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個別記事の管理2018-06-03 (Sun)

更新が空いてしまいました……
そのうえ短くて申し訳ないですがm(__)m

6月は色々予定が立て込んでいて、さらに更新危うい予感(-_-)ええ、元ネタドラマももう最終回ですねぇ。さてさてうちの話は次のクールまでに終われるのか!?



※※※※※※※※※※※※※※※※




「ええーっ ! マジで記憶ソーシツ? で、あたしたちのことはちゃんと覚えてるの?」

じんこと理美に電話をして、大学の学食で落ち合うことになったあたしたち。
春休みなので駅前のカフェで会うつもりだったのに、二人とも追試で大学に行かなきゃならないってことで、結局いつもの食堂で会うことになった。
……よかった。春休みだから、金ちゃんは食堂のバイトはお休みで、ここにはいないようだ。
二人の話では、ちゃんと話し合いはついていて、入江くんが金ちゃんに「琴子はおれがもらう」宣言をしてくれたらしい。(きゃーー嘘みたい! うれしー)
とはいっても、あたしの記憶の中では金ちゃんとは頻繁にデートしている毎日で、電話で試食に誘われたのが最後の記憶だった。
なのに、いつの間にか入江くんと結婚してて……どんな顔して会えばいいのかわからない。だから、その姿が見えなくて少しほっとしているあたしがいた。

「忘れてるのは三ヶ月だけだから……」

「ふーん、そんなことあるんだねぇ。ドラマや漫画でしか存在しない病気かと思ってたよー! はー、びっくり」

じんこや理美に状況を説明すると二人ともかなり驚いていた。

「びっくりはあたしだよ。目覚めたら入江くんと結婚してるんだもん」

「はははっ。確かにー」

「でも、三ヶ月前にうちらもあんたから報告されたときは、ひっくり返りそうになるくらいびっくりしたわよ」

「ほんと、あんた、片思い拗らせすぎてあったまおかしくなったんじゃないかと心配したもん」

「そうそう。まさかの大どんでん返しだもんねぇ」

だよねー。

「あんたから聞く前に、学内のあちこちに結婚報告ポスター貼ってあったけど……誰も信じちゃいなかったもんね」

え……それって、まさかおばさん!? もとい、お義母さん!

「そのうえ、まさかの招待状。大学卒業後って聞いてたのに二週間後にもう結婚式やるっていうじゃない。急なのにもほどがあるわよ」

「ご、ごめんね……」

覚えはないけどさぞバタバタだったろうなーというのは想像がつく。

「まあ、式自体はよかったわよ。披露宴はなんか笑っちゃったけど。いろんな意味で……」

「う、うん。あたしもビデオ見せてもらったよ……」

あたし的にはとっても幸せだったと思うけど、披露宴の最中入江くんはずっと眉間のシワが付いたままだったもんなー。
あんな派手で…しかもあの写真を公表しちゃったんだもん、おば…お義母さんってば………入江くんとしては憤死しちゃいそうだよね。あれはちょっと可哀想だったかも。(そりゃ、あたしも謝恩会でみんなに見せちゃったけどね~~あれはあんまり入江くんが酷いこと言ったからで……)

「無事ハワイにハネムーン行って、ちゃんとするべきことはしましたと、報告ももらったからね」

理美がにんまりと笑う。

「最終日ぎりぎりまで引っ張ったってね。『入江くん、そっちの方はどうよ? 』ってきいてもあんた、全然詳しくは教えてくれないんだもん」

えーと、フツー詳しく言わないよね? そーゆーことは………

「とりあえず、まあ幸せそうで良かったよ、と思ったらまさかの未入籍で、籍を入れるのはちょっと待てと言われたって、大騒ぎでさー」

その顛末もだいたいは聞いてる。
入籍したのつい1ヶ月前って、不思議な気もしたけど、けじめとしてパンダイの経営がちゃんと安定してからと思ってた、と聞いて、流石入江くん! しっかりしてるなぁと感心しちゃったんだ。

「最初にそう説明すりゃいいのにね。何にも言わずにゲームの新作発表会まで自宅にも帰らず、あんた放置プレイされてたから、ほら、もう離婚されるらしいわよ、って噂になってたのよ」

「え、そうなの?」

「あんたも、このまま離婚なのかって、毎日不安そうだったし」

「うちらも、ちょっとどーゆーつもりなのよって腹立てたもん」

「金ちゃんなんて怒り心頭で、パンダイに怒鳴り込んで」

「ええっ」

…………そうなんだ。
確かになにも聞かされず新婚早々放って置かれたら不安になるかも……


ーーじゃあ、やめれば? 運よく籍もまだ入ってないぜ……


「うっ………なんか、今、とっても心が凍りつくようなフレーズと冷たい入江くんの顔が浮かんできた」

頭の中を掠めた映像に、あたしはぶるっと震えて思わず身体を抱き締めた。その時に感じたのかもしれない、言い知れない悲しい気持ちや不安な想いまで溢れ返ってくる。

「……入江くん……入籍してからもあたしに冷たかったの?」

本当はどうだったんだろ?

「仕事が一段落してからはそうでもなかったんじゃない? ゲームの発表会でみんなの前で『妻の琴子です』って紹介されたーーって、何十回もうっとりと自慢されたしね、あたしら。
まあ、キャンパス内でイチャイチャするような新婚感どころか恋人感すらまるっきりなかったけど! でも、発表会のあとや入籍のあととか、あんためっちゃ幸せそうだったし。思い出し笑いしちゃ、にやけてたからさ。それなりに新婚さんしてるんだろうなぁって思ってたよ」

「周りにはほんと分かりづらかったけどねー。二人が醸し出す空気っての? 結婚前と 雰囲気とか全然変わんないからさ。同居が結婚という体裁に変わっただけで実は仮面夫婦じゃないかって未だに言ってるヤツいるもんね」

そうなんだ……
端から見てあたしたちって……

心が余計にずんっと重くなってきた。
さっき思い出された入江くんのセリフからして、あたしたち本当に上手くいってたのか、自信ない。
うーん、でも、今朝見たえっちな夢や、入江くんの寝惚けたキスや……ラブラブだったんだよ………ね?
はぁ、よくわかんないよ……思い出した記憶の欠片も本当かどうか自信がなくて、色々曖昧で………

「とはいえ、後期試験の結果見てもさ、うちら二人とも幾つも追試くらってるのに、あんたはちゃっかり入江くんに勉強見てもらって、追試ゼロじゃん。冷たいこと言いつつも何だかんだあんたの面倒ちゃんとみてんだ、って再認識したとこだったのよ」

理美が羨ましそうにあたしの顔を覗きこむ。

「そうそう。ここ最近のあんたはバレンタインに向かって浮かれまくってたし。二人でいるときはそれなりに甘いのかな? ってちょっと羨ましかったよ……ま、入江くんがあんたにそーゆーことしてるの、全然想像できないんだけどさー」

「そ、それは想像しなくていいよぉーー!」

うわー恥ずかしいっ ネクタイで縛ってあんなことやこんなことしてる入江くんなんて、そりゃ想像できないでしょっっ

「でも、一昨日会った時、あんた、様子おかしかったからさ。喧嘩でもしたのかなーって思ってたのよ」

………やっぱり、4日くらい前に何かあったんだよね。
とにかく、そこからが二人に訊きたかったことなのだ。あたしの身に一体何が起きたのかーーあたしはぐっと身を乗り出す。

「あたし、何か言ってた?」

「うちらも気になったからさ、しつこく何かあったのかあんたに問い詰めたんだけど、普段は口が軽いクセして今回は絶対何も教えてくれなくてさ。『ごめん、今は言えない』ってすごく思い詰めた顔してて。だからちょっと心配してたのよ」

「……そうなんだ。ごめんね、心配させちゃって」

思わず二人に頭を下げる。
……結局何もわからないのかぁ……

「実は入江くんにも同じ事を訊かれたのよ」

「え? 」

いつの間に!?

「ちょうど一時間前。追試終わって講義室から出たところ待ち構えられてて。琴子に最近何か変わったことなかったかって詰問されたの。でもうちらも知らないから答えようがなくて」

そうなんだ……
入江くんも気にしてくれてるんだ。そりゃそうだよね……いきなり離婚って……しかもあたしの方からなんて、まさにミステリーだわ。

「でもホントはちょっと引っかかることがあってーー入江くんには云ってないんだけど」

「え? ど、どんな?」

「あんたの様子がおかしくなる1日前にさーーデパート催事場のバレンタインセールに誘ったんだよね。喜んで飛び付くかと思ったら、用事があるって断られてーー」

ーー明日? ごめん、明日は用事あるんだ。病院に結果を訊きにいくの。ほら、前にいってたあのブライダルチェックのーー

ーーああ、例の……結果、もう出たんだ?

ああ、また。一瞬そのときの光景が頭によぎった。

「………ブライダル……チェック? 何? それ……」

あまり耳慣れない言葉。結婚するときに何かチェックとかあるのかな? 聞いたことないけど。

「うちらも知らないからあんたに説明受けたのよ。なんでも、結婚前に子宮とか卵巣を検診して妊娠出産に支障のない身体か、婦人科系の異常がないか調べるんですって」

「え……そんなのあたし調べたの?」

どこで? 土屋さんかなぁ?
鎮痛剤もらいにいってる近所の産婦人科だけど、内診とか受けたことはない。

「あんたがいつも生理痛の薬を処方してもらうかかりつけの病院? そこの先生が勧めてくれたって。まだ一般的ではないけれど、その先生の大学の同期がブライダルチェックを促進してて、新しく開業したレディスクリニックでデータの実績を積み重ねたいから受けてみない?って言われたって。あんた昔から生理痛ひどいじゃん。一度学校で倒れたときに内膜症とか筋腫は調べてもらって異常はなかったとかいってたけどさー。生理痛ひどいの、やっぱり気になるから調べてもらうことにしたって」

「銀座のとっても綺麗な高級感溢れるレディースクリニックで、ちょっと場違いな感じだったって。でも先生も女医さんで、内診も恥ずかしかったけど割りと大丈夫だったって」

「入江くんには話してないのかな、そのこと……」

「云ってないんじゃない? あんた妙なとこ恥ずかしがりで生理痛酷くて鎮痛剤もらってることも全然話してないって」

うん。なんかね、女の子のそーゆーの話すの凄く抵抗あって。きっとあたし、入江くんに相談なんてしてないわ………
でも、ブライダルチェックなんてもの、受けたんだ……
子宮とか卵巣に異常がないか………妊娠出産がちゃんと出来るか……?

「……その結果を訊きに……?」

「うん。訊きにいった筈だよ。えーと、4日? 5日前くらい?」

あたしは足元がぐらぐらするような気分になってきた。心臓が恐ろしいくらいにバクバクしている。
その結果を聞いてから、あたしがひどく悩んでるって……それって、もしかして……
何か異常があったってこと?
思い詰めて離婚しようと決意するくらいの……
あたしって、もしかして……赤ちゃんが出来ない身体ってことなの?
それとも何か深刻な病気とか……?

「琴子っ顔、真っ青だよ!」

「まだ、はっきり決まった訳じゃないよ! もう一度確認してみなよ!」

「う、うん……」

はっと思い、あたしは二人に確認する。

「入江くんにはそのこと云ってないんだよね?」

「もちろんだよ。そんなこと簡単には云えないもん」

「そっか。ありがと。……家に帰って、診断結果が何処か置いてないか調べてみる……」

あたしはがたっと立ち上がる。
でもぼうっとして、自分で引いた椅子につまづき、崩れ落ちそうになった。

「琴子!」

「大丈夫?」

二人に抱えられて立ち上がった。

「琴子、もし悪い結果が書いてあっても、一人で思い詰めないでよ? 抱え込んだりしないで、ちゃんと旦那に相談するんだよ? 」

心配そうな理美にそう云われて、力無く頷く。
相談ーーできるかな?
相談………できないから、あたしは一人で思い悩んで、そして一人で勝手に答えをだしたのかな……?

あたしは胸に滞ったとてつもない不安な気持ちを抱えたまま、家路へと急いだ。






※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


この当時ブライダルチェックなんて言葉、なかったよな、と思いつつf(^_^;




さて、そろそろemaさま宅の依頼原稿、本格的に仕上げなくては……
今年は銀婚式な年でもありますしね。楽しい秋になりそうな予感……

というわけで、また更新空くかもですが
(こんな展開のまま放置になったら申し訳ないっっ)気長にお待ちくださいませ。







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Re.マロン様 * by ののの
コメントありがとうございました♪

そうなんですよね、3ヶ月前の突然の結婚報告、原作見返すと親友二人、驚き過ぎて結構辛辣なこといってます。しかし、改めて、紀子さんは寝ずにポスター作って大学に貼りにいったんだよなーと感心しちゃいますけどね。
二人の証言は唯一の手がかりです。さて、これを元に謎を解くために動き出しますよー(^-^)vじっとしていられない琴子ですから!

Re.ルミ様 * by ののの
拍手コメントありがとうございました♪

都合よく入江くんが聞いていてくれたら二人で解決できちゃうのにね〜〜でも、もう少しお話ひっぱりますので……m(__)m琴子ちゃん、辛い目にあわせちゃいますが、ご容赦を〜〜


Re.紀子ママ様 * by ののの
コメントありがとうございます♪
毎回楽しみにしていただいて、嬉しいです。亀更新でほんと申し訳ないです。

そうそう、ブライダルチェック。私たちの時代には存在しなかった単語ですよね。
〜〜そっかぁ、台キスの時代にはあったのですね〜〜つい最近かと思ってました。
ヒントはこのブライダルチェックにアリですが、事態解明にはもう少しお待ちくださいませ。ええ、そう簡単に入江くんをスッキリさせてはあげないのです(イジワルな作者でございます)そして、琴子ちゃんごめんよと心の中で謝るのでした。入江くんをヤキモキさせるには琴子を辛い目に遭わせなくてはならないという永遠のジレンマですね〜(-_-)