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個別記事の管理2018-10-31 (Wed)


ハロウィンネタを書こうと思ったのです……
間に合いませんでしたorz

週末、久々にお絵かきしちゃったのが敗因ですね。
へったくそなラクガキ描くよりお話書いとけばよかったな……ってあとの祭りだけど。(ほんと、週末しか稼働できなくて……)

とりあえずはせっかくなので(お目汚しですが)ラクガキアップしますね……









ちなみに、書こうと思ったネタは、ラクガキとは何の関係もありませんf(^_^;

ハロウィンのオレンジ&紫カラーということでイタキス期間にこじつけ笑


*11/3 ハロウィンもとうに過ぎましたが拍手オマケで小話追加しました。
最初に書こうと思ってたやつはmさまのご助言通り来年に回そうかと。今回のは、ちょっと思い付いたのをささっと書いたショートストーリィです。無理やりイラストにも絡め?ました笑。ちょっとえろモード……かな~~?

気になるかたは拍手をポチっとどうぞー笑








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* Category : イタkiss期間 2018
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Re.マロン様 * by ののの
コメント、はじめのイラストとオマケと2つありがとうございました♪
こんなラクガキにもコメントくださるのマロンさんだけよー。ありがたや(感涙)

はい、考えたハロウィンネタ、来年に回しますね(でも結局書きかけなのでこのまま忘れるかも笑)

たまたま訪問したお医者さんのブログでぎっくり腰を「魔女の一撃」ということを知って、さくさくっと思い付いた話をかいてしまいました。
ふふ、哀れガッキー。誰も来てくれず、一人匍匐前進してトイレに向かっていることでしょう。
そーなんです。魔女の衣装で盛り上がり……一撃くらったのは魔女本人か、はたまた?……どっちにしろ、あとはギャグにしかならないので〜ご想像にお任せなのです笑



Re.ちびぞう様 * by ののの
コメントありがとうございます♪

ふふ、m玉さまやSさまのお話でついガッキー出したくなりました。もう、情けない役割がはまってますよね〜〜

ちびぞうさんは一撃くらったのは直樹だと想像されたんですねー。私もそう思ってもう少し深く書こうかともおもったんですが……Cさまのぎっくりネタに敵うものはないと諦めました。
ええ、カッコ悪い直樹さんでも、きっと甲斐甲斐しく琴子ちゃんはお世話しますよね(^w^)



個別記事の管理2018-10-23 (Tue)





またまた更新が空いてしまいました。
そして、短いですm(__)m
すみません、色々迷走してまして(-_-)
なんだか、どんどんタイトルから離れていく展開になっちゃって……f(^_^;
直樹さんのbirthdayまでにはなんとかイリコトメインの話に持っていきたいなーと……思ってはいるんですけどね……(-_-)




※※※※※※※※※※※※※※※※※※




『え、おとうさんのOKでたの? あらー意外とあっさり! よかったじゃない! もちろん、あのことは内緒ね。わかってるわよ』

琴美ちゃんからのLINEに返信してから、あたしはベランダに出て街の夜景を見つめ、煙草を唇に咥える。

ーーばれたら大変だろうな……
あたしは火も点けずにぼんやりと視線を遠くに移し、とんでもない秘密を共有してしまったうしろめたさから軽くため息をついた。


この街に住んでもう30年以上。
まさか長々とこの神戸に暮らすことになるとはね。実家にいた時間より遥かに長い時間をこの街で過ごしているのだから。
ま、しぶとく関西弁話さないようにしてるけど、さすがにアクセントは関西よりになってきたわ。

このマンションはかつて住んでいた賃貸マンションを建て替えて分譲として売り出されたのを購入したもの。
まさか未婚でマンション買っちゃう女になるとはねー。
もうあのときの部屋ではなくなってしまったけれど、ベランダから見える景色はあまり変わらない。うーん、高い建物が少しは増えたかな?
隣同士でよく入江先生とベランダで煙草を燻らしていたっけね。

入江夫妻との付き合いはかれこれ20年ちかくになる。
入江先生が研修医としてここに赴任し、あたしの隣人として生活していたのはほんの一年ちょっとの間のことなのに、まるで十年くらい過ごしていたような濃密な時間だった。とくに嫁である琴子さんが夏休みにここに来ていた時の日々は未だに忘れられない刺激的な毎日。ハチャメチャだけど、一途で健気でバイタリティ溢れる琴子さんはあの頃からほんとに魅力的な女性だと思う。

入江先生が神戸を離れて東京に戻ったあとも、何だかんだ連絡をとりあい、あたしの実家が埼玉だということもあって、実家に帰ったら立ち寄ったり、うちの病院に用事があったり、神戸に学会があれば琴子さんもくっついてきて泊まりにきたりとかーー結局20年間付き合いは続いていた。
ええ、もちろん琴美ちゃんが生まれたときもお祝いに駆けつけたわよ。
あのちっちゃくて琴子さんにそっくりな赤ちゃんがもう高校生っていうんだから、あたしも歳をとるはずね。
そうそう、もう今年は銀婚式なんですってね。びっくりだわ。
ちなみに5年前、20年目の陶磁器婚の時には、大変盛大なパーティを催されて、あたしもお招きに預かったのよ。(大遅刻だったから、こそっとご挨拶だけして帰ったけど)
まっさか、アラフィフのこの歳まで独身で未だにこの病院に勤め、そして未だにオタク活動してるっていうのも(おもにブログでの活動がメインになってはきてるけど……昔より簡単に創作を人に読んでもらえて同好の士を得られるからホントいい時代よね)想定外だったけど。
いい歳して何やってんだか、って話だけどコミケの草創期を盛り上げてきた世代のせいか意外に現役オタクが多い。あたしのように独身貫いてオタクを全うしているのもいれば、結婚して足を洗ったものの子育て一段落して戻ってきて、SNSで活動してるひとたちとか。まあ、オタクって言葉を生み出した世代だから抵抗ないんよね、多分。
今じゃ、オタクなドクターやナースだって日常を漫画でブログにアップしてる時代だし。コミケで知り合いの女医さんとばったり、ってのもあったなぁー(BLブースでお互いチョー気まずい……)。
でもいまや、おっさん同士の恋愛ドラマが地上波で大ヒットする時代よ。腐女子なんて言葉もフツーに市民権得てるし。もーやっと、うちらの時代が来たわね、って感じよ。
そして、なぜだか琴美ちゃんの親友と気が合ってサークル作っちゃうなんて、不思議な縁だわ。
池沢アンジェリカって名前もキュートだけど、なにせハリウッド大女優の孫娘、金髪美少女の彼女にコスプレして売り子してもらったら、まあ売れる売れる! マイナージャンルなのにこれまでにない売上でびっくりよ、もう!(大女優の孫にそんなことさせていいのか、ということはさておき)
アンジェリカことアンジーは東京の琴子さんちに遊びに行った時に、たまたま琴美ちゃんに会いにきていて知り合った。
最近はまってるスマホのRPGゲームのキャラのことで、意気投合しちゃって。
彼女はアニメオタクというよりはゲーマーで、ゲームデザインに興味あって、デザインセンスもなかなか。今どきの娘らしくペンタブでさくさくお絵かきしてくれて、さくっとデジタル編集できるので助かってるわー。将来はパンダイに入るのが夢らしい。コネも技量もばっちりだから夢で終わらないでしょうね。
そして、進路はもう決まっていて京都のマンガ学部のある某大学にAO入試ですでに合格をもらってる。
そうそう、あそこキャラクターデザインの科があったものね。
アンジーのパパ、金ちゃんは最初反対したみたいだけど、自分の実家が大阪だから結局許したみたい。(ロンドンに留学って話もあったのでそこよりはマシってね)親友が京都に行くってのも琴美ちゃんが家を出る方向に思考をシフトさせる要因だったかも。
琴美ちゃんは高三ということで将来のことを色々悩んでたわね。あの琴子さんに似たくりっくりの目であたしのフィギュア使っておままごと遊びしだしたときはーーさすがにそれはかんべん、と取り上げたわーーそんなイタズラなおしゃまさんが、ねぇ……(しみじみ……)。


その二人があたしの家に泊まりに来たのは酷暑でうだりそうな夏休みのことだった。
そもそも去年の斗南大の学園祭のクイズ大会でゲットしたUSJチケットがあるから夏休みついでにそっちに泊まりに行っていいー?
なんて言ってたのは5月の連休明けだったかな。

「受験大丈夫?」

一応、年長者らしく確認したわ。

「ま、さすがに周りも目が血走ってきて、大丈夫とはいい難いんやけど、平成最後の夏やし」

んー、意味不明よ、それ。

「それに、JKとして琴美と一緒に遊べる最後の夏かもしれへんしな」

何故かアンジーの方がバリバリの関西弁だったりする。

「保護者の許可があるならあたしは構わないわよ」

さすがに一学期で部活も引退だから周囲は受験モード突入でピリピリしてるけどね、とA組の琴美ちゃんは苦笑してた。F組のアンジーは「うちのクラスはのほほんやで~」と首を竦めてたけどね。
その琴美ちゃんはテニス部で地区予選突破して都大会でも優勝。インターハイ出ることになっちゃったから、しばらく引退できないってことだった。
なので遊びに来たのは結局、インターハイが終わったあとーーお盆前のことだったわね。ちなみにインターハイは3位。琴子さんも運動神経いいし、入江先生も全国レベルの腕前だったらしいから、さすがその血筋を引いてるだけあるわね。

無論、(夏の一大イベントに重ならないなら)全然オッケーだし、アンジーが来るならコミケで配る手作り販促グッズ作成するのもいいわね、なんて野望を抱いたりして。

「おかあさんが反対するわけないじゃない」

ま、そうでしょうね。

「えー? 受験準備ってもう今からするのー? あたしなんて体育祭終わってからよ! 入江くんなんて全く受験勉強してなかったし。でもセンタートップだったのよ」ーーと琴子さんはいっていたらしい。
さすが呑気な母。
「あの特殊事例と一緒にしないでほしいよね~」と琴美ちゃん、ため息スタンプ連打だったわ。

でもその後ーー地震とか豪雨水害とかいろんなことがあって、二人ともこんな時にわさわざこっちへ遊びにくることを物凄く躊躇していた。
だから言ってやったの。
「被災地にお金を落として流通させてくれた方が支援になるのよ」って。
「時間があるのならついでにボランティアに参加するのもアリよ」と薦めてみたら、すでに自分で色々調べてたみたいね。

被災から1ヶ月近くたっても被害のひどい地域は家屋の瓦礫が撤去できていないところも多いときいていたし。
うちの学生にも積極的に行かせている。
ボランティア保険の加入や交通費補助、破傷風予防接種の補助なども行って大学側で支援しているのだ。

ーーというわけで、ボランティア込みの二人のプランはだいたい固まり、猛暑の夏を乗り越え、USJ土産のミニオンのマスコットキーホルダーとハリーポッターの100味ビーンズ(要らないってば)を持って私のマンションにやってきた。

あたしとアンジーが販促グッズ作ってる間、琴美ちゃんはかなり真剣にあたしの蔵書読みまくってたわね。あ、別にBLばっかあるわけじゃないのよ。フツーの少年マンガや少女マンガ、青年マンガ、小説もかなり幅広く揃えてあるんだから。最近は電子書籍も増えたけど、やっぱり、紙が一番よね。一番広い部屋がほぼ本棚で埋まった書斎になってるわ。無論フィギュアも綺麗に鎮座してます。コレクションは増える一方だもの。ええ、地震対策もばっちりなあたしのお城よ。

ーーで、目を充血させてその城から出てきた琴美ちゃんは、「かおる子さん、あたしやっぱり産科医になる! 鴻鳥先生のような妊婦やその家族や赤ちゃんに寄り添い、時には苦言を呈することも厭わないドクターになるのよ!」とコミック抱き締めながら、固く決意をしたみたい……。なんか、そーゆー単純なところって琴子さんに似てるわね。

そして、その後二人して豪雨被害のひどかった岡山に二日間のボランティアに旅立ったのだけど……
真っ黒にやけて帰ってきた琴美ちゃんは、この二日間で体験したことをそれは事細かく話してくれた。
あたしも半月ほど前に何度かボランティアに行ったので、まだまだ泥にまみれ瓦礫が片付いていない家屋が多いことは衝撃ではあったけれど、彼女が貴重な体験をすることで少し成長したような気がして少し嬉しかったわ。……って、もはや自分の娘のような感覚ね。

「ねぇねぇ、かをる子さん。明日神戸医大で災害医療の講習会があるんだって?
一般の人も参加してオッケーって聞いたけど、あたしたちも行っていい?」

どうもボランティアのメンバーの中に神戸医大の学生がいたらしくそんな情報を得たらしい。
一応要予約だけど、そんなの事務局長の権限でどうにでもなるわ。
オープンキャンパスが終わっちゃったのは残念だったけど。
どうせなら今うちのイチオシの周産期医療センター見学させてあげちゃうわよ、っていったらまあ喜んでくれて。
(ただ、その日、彼女に案内を頼んだ学生が御子柴さんだったのは、ちょっと縁を感じたわね)
その周産期医療センターも、ひとつの切っ掛けだったと思う。なんといっても当院自慢の国内随一の総合周産期母子医療センターは、地域の核となっていて、救命センターとの連携も完璧。先日の災害でもドクターヘリで受け入れた妊婦と子供の命を救えたのよ。
御子柴さん自身も産褥死で母親を失った経験を持っているから、彼女からの説明は心に訴えるものがあったとは思うの。

でも、それよりも、何よりもーーその後の災害医療講習会が彼女がうちの大学を志望する大きな要因となるなんてーーそのときは思ってもみなかったのだけど。
しかも、理由がーーー。


「かをる子さん! あたし、ここの大学に入る! ここで産科医になる!」

講習会を終えた琴美ちゃんは、事務局にいたあたしのとこに来て、そりゃあもう、瞳をキラッキラさせて報告してくれた。

「ええっ!?」

「この娘ってばな、初めて恋に落ちたんや。フォーリンラブや」

「や、やだっアンジー! 何いってんのっあたしはここの周産期母子医療センターのシステムに感銘を受けて……」

「え? 恋!? だ、誰に!?」

琴美ちゃんはどちらかというと恋愛に関してはクールな娘で(その辺はパパ似ね)あまりその手の艶めいた楽しい話題は聞いたことなかったのだ。そりゃ、あんなパパが身近にいりゃ、同級生とか眼中にないわー。

好きなタイプやアイドルは?と訊ねると、
小説家の誰々とか、◯◯フェルハーモニーのオーボエ奏者の誰それとか、声優の誰々さんとかーーとにかく、マニアック! 名前聞いたってピンとこない人ばっかり。(ごめん、最近の声優は全然覚えられない。そして、アニメも制覇できてない……その辺はかつてのオタクも現代のハイスピードで多作な制作ペースに付いていけてないのよ)
そして、あとで検索すると、かなりな年上好みとみた。
やっぱり何だかんだファザコンだよね、と密かに思ってたの。

ーーその彼女が恋に落ちた!

いったい、誰?
うちの病院のドクター!?

「今日の救命センターの災害医療講習? 心肺蘇生のセミナーとか防災医療の講演とか ーー色々あったんやけど……AEDの使い方と心臓マッサージのやり方教えてくれた人がな、ごっつうきつい言い方する先生やって、でもめっちゃイケメンでな……」

はい……?

え??
ええーー!?
ちょ……ちょっと待って!

ま……まさかっ!!

毎年我が校で開かれてる夏の救命講習会。今年度は、地震や水害、猛暑による熱中症死が相次いだせいか参加申し込みも例年よりかなり多かった。阪神淡路大震災の時の経験からここの救命センターを基礎を構築したわが救命センターのセンター長に講習を依頼していた。
さすがに学生と職員には鬼と恐れられてても一般の人にはちゃんと対応するだろうと。
なんといってもうちにきた職員ーー医師も看護師も一度は救命センターに放り込まれ救命の鬼軍曹に鍛え上げられるという儀式は未だに健在なのだ。少なくとも、ここを耐えられれば何処の科へ行っても大丈夫、そしてスキルも相当アップする。神戸医大の評価が20年関西トップクラスなのはひとえにそのシステムのお陰よね。
厳しいけど無理は言わないのと、顔だけは年食ってもいい感じに渋味をました超イケメンなので、意外と救命センター希望する女子が多いかったりもする。

いやいや、でも……
渋味たって。さすがに父親より年上なのはまずいっしょ。
確か今年55だっけ?
ま、確かに独身だけど。でもずっと亡き嫁想って再婚できずにいる男だよ? あまたの再婚話を全部蹴りちらかして。
それにちょいちょい国境なき医師団とかに参加しちゃって紛争地帯にもしれっといっちゃう義侠心に厚い自由人だよ。

医者としては尊敬できるけど、旦那とか恋愛パートナーには全然オススメできない物件だよ?
第一、入江先生がきいたら……うわーーっっ!! 考えるのすら恐ろしい!
自分の娘が……自分より年上の……元上司と……なんて!

そりゃ、恋愛に年の差なんて関係ないけど……
そして、完全、琴美ちゃんの報われない片思いだろうけど!

あかん! それは絶対マズイって。
ーーああ、各務先生……それはあまりに罪作りよ!




呆然とするあたしに、あくまで否定しつつも最終的には一目惚れを認めた琴美ちゃん。
結局、名前は教えてくれなかったけど、聞けば聞くほど各務先生のこととしか思えない。

そして、「何がなんでもこの大学に来るから! 絶対おとうさん説得するね」、と誓って帰っていったわ。


とりあえず、受験の時にはうちに泊める約束をしてある。
まずは推薦入試ね。えーと、11月の第三土曜だったっけ。
それまでに一度琴子さんとちゃんと話したほうがいいのかなぁ……

しっかし、琴美ちゃんうちの大学に入ったら……またあの夫妻と深く関わることになるのかな?
20年経ってもあの二人と絡むと色々とドタバタしそうな波乱な予感がーーものすごくするのは……気のせいかしらね?





※※※※※※※※※※※※※※※


気のせいではないでしょう笑



えーっと、かをる子さんばかりか、かがみんまで…f(^_^; 『 夏休み』のひとたちの20年後です。あまり変わらないんでしょう、きっと。
こんな50過ぎのおじさんおばさんなオリキャラがわしゃわしゃ出てくる話、読みたい人なんていないよなーと自覚はしてるんですよ、一応………^_^;
それで悶々と悩んでアップできなかったというわけで。


そして、ハワイが遠い……orz






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Re.マロン様 * by ののの
コメントありがとうございました♪

リコメ、凄まじく遅くなりまして申し訳ないです。
1997年のシリーズが終わってないのに(入江くんが神戸を去る日までのかをる子さん目線)現在進行形でアラフィフのかをる子さん出していいものかと迷いつつだしちゃいました。神戸医大ときたらもうかをる子さん……いや、彼女、結婚して足を洗ってる人生を用意してあげようかとも思ってたのに。アンジーまで巻き込んでるよ笑
100味ビーンズ、ワタシは食べたことないんですよー。冒険したくないので笑
あら、マロンさん、琴美の恋の相手、予想してたんですねー(ふふ)でも……まだ迷ってまして(私がね)行き当たりばったりなので恋心も迷走するかもです(((^^;)
どんな風に帰着するのか…作者にもわからない……(おい)

Re.ちびぞう様 * by ののの
コメントありがとうございました♪

こちらこそ、リコメがはちゃめちゃに遅くなりまして申し訳ないです。
琴美ちゃんの恋愛は…さて、どうなることやら。(実はまだ色々迷ってまして)
なんかイリコトは中年だし、オリキャラばかりで、かなりこの現在進行形、一般人受けしてないことはひしひしと感じてますが、かをる子さんやかがみん、好きといってもらえて嬉しいです。
さあ。早くハワイについて調べなきゃ笑
銀婚式メインなのに話がどんどんずれちゃってますf(^_^;



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Re.ひまわり様 * by ののの
コメントありがとうございました♪

リコメ遅くなってすみませんっっすっかりクリスマスも過ぎ、年の瀬となりました。

うちの娘にもお祝いのお言葉ありがとうございました。
いくつかの大学を調べたら同じ推薦入試の日が多かったので、17日をチョイスしました。ダメ元だったんで、落ちても平然とアップするつもりでしたが( °∇^)]でも受かってよかったです!
過去作とか読み来てくださってありがとうございます。連載中のこのお話も好きといってくださって嬉しいです。反応がめっちゃ鈍くてきっと面白くないんだろーなーと少々モチベーション下がってましたので。

かをる子さんの登場待っててくれて嬉しい!
はは、アンジー金ちゃんの娘のわりには現代っ子。きっと琴美んちに遊びに来てゲームにはまったんだろうなー。
えっと、JKは『女子高生』って意味です。JCは女子中学生らしい。すみません、JK産業とか結構一般的に知られている言葉だと思い注釈いれるの忘れてましたf(^_^;

ふふ、新しいお話もいずれか書きたいものは沢山あるんですけどねー





個別記事の管理2018-10-08 (Mon)



更新空いてしまいましたが、琴子ちゃんの誕生日パーティ、まだ続いております^_^;


※※※※※※※※※※※※※※※※





「あらー、やっと帰って来たのね。もう、食事は片付けちゃったわよ」

琴梨を抱っこしたまま、おかあさんと並んでリビングに入ってきたおとうさんに、おばあちゃんは嫌みっぽっく言いつつも、お母さんが抱えた華やかな薔薇の花束をじっくり値踏みするように見つめてから、にやりと満足気に微笑む。

とりあえずおかあさんの28歳の誕生日から(この年はおばあちゃんが準備したらしいケド)毎年、年の数の薔薇の花束を贈っているのだから、その点は感心するわ。(割りと律儀なのよ、おとうさんってば)
あたしが生まれる前までのおとうさんは全く誕生日とかアニバーサリーに無関心だったというのが嘘のよう。結婚して6年、プレゼントすらあげたことなかったというのだから!
(それってどーなのー? 普通なら一番あれこれしてもらえる時期だよね? おかあさん、それまでよく文句も云わずに我慢したもんだわ!)

ーー自分にとってかけがえのないパートナーを得ることができて、そして自分の血を分けた子供を生んでくれて。
大切な人がこの世に生を受けたその日が歴史的史実にも勝る、最も重要で聖なる1日だってことにようやく気がついたのよ。生まれて30年近く経ってね! ほんと、自覚するのが遅いわよね~!
ーーとおばあちゃんは笑ってたけど。

20年近くプレゼントされ続けた花束は大切にドライフラワーにされて、部屋のあちこちにナチュラルインテリアの素材となってぶら下がっている。(埃とるの大変なんだけど……)

おかあさんは花束をいそいそと台所の方に持っていき、おとうさんの食事の準備を始めた。

「いいよ、別に。テキトーにあっためるから」

「あ、ちゃんと入江くんの分、取り分けてあるから」

「あ、おかあさん。主役は座ってて。あたしがチンするよ」

「兄貴、飲むだろ?」

座った二人に、裕樹おにいちゃんがキッチンにある小型のワインセラーからボトルを取り出す。1972年もののシャトー・ギロー。
うちはおとうさんもその年に生まれたせいか1972年産のワインがたくさんある。

「ああ。少しだけ」

ワイングラスに注がれる黄金色の甘口貴腐ワイン。
おかあさんの誕生日には大抵甘くて飲みやすいワインがセレクトされている。たいして飲まないんだけどねー。(おかあさんはすぐに酔うのでアルコール度数の高いワインは一杯だけと厳命されている)
あたしもあと二年で飲めるようになるんだよね……。そーいえばあたしも来週誕生日だったわ。
無論、2000年、ミレニアムイヤーのワインも何本も地下のワインセラーに眠っている。ちょっと楽しみなんだ。

「では改めて」

結局、大人たちは全員グラスを手に「誕生日おめでとう」と今日何度目かのお祝いコールをおかあさんに告げて、乾杯した。

「こうして、毎年お祝いしてもらって、あたしって本当に幸せものだわ」

と、毎年幸せそうにおんなじことをいって皆に感謝する。
そんな風に来年も再来年もあたりまえにお祝いできる日常が続けばいいなー、なんてことを思ってしまうのは、今年は猛暑だの地震だの台風だの豪雨だのとやたらとあちこちで自然災害が多かったせいかもしれない。ニュースを見るたびに胸がしめつけられ、いてもたってもいられない気分になったり、いつ自分の身に非日常が訪れるかもしれないという不安に怯えることも多々あった。
ほら、今週末もとんでもなく大きな台風が日本を縦断するって予報だし(何事もありませんように!)。
備えあれば愁いなし、というけれど、備えてたってどうにもならないこともある。
とはいえ愁いてばかりでも仕方ないので、落ち込んでもすぐ立ち直るおかあさんのように、あたしも今できることを精一杯しようとは思ってる。(とにかく、受験だよ! 大学合格しなきゃ何も始まらないもん)


「そうそう。おにいちゃんが帰ってきたら言おうと思って忘れてたわ。あたしとおじいちゃんからの、琴子ちゃんへの誕生日プレゼント」

おばあちゃんがいそいそと持ってきていた鞄から封筒を取り出す。

え?
何?

「じゃーん!」

おばあちゃんが出したのは旅行会社のパンフレットに旅行企画書……へ?

ハ、ハワイーーー!?


「今年は二人の銀婚式でしょ? だからハネムーンに行った思い出のハワイ旅行プレゼントしようと思って!
あ、みーちゃんやハルくんも一緒に! ついでにあたしたちも行くから!もちろん裕樹のとこもね!」

「えええーーー!?」

「というわけで、みんな、11月17日から11月24日、空けておいてね~~」

おばあちゃん!
あたしたち、フツーに学校ありますけど!

ってか、11月17日って……

「お、お義母さん……嬉しいですけど、あたしも入江くんもお仕事そんなに休めないし……子供たちは学校があるし……」

おばあちゃんの爆弾ーーもとい、プレゼントーーきいた瞬間、目を丸くしていたおかあさん、すぐにぱあっと嬉しそうな表情をしたくせに一瞬で現実を思い出したみたい。

「あら、二人とも有休はたまってるでしょ? なんだかんだ夏休みや冬休み、まともにとってないし。ここ数年ちゃんとした家族旅行なんてしてないじゃない。
1ヶ月以上前から調整すればなんとかなるでしょ?
それに学校もね、17日は土曜日だし、23日の金曜日は祝日。実質4日お休みするだけだから大丈夫よね? みんな期末試験にも被ってないでしょ?」

そういって、ハルやみっきいまっきいの顔を見る。
中坊たちは、もう瞳をきらきらさせてうんうん、と首を縦に大きく振る。

いや、あんたたちはいいでしょうけどね。
あたし、受験生なんですけど!
それに、まずおとうさんが承諾する筈がない。おとうさんのオペを待っている子供たちがたくさんいるというのにーー患者を置いて呑気にハワイなんてーー!

と、思ったら、おとうさんがグラスを置いておもむろにおかあさんに話しかける。

「琴子。仕事はある程度任せられるように今、色々段取りとってるから。しかもいいタイミングで麻酔科学会がこの時期重なって、緊急オペ以外は出来ないから予約オペを取ってないんだ。麻酔科医が当直以外いなくなるからな」

「ええ? そうなの? って……もしかして、入江くん知ってた……?」

おとうさんの意外な言葉におかあさんもあたしも思わず口をあんぐりさせてしまう。

「半年も前からあれこれ言われて、承知しなかったら病院長に直談判して勝手にスケジュール調整されそうな勢いだったからな……お陰で今、ハチャメチャに忙しいんだ。うちの学会の準備はなんとか済ませたが」

え? そうなの? 最近あまり家に帰って来ないの、あたしを避けてた訳じゃなくて?

うん、そりゃ大学教授ともあろう人が母親に仕事のことであれこれ口だされるの……イヤだろうな~~
おばあちゃんならやりかねないから、ちょっと同情しちゃうかも……

「だって、おにいちゃんが一番難攻不落なんだもの。おにいちゃんさえ仕事がなんとかなれば、琴子ちゃんだって安心して行けるでしょ?」

「え、え、そりゃ……」

おかあさんがおとうさんをちらちら見ながら頬を染め、そして嬉しそうに「ほ、ほんとにいいのかな……」と両手を合わせてみんなの顔を見つめる。

「もう相原のおじいちゃんには了解取ってるのよ~。これからふぐのシーズンで繁忙期になるものね。でも、もうお店はお弟子さんに任せて大丈夫って! 」

アイじいちゃんにまで……さすが。(この時間、お店に行ってて不在。未だに現役で包丁ふるってます)
でも、たしか、アイじいちゃん、繁忙期にも関わらず、25年前のおかあさんたちのハネムーンにくっついていっちゃったって話だよね? おばあちゃんに乗せられて。

「ふふ、じゃあ、決定でいいわねー? あ、裕樹たちもOKでしょ?」

「まるで、おれたちが暇みたいにいうなよ。これでも取締役なんだけど」

「重役なんて、一番融通きくポジションじゃない! それとも何か予定が?」

「……ないです」

「じゃあ、決まりね~~」

「え、でもお義母さん、うちの家族まで……せっかくのお義兄さんたちの結婚記念日なのに」

好美ちゃんが戸惑ったように訊ねる。

「なにいってるのよ! これはもう琴子ちゃんの誕生日や銀婚式にかこつけた入江家、家族旅行一大プロジェクトなのよ! こんな機会めったにないわ! 遠慮することないのよ。みんなで一緒にいきましょ!」

「ありがとうございます……!」

「今まで裏でひそかに動いてたけど、これから本格的に詰めて行くわよー」

と、おばあちゃんがパンフレットを抱きしめて嬉しそうにVサインを出す。

いや、待って……

「ちょっと! おばあちゃん! あたしは無理だから~~絶対無理! 受験生なんだよ? あたし!」

「あら、一週間くらい羽根を伸ばしたってあなたなら大丈夫よ」

それ、全国の受験生きいたら撃沈しそうなセリフだわ、おばあちゃん!

「無理よ! だって11月17日はあたしの推薦入試の日なんだもん!」

そう。
その日は神戸医大の推薦入試の日なのだ。
校内推薦はほぼ確定だから、とりあえず願書を取り寄せるところでーー。

おとうさんの眉間がぴくりとしたのが横目で見えた。

「あらー。推薦もらえるの? センター受けるんじゃないの?」

おかあさんが呑気に訊ねる。
一学期の懇談会で担任から説明されなかったっけ?

「推薦で合格したら、センター受けなくてもいいけど、落ちる可能性もあるから申し込んでおかないと」

「あらーみーちゃんなら合格するわよー」

「そうそう」

嫁姑コンビは屈託なく笑う。なんなの、その自信。あたしにはそんなこと云える余裕なんて全然ない。おとうさんみたいな天才じゃないもの。
成績にムラがあって、学年1位から30位まで、振り幅が大きいのよね、あたしって。

「じゃあ、みーちゃんとあたしは1日ずらして18日出発にしましょう。飛行機はもう押さえてあるから、人数も多いことだし基本は17日をずらせないのよね。二人分くらいならなんとかなるから」

おばあちゃんが事も無げにあっさりいう。

「あ、だったらあたしが琴美と残ってあとから行きます。娘が受験なのに……」

おかあさんが慌てて提案する。

「何いってるのよ。今回の主役は琴子ちゃんとおにいちゃんなのよ。二人そろって行かないと!
みーちゃんの受験は私がしっかり見届けるから安心して!」

えーー?

なんか、あたしを抜きにしてしっかり話は纏まりつつある。

「斗南大医学部なら学校推薦と自己推薦論文だけでわざわざ受験しなくていいだろう」

おとうさんがあたしの方をようやく見た。

「神戸がいいの。神戸医大にどうしても行きたいの」

あたしもきっちりおとうさんの瞳を見返す。妙に眼力強いけど、負けないんだから!

「ーー琴美」

しばしの沈黙のあと、おとうさんがおもむろに立ち上がった。

「え? あ、はい」

「書斎に来なさい。きちんと話そう」

「うん」

きちんと話をするつもりではあったけど……真正面から来られるとちょっとビビるなぁ。我が父ながら……

「い、入江くんっ! お、落ち着いてねっ! みーちゃんにはみーちゃんの考えがあって……自分の進路は自分の好きなように決めさせてあげてね?」

おかあさんが慌てておとうさんの腕を掴んで懇願する。

入江くん、ちょっとびっくりして拗ねてるだけだからーーみーちゃんが家から出てくなんて想像もしてなくてまだ心の準備が出来てないのよ。
大丈夫よ、少ししたらちゃんと話ができるわ。きっと反対なんてしないわ。
だって自分だって親の思う通りに生きてこなかったし、突然家を出ちゃうしーー子供にあれこれなんて言えないと思うのよね~~
ーーって、あたしにクスクス笑いながら話してくれたおかあさんだけど、案外一番不安に思ってたみたいね………。

「別に、おれは反対してないぞ。ただしっかり話をきいてなかったから聴くだけ」

聞く耳持たなかったの、そっちじゃん!
それに、わざわざ神戸に行かなくったって医者はどこでもなれるっ!って、つめたーく、いったよね? それ、神戸行くこと反対って意味だよね? ーーーと、内心あれこれ思ったけど、とにかくお互い思ってること言い合うの、いい機会だわ。
あとは言い負かされないよう、理論武装しなくっちゃ!(おとうさんに口で敵う自信はないけどさ)


そして、あたしたちはみんなに見守られながら、リビングを出て、書斎に向かったのだったーー。





* * *



「あ、あのね! そ、そりゃ、お金を出してもらうのお父さんなのに勝手に決めて悪いとは思うのよ。神戸は遠いし一人暮らしすればお金もかかるし。
でも、あたしどうしても神戸医大の産科と小児科と救命の連携が整った……」

先手を打って、書斎の椅子に座るやいなや口火を切ったあたしを制するように、
「待てよ、琴美。おれはさっきもいったようにおまえの進路に反対するつもりはない。金のことなんか一切気にする必要もない。だが、まずいろんなこと、何もきいてないから。最初っから説明してくれないか?
おまえ、いったいーーいつから医者になろうなんて決めたんだ?」
ーーと訊ねてきた。

え? そこから?
あ、あたし、医者になりたいっていってなかったっけ?

「おまえはどっちかっていうと工学系に進むかと思ってた」

「ーーああ。ロボットとか……」

たしかに、一時期介護用ロボットの情報工学や義足や義手制作の技術工学に興味があった。
それも弟のハルが生後まもなくの片足欠損で義足をつけているせいだけれど。その関係で障害児施設のボランティアや福祉施設のボランティアにおかあさんやおばあちゃんと行くことが多かった。
ハルより全然大変で、それでも健気に、必死に生きている障害や病気を抱えた子供たちの役に立ちたいと思うようになっていた。
実際、高校のインターシップも選んだ職場は介護ロボット分野の開発をしている技術研究所だったし。
それでも本当は寸前まで病院に行こうかどうしようか迷っていたんだけどね。
ーー親のいる世界に行くのはなんとなく抵抗があったのだ。でも本当は両親ともに携わっている医療の世界が一番身近だったのは確かでーー。
そして、あたしは両親がどれだけ自分の仕事に誇りを持ち、どれだけ患者に対して真摯に向き合っているかを知っていた。
だからちょこちょこお母さんには相談してて、お母さんもあたしが医療の道に行くこと、少なからず察していたのだと思うの。


「……決めたのは、ほら、今年の夏休み、アンジーとUSJ行ったついでにボランティアに行ったり、神戸のかをる子さんちに遊びにいったりしたじゃない。あの時に、神戸医大見学させてもらって、たまたま周産期医療センターで実習してた医学生の人に話をきいて、ちょっと色々感銘をうけたのよ」

「……医学生って……男か!?」

やだ、やっぱり、そこに食い付く?

「え? あ、女子だよ! 女子! 彼女ね、おかあさんが自分を産んですぐに亡くなったの。それで出産で命を落とす妊婦をゼロにしたいって産婦人科医師を目指してて。あと、あそこの周産期医療センターは小児科や救命と連携してて、出産時の妊婦の死亡、0を更新してるの。それでーー」

「わかった。琴美がそれなりの考えがあって神戸医大で産婦人科医を目指したいというのなら、別に反対はしない」

あ、よかった。
意外とあっさり。

「……でも、ちゃんと覚悟はできてるんだよな? 今、色々社会問題になっている通り、医師の労働環境は決していいとはいえない。とくに、女性。そして産婦人科医にはかなり厳しい状況だ」

「そりゃ……小児科や産婦人科は、訴訟リスク高いし少子化で不採算事業とかで切り捨てられて、どんどん少なくなって。けれど、絶対必要な科だよね。誰かがやらなきゃいけないと思うの。それに産婦人科医は女性が多い方が妊婦さんも安心だと思うしーー多ければ多いほど、産休や育休のフォローがしあえるし」

斗南医大は女性産婦人科医ばかりというのは父さんの策略だという噂があるらしいけれど(都市伝説よね、ただの)。

「女性の方がいいとは限らないがーー。案外、女医の方が同性に厳しいと不評な一面もある。男性婦人科医は自分が経験することは一生ないから、常に客観的に患者に寄り添えるってね」

あ、なるほど。そういう見方もあるのか。
でも、多分男性医師はイヤだって子宮がん検診とか受けにいかない女性も多いんだよね。

「少し前に世間を騒がせた某医大の女子学生不正入試問題の根本もそこだ。絶対的な医師不足。大学病院の医師の疲弊は、おれが研修医だった時代と変わらず激しい。結婚出産でブランクが生じる女性医師を取り巻く環境はかなりきついぞ。
産婦人科医になったらそれこそ自分は子供を産む暇がなくなる。24時間体制の職場、人手不足で替わりはなかなか来ない。産休育休とった日には残されたスタッフが過労死寸前に陥り、結局みんな辞めていく。そしてまた人員不足。負のスパイラルだ」

「……知ってるけど……お父さん、ネガティブな話ばっかりね。
産婦人科は唯一生命が生まれる喜びもあるじゃない。一番やりがいを感じる現場だと思うの」

「そうだな。悪かった。実際問題、そういう労働環境を改善しなくてはならないのは父さんたち世代の仕事なんだが。斗南医大はスタッフの人員確保に成功して、出産した女性医師のための保育園や職場復帰の支援もかなり整ってる。だがそれはレアなケースだ。神戸医大もまあマシな方ではあるが。
父親としては、女性の生涯未婚率3分の1、離婚率3分の1、という職業に娘がつくのに少々の不安があるだけだ」

う。それって、きいたことあるけど……

「そのデータって本当なの?」

「ただの都市伝説だ」

そういってやっと父さんがくすっと笑った。


「推薦を受けるのなら、小論文と面接のためにももう少ししっかりした志望動機を捏造しろよ。別にブラックジャックを読んで医者になったって奴もいるわけだし、漫画やドラマの影響で志望するのは全然悪くない。
それをひとつの切っ掛けとしてそこからどうやって現実のものとするか、もう少し説得力のあるアプローチが必要だな。俺が試験官なら不合格だ」

え?

「どーせ、かをる子さんとこでコ◯ノトリ全巻読んではまりまくったんだろ?
去年の今頃、ドラマでも琴子と盛り上がってたもんな」

ば、バレてた!?

いやー産婦人科医になりたい! しかも救命や小児科と連携したスキルを身に付けたい!と思ってかをる子さんに周産期医療センター見学させてもらったのは、実は漫画が切っ掛けーーなんて、ほんと、お父さんには言いにくくってーー

「別に切っ掛けなんてたいした問題じゃないんだ。おれだって医師を目指したの、琴子のささいな一言だったからな。
それに、そのドラマは普段医療ドラマを見ない医師たちにも評判らしい。
そういうのが切っ掛けで産婦人科医を目指すものがいるのなら大いに結構だ」

「へへ。どうにも動機が不純な気がして……あ、でもね、神戸医大の医学生の子に話をきいて余計にやる気になったのは、本当なの」

「もしかして、その女学生の名前……」

「え?」

「………いや。ま、おれの高3の時なんて親に反発してただけで全然やりたいことなんてなかったからな。それをもう見つけてるだけでおまえはすごいよ」

「そ、そっかなぁー」

そういわれるとちょっと照れる……

「おまえは医者に向いてると思うよ。琴子に似て根性もあるしな。女性が働き辛い社会であるのは、日本のどの職場でも似たようなもんだ。でも、きっと乗り越えられると信じてる」

「うん。ありがとう、おとうさん」

「本当は、神戸じゃなくてもいいだろう、って内心まだ思ってる。おれを納得させるような自己PR、推薦入試まで考えとけよ。面接の模擬試験してやるよ」

「う、うん」

だよねーー。
まだ神戸を選んだ動機としては薄いかな~~





「おい、そろそろ入っていいぞ」

「へ?」

おとうさんが扉の向こうに声をかける。

すると、がちゃりとドアがあいて、おかあさんがコーヒーを持って立っていた。そして、その後ろにみんな並んでいて、決まり悪そうに首をすくめていた。明らかに聞き耳たててた様子だ。

「あーよかった。昔の入江くんとお義父さんみたいに大喧嘩してなくて」

そういって安心したようにおかあさんがテーブルにコーヒーを置く。
もう冷めてるってば、おかあさん。

「自分のこと棚にあげて娘に好きな道を選ばせないわけないだろ?」

「うん。だから大丈夫って信じてたよ。『男と女とは違うだろう!』ーーみたいな、理不尽なこと言い出すなんて疑いもしなかったから!」

ふふふ、と嬉しそうに笑う。
ーーおかあさん、疑ってたでしょ?

「おまえの誕生日に水を差すような真似しない」

少しむっとした顔をしておとうさんが冷めたコーヒーを一口飲んだ。

「ありがとう、入江くん」

はーい、二人ラブラブモードだね。
そうそう、今日はおかあさんの誕生日だもんね。
じゃあ、あたしはそろそろ退散ということで! あとはおふたりでごゆっくり!


おかあさんの一言で医者になったおとうさん。
おとうさんを助けたくて傍にいたくて看護師になったおかあさん。

動機なんて、本当にささいなこと。たいした問題じゃないのかもしれない。
ーーでも、神戸に行きたい本当の動機は、やっぱり父さんにはいえない。
どうしても神戸がいい。何がなんでも神戸医大に行きたいーーその理由。
おかあさんにも言ってない(父さんにすぐバレるから)。
知ってるのはかをる子さんと親友のアンジーだけなんだよなー。

本当はーー。
神戸医大で出会ったドクターにーー一目惚れしたから、なんて!!


おかあさん………あたし、やっぱり、おかあさんの娘だわ!





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ちなみに麻酔科学会の日程は捏造です……f(^_^;(でも、麻酔科学会の日はオペが出来ないというのは本当らしいです。某お医者さんブログ、参考にしてます……笑)


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* Category : イタkiss期間 2018
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No Title * by なおなお
のんきな、入江君のママ普通の仕事でも、ひと月開けるのはまずないし、まして受験生もいることだしね?でも、さすが琴子ちゃんの娘だね、もちろん入江君の子でもある、琴美ちゃんしっかり未来を見据えてる、しかしほんとに今年の夏から災害が、各地多かった年だね、あと残り今年もあと3か月。v-306

Re.マロン様 * by ののの
コメントありがとうございました♪
大変リコメが遅くなりましてすみません。

そうそう、全く誕生日に興味のなかった直樹さんも随分変わったものです。やっと大人になったのね笑
きっとこの25年間、直樹さんは海外飛び回っているけれど、お仕事している琴子ちゃんはおそらく付いていったことはないし、きっと大きな家族旅行も(佐賀と秋田で法事くらいとか)なかっただろうかと。
多少のうしろめたさもあったでしょうが、やっぱり新婚旅行のリベンジでしょうね(^-^)v
そうですよ! 医学部勝手に転科、って親の脛かじりのくせしてなんちゅーことを!私立の医学部の学費がどんだけすると思ってるんだーと受験生の母は思います……^_^;
さーて、琴美ちゃんの恋愛事情……どうしようかなーと模索しながら書いてますので、遅くなるかもですが……f(^_^;
ふふ、真琴ちゃん、ピンポーンです♪

Re.なおなお様 * by ののの
コメントありがとうございました♪

琴美ちゃん、顔は琴子で中味は入江くんのクールでしっかりものですけど、やっぱり琴子の娘です。初恋遅いけど、琴子に似て一直線かなー?
ほんと、災害の多い年でした。そして返信お待たせしてる間にもう残り2ヶ月になっちゃいました〜〜