただいたHさま、ありがとうございます! 修正いたしました!)もしかして拍手オマケではなく、普通に記事アップするかもですが……なんとか元日のうちには……(((^^;)

すこーしお待ちくださいねf(^_^;

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* Category : あいさつ
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Re.マロン様 * by ののの
コメントありがとうございました!
はい、明けましておめでとう……というのもかなり間の抜けたリコメになってしまい、毎度申し訳ありません。
チャットもお疲れさまでした♪ わー、もうすでに10日もたってる!

ほんとに、年末年始から拍手お礼ページの設定ミスで大騒ぎしまして申し訳なかったです。毎回毎回謎な事態に陥ってしまい、普通にアップしろよ、と思ったりするんですが……

うちの二人っていつも年越しエッチしてるような……P様宅の胸キュンな年越しkissイラストみて、こんなピュアさが足りないのね……と年始早々反省するわたしです笑


Re.ちゃみ様 * by ののの
拍手コメントありがとうございました♪

もう、あけおめことよろとはいえない時期になってしまい申し訳ありませんでした。
はーい、今年もラブラブなイリコト書いていけたらなーと思ってます!
今年も当ブログをよろしくお願いしますね。

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Re.ちびぞう様 * by ののの
コメントありがとうございました♪
リコメが大変遅くなりましてすみませんでした。
面白いといっていただけてうれしいです。
猪突猛進、まさに琴子の歳だわーって、思ったけど何故か子年な二人だった(そうか息子と二回り違うんだ〜と初めて気づく)
そうそう、なんやかんやイケメン好きでミーハーな琴子です笑

ラブラブなお正月のあとの波瀾な1995年。この年、ほんとに色々あるよねーと思いつつ書いたオマケでした(^w^)