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個別記事の管理2016-12-30 (Fri)

なんちゃって医療ドラマの始まりです……
医療シーンの捏造に時間がかかってしまったのでっ。そのわりには、穴だらけ……(((^^;)多分プロがみたらトンチンカンなことも多いかもですが、くれぐれも雰囲気だけでスルーしてくださいっ




※※※※※※※※※※※※


その日は今夏一番の猛暑で、朝から救命センターには熱中症で搬送される患者が普段以上に多かった。


「……ったく、外来でちゃんとお年寄りに注意するよう徹底してる筈なのに、なんでこうジジババはエアコンつけたがらないんだろうねぇ」

屋外での作業や運動で運ばれる患者もちらほらいるが、室内にいて倒れる高齢者が圧倒的に多い。
熱帯夜は既に何日か継続して続き、朝から患者は引きも切らずだ。

「ま、あたしもエアコンの風、得意じゃないから気持ちはわかるけどね」

一段落した医局で、スタッフたちがようやく昼食にありつけたのは午後三時を回ってからだった。無論、これからが一番熱中症で運ばれる患者が多くなる時間帯だから、気は抜けない。
救急外来の当番に入っている神谷は午前の診療がまだ終わらないようで戻ってこない。夏風邪も流行っていて、盆休み明けの外来の混雑も相当なようだった。


「高齢になると体感も鈍くなって暑さ寒さを感じにくなるし」

「あ、入江先生コーヒー飲みはりますか?」

業務用のコーヒーサーバーから注がれたカップを差し出された直樹は、やんわりと断る。

「いい。この隙に少し寝ます」

そういってソファにごろりと横になった直樹に、佛円は差し出したコーヒーをもて余して軽く肩を竦める。

「嫁のコーヒーしか受け付けないらしいから、この男」

姫子がにやりと笑ってそのコーヒーを奪い取った。

「今日は嫁のコーヒー入りの保温ポット持ってきてないんや」

「ほら、嫁の朝帰りに機嫌悪くして冷戦中やから………」

「あー……なる……」

いいかけて、ぎろりと直樹に睨まれ口ごもる佛円。

「今日は定時で帰りなよー。夜もなるべく呼びつけないようにするからさぁ。嫁と仲直りして、あつーい夜を過ごしなって~~」

直樹の不機嫌オーラは周囲を薄ら寒くしているのに、姫子は全く気にすることなく楽しそうにからからと話しかけている。

「………余計なお世話です。寝てないんで寝かせてください」

「仮眠室いったら?」

「……いいです。20分で起こしてください」

そういって皆から背を向けて再び瞳を閉じた途端ーー


救急センターからのコールが、鳴り響いた。


『三次救急の受け入れを要請します。30代女性、自宅で吐血して意識不明です。意識レベルJCSで100ですが、バイタルはーー』

「受け入れます!」

姫子が応えると、医局内は一気に緊張感に包まれる。告げられたバイタルサインはかなり危険な数値だった。
コール音とともに跳ね起きた直樹もすぐに処置室に向かった。



ほどなく救急車の音が近づき、慌ただしくスタッフたちが向かい入れる準備を整える。

「サチュレーション低下!」

「緊急CTの準備を!」

モニターのセッティングやラインの確保とそれぞれが的確に動いている。

「各務先生!」

医局にいた他のスタッフよりも早く処置室に入った各務が既に患者の容態を診ていた。既に血液も採取したようだった。
腹部を触診すると、意識のない患者の顔が苦痛に歪む。相当の激痛のようだ。

「梨本さん! 梨本圭子さん!」

だが各務の呼び掛けには反応しない。

「付き添いは?」

「居ません」

「独り暮らしなのか?」

「5歳の子供と同居のようですが、子供は近所に助けを求め、そこから救急車を呼んだようです」

「既往歴はわからないな」

「血圧下がってます!」

「すぐにCTをーー」

「レントゲンでいい。結果次第、すぐに開腹の可能性が高い。麻酔科にも至急連絡を! 」

「CTの方が精度が高いのでは……」

「X線でも診断できる。緊急性が高い。急げ!」

それだけバイタル数値は悪化している。心拍数は高くなり、血圧は低下していた。

「腹部が外に張り出して固くなっている。この場合考えられるのは?」

「……胃腸穿孔ですか?」

「吐血した血液の色から上部消化器系が疑われる。救急隊員の話では胃薬がテーブルの上にあったらしい。画像見なきゃ断定出来ないが胃穿孔の可能性が高い。このバイタル値から考えられることは?」

「ーー腹膜炎起こしてますね」

血液検査の結果は出ていないが、心拍数は高く、熱もかなり高い。腹腔内で胃酸による炎症で感染症を引き起こし腹膜炎を併発した可能性が大きかった。

「すぐにオペしないと敗血症の危険もある。入江、おまえも助手に入れ」

「はい!」

緊張感が一気に高まる中、再びコールが響いた。

「救急指令センターから三次の救命要請です。二十代女性、自宅で高熱とともに意識喪失。意識レベル200です。Ⅲ度の熱中症と思われます」

「……二十代……若いな。バイタルは?」

「血圧74の46 脈拍118」

救急隊員から報告された状態に、緊張が再び走る。
熱中症とはいえ、意識障害となるとかなり危険なレベルである。

「一時間前の脱水症状の患者はもう病棟にはいったんだろ? 処置室のベッドは空いてるな。姫、おまえは佛円と熱中症を診てくれ」

「了解」

「受けいれます!」

救命センターは再びにわかに喧騒に包まれた。

二人目の患者が搬送されるまでの間に吐血患者の画像結果が出て、胃穿孔が確定する。

「緊急オペだ。開腹して孔を塞ぐが、穿孔の原因によっては部分切除もある。入江、急げ」

「はい」

救急車の音が近づいて、すぐにストレッチャーが運び込まれる。二人目の熱中症患者の現場は随分近かったようだ。

オペ室が整うまで、梨本圭子の抗生剤の投与を行い、その間に隣の処置台にはストレッチャーが横付けされた。

救急隊員とともにストレッチャーからベッドに移そうと駆け寄った姫子と佛円が、ほぼ同時に、「えっ……」と、絶句したような声を漏らした。

直樹が横目で隣のベッドを見た瞬間、はらりと栗色の髪がベッドから落ちた。

ーーー!

ーーー心臓がーー止まるかと思った。

「……琴子さん……?」

姫子が唖然と呟く。
その声に、見間違えではないのだと、直樹は我に返った。

「琴子っ!!」

苦悶に満ちた青ざめた横顔。閉じられた瞳。
紛れもなく琴子だった。

何故、こんなところにいる?
今日は1日家で大人しくしてろとーー
反省して、しっかり勉強している筈じゃなかったのかーー?

流石の明晰な頭脳もこの状況を理解するのに少々の時間が必要だった。
予想もしていなかった。

直樹が茫然自失とする中、姫子がてきぱきとナースたちに指示を始めていた。

「琴子さん! 琴子さん! 入江琴子さん! 聞こえますか? 聞こえたら返事して!」

だが、うっすらと瞳が開いても琴子は返事をすることはない。
すぐに身体のあちこちにつけられた端子がベッドサイドモニターへと繋がれる。
いきなりアラームか点滅した。
脈拍、心拍数、血圧、SpO2ーーどれも正常値から外れていた。

「発汗がないが熱が高い。直腸内体温42度あります」

「熱射病だ。服を切断! クーリングを行います。冷却剤を!」

「付き添いの友人が、頚部、腋下、鼠径部に保冷剤を当ててくれています。でも熱が下がりません」

「琴子っ! 琴子っ!」

アラーム音にはっとしたかのように直樹が駆け寄ろうとした時ーー

「入江! すぐに胃穿孔オペだ。そっちは姫たちに任せろ!」

各務の鋭い怒号が響きわたった。

「はい……いえ、でも……!」

身体が固まったように動けない。

琴子を救うのは自分でなければならない。
そんな自負が何処かにあったのかもしれない。だが現実には身内の治療は担当から外される。胃穿孔患者がいなくても担当にはならない。そして、外科的治療が必要なのは胃穿孔患者の方だーー。内科専門の姫子の方に熱中症を任せるのが当然の良策ーー。
各務の選択は正しい。

だが琴子の傍のモニターのアラーム音と赤く光る点滅が、直樹の判断を混乱させる。



「まずいっCAだ!!」

心電図の波形がCA(心停止)を示していた。

「…………!!」

血の気が引くのがわかった。
背筋にイヤな汗が流れる。

「すぐ心マして!」

「除細動器チャージ準備!」

佛円が寝台の上に乗り上げ、琴子の胸骨のあたりを押し込み始めた。

マテ……サワルナ……
琴子ニ………琴子ヲ助ケルノハオレダ……

駆け寄ろうとした直樹だが、強ばって身体が動かない。
すると、平坦だったモニターの波形がすぐに振れはじめた。

「心拍再開しました!」

琴子の心臓マッサージをしていた佛円が汗を拭って大きな息を吐いた。除細動器をかける前にすぐに戻ったようだ。
時間にして1分もかかっていないだろう。

大きく直樹は安堵の息を吐いた。琴子の心臓が止まった瞬間、自分も呼吸をすることを忘れていたかのようだった。
だがーーまだ安心できる状況ではない。

「入江! オペの準備ができたがどうする?」

琴子の方に駆け寄ろうとした直樹の肩を各務が手をかけた。そして、ぞっとするような険しい声で冷たく云い放つ。

「そんなに嫁が心配ならずっと傍に張り付いていてもいいぞ? 但し手は出すなよ。姫や佛円が信じられなくてもな。 オペはおれ一人で十分だ。どうせ今のおまえは使いもんにならねぇだろう?」

「………」

「わー各務先生、きつ……奥さんがこんなことになって冷静に他の患者のオペすんのは誰だって厳しいやろ……」

琴子のアイシングの準備をしていたナースが目を丸くして呟く。


「すぐにアイシングに移るよ。氷嚢もっと準備して!」

一瞬のCAにも冷静に対応した佛円と姫子に、直樹は思わず頭を下げる。

「入江先生、任せて。すぐに戻ったから脳にダメージはないと思う。熱さえ下がれば大丈夫。生理食塩水で体腔内冷却して内側から体温下げてから、輪液点滴します」

「…………お願いします」

直樹はもう一度深々と頭を下げた。

「すみません、各務先生。すぐに行きます!」

そしてすぐに踵を返し、オペ室へと向かったーー。








胃穿孔のオペは、各務の執刀で迅速に行われてあっという間に終わった。かなり進行した胃潰瘍による穿孔で、胃の一部を切除しなくてはならなかったが、懸念された悪性の腫瘍はなかったので、一安心といったところだ。
研修医の直樹は助手として術野の確保と縫合くらいしかさせて貰えないが、神戸医大一のゴッドハンドと呼ばれる各務の手技を間近で見られたのはかなりの勉強になった。
直樹も淡々と第一助手の仕事をこなした。
傍で見ていたオペ看も麻酔医も、研修医とは思えない直樹の縫合の早業に驚きを隠せなかった。

ーーもっとも。
無理に意識から琴子のことを追いやってオペに集中していたのだが、ほんの一瞬、琴子の苦悶の表情が脳裏を掠め、手が止まってしまった瞬間があった。
誰にも気づかれていないようで、すぐに気を取り直して縫合を続けたが。


「奥さんが一時CPAになったんでしょ。よく冷静にこっちのオペできたよね」

「いや、でも直前まで顔面蒼白だったって話だけど」

「うそっ。動揺してる入江先生なんて、想像できない! ちょっと見たかったかも~~」

無論、オペ看たちのそんな無駄話を気にかけるまもなく、ICUで術後経過を確認していると、各務がやって来た。
「おつかれ。こっちはバイタル安定してきている。もう大丈夫だから、奥さんの方に行けよ」

「……でも。まだ予断は……」

「急変がないとはいえねぇが、多分抗生剤が効いてる。今夜は目が離せないが、とりあえず奥さんとこへ行ってこい。術中に嫁を思い出して震えてるようじゃまだまだだな」

「……すみません。震えてはいないとは思いますが」

動揺を見抜かれていたことに微かに狼狽し、相変わらずの慧眼に舌を巻く。

「では、後はよろしくお願いします」







「…………琴子!」

琴子はICUではなく、救命の処置室のベッドのままだった。

「あ、入江先生。奥さんもう大丈夫。熱も38度以下まで下がったからね。今夜はここで様子を見て、明日には内科病棟に移ってもらいます。一応明日合併症ないか全身のCT検査するけど、何もなければ多分2日ほどで退院できるんじゃないかな」

「………ありがとうございました」

「合併症もおそらく問題ないとは思うけど。血液と尿検査では、腎臓、肝臓、特に異常なし。心電図もあれから問題ないし。熱射病は後遺症が怖いからね」

点滴やモニターに繋げられたまま、こんこんと眠る琴子の表情は、先程のような苦悶の色はない。穏やかな表情をしていた。
直樹はようやく少し安心し、大きく安堵の息を吐き出す。


「……ばかやろう……なんだって、こんな……」

姫子とナースが出ていった後、傍らのスチールに腰を掛け、直樹は琴子の手をとり、祈るように、自らの顔の前に両手で包みこんだ。

「あー、よかった。入江先生、オペ終わったんだ」

カーテンをシャッと開けて覗きこんだのは、隣人の森村かをる子だった。意外な人物の登場で、直樹も思わず驚きの表情を隠せない。
しかも、傍らに見知らぬ小さな少年を連れている。

「森村さん、どうしてーーあ、もしかして、応急処置で琴子を冷却してくれた付き添いって……」

「あ、あたしかも。ごめんよー。医療者じゃないから、適切だったかどうか自信はなかったけど」

頭をかきながら、かをる子が琴子の顔を覗きこむ。

「ああ、大分顔色もよくなって呼吸も落ち着いてきたみたいね。良かった~~一時はどうなることかと。ほんと、焦ったわよ」

「………本当に、ありがとうございました。色々ご迷惑をかけて申し訳ない。
熱射病は発症して20分が命を左右します。森村さんの方法は完璧でした。普通は腋下くらいしか冷やさないのに、首や鼠径部まで……」

「一応、病院の救命講習に何度か出たのが役にたったかな。熱は動脈のあるとこ、冷やした方がいいって聞いたことあって。あ、それとねーあなたの部屋、今、北極のように寒いかも。あたし、エアコンつけっぱなしで来ちゃったの今思い出して。救急車くるまでとにかく部屋を冷やさなきゃ、と思ってかなりガンガン冷やしてたから」

「大丈夫です。エアコンくらい。本当に………ありがとうございます。完璧な救命でした。ーーでも、一体、何故こんなことに………」

直樹には訳が分からなかった。
何故こんな状況になったのか。

「……まあ、あたしも事態は飲み込めてないんだけどねー。ほら、二時間前にこっちに帰ってきたばかりで。旅行から戻ったら、この子があなたの部屋の前でわんわん泣いてて、琴子がいるはずなのに返事ないって……」

「この子は……」

「えーと、広大くん。さっきこの子のお母さんのオペをあなたがしたんだよね? 血を吐いて倒れてたみたいで。そっちを先に救急車回してもらって、琴子さんの方遅くしちゃったけど、彼女の希望だったから……」

直樹は驚いて、少年の顔をまじまじと見つめる。
そして今朝、琴子が話していた色々と複雑な問題を抱えていた少年がこの子なのだと、察しがついた。

全く理解不能で事態が見えなかったのに、漸くうすぼんやりと輪郭が分かった気がした。

「………ごめんなさい。ごめんなさい。琴子、大丈夫? お母ちゃんは、大丈夫なんか?」

少年は涙をいっぱい瞳に溜めて、怯えた顔で直樹に訊ねた。

「……大丈夫だよ。お母さんも琴子も。森村さん、ICUにこの子の母親がいますので、連れていってもらえますか? 」

「あ、いいの?」

「感染予防で滅菌服を着けてもらいますが。それと、今夜はこの子、一人になってしまうんですよね?」

「うーん、あたしも事情はよくわからないけど。この子に聞いても要領を得ないし」

琴子の話では、親族はいるようだが母親と良好な関係ではないらしい。

「……今夜はおれはここに泊まりますので、医局で預かります」

「え? 大丈夫?」

「なんとか頼み込みますよ。明日、ソーシャルワーカーに連絡してとりあえずの引き取り先を相談してみます」

ーーここに泊めるのはかなり強引だがーー多分琴子ならそうするだろう。


「……本当に……今日はありがとうございました。あなたが帰って来なかったら、琴子はもしかしたら……」

おそらくは助かっていなかった。
想像するだけでゾッとする。
なんとも云えない恐怖が足元からせり上がってくるようだ。

「もうちょっと早く帰ってたら、こんな事態にはならなかったかもしれないけど」

少し申し訳なさそうに首を竦める。

「……いえ。誰にもこいつの暴走は止められませんから…………」




ぼんやりと眠っている琴子の顔を見つめる。
気を遣っているのか、点滴を確認しにきたナース以外誰も顔を出さなかった。
熱は37度に下がり、呼吸も安定している。
もう大丈夫だろう。
モニターの規則正しい音に、安心感を覚えつつ、直樹がそっと頬に触れると、「う………ん」と琴子が身動いで、首を振る。

「琴子…………!」

「いり……え……くん?」

琴子がーーようやく目を覚ました。





※※※※※※※※※※




多分、これが今年最後の更新になるかと。
こんなとこで年越しで申し訳ないっ
でも、一応みんな助かって一安心、ってとこで(((^^;)
とりあえず琴子ちゃんがこの夏休み、3回救命に運ばれるのは予定通りだったのでした。2度あることは3度あるからねー


年末はおそらく恒例のソウ様宅の年越しチャットに参加する予定でおります(多分……)。
たくさんの方とお会いできたらいいなー。

それでは、皆様、よいお年を~~(^^)d



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Re.マロン様 * by ののの
コメントありがとうございました♪

いやーマロンさんにハラハラドキドキしてもらえたなら、ちょっと安心です。寸前までマロンさんに送って救命シーン添削してもらおうか悩んでました笑(でも最終的には、ま、いっかとなる)救急専門じゃなくても、医療用語を色々ご存知なのがもう羨ましいです~~。常に検索頼みなので。
とりあえず今回のシーンは書きたかったところなので(自分の妻なのに手出しできないジレンマ)やっとここまできたわーという感じです。そうそう。ハネムーンの時のあのセリフ……自分に返ってきてますよね……(((^^;)
やっと各務先生も出せましたが(ここぞという時にしか出てこない……)よく、覚えてくださいました、『まどかさん』。なんとなく想像ついてるとは思いますが笑……各務先生にも入江くんにもうちょっと云ってもらおっかなーと……
とりあえず命は助かったので、これからいい方向に向かえばよいなーと。でも片付けないとならない問題、山積みですよねーf(^^;なんとか収拾付けないと、です(((^^;)

もう、すっかり年も越しちゃいまして、リコメ遅くなってすみませんでした~~m(__)m

Re.紀子ママ様 * by ののの
コメントありがとうございました♪

リコメ遅くなって申し訳ないですm(__)m
いやー、あそこで年を越すのは鬼畜だな、と頑張ったかいがありました笑

心停止にはさすがにどっきりですよね。多分軽度の熱中症くらいなら、ある程度落ち着いて対処できると思うのですが、危険なバイタルに心停止となりゃ、さすがに平静でいられないだろうと。どんだけ琴子が大事か思い知って欲しいばかりについつい琴子ちゃんを危険な目に逢わせてしまう私です(((^^;)
各務先生にももうそろそろがつんと云ってもらわねばですねー。やっと近づいてきたかな……圭子さんの問題も含めて、色々収集つけねばです。

ほんと、ナイスなかをる子さん。リクもあったのでこの人の幸せも考えてあげよっかなー(オタクな隣人で終わるのはかわいそうかも……)

紀子ママさんもいつも素敵なコメントありがとうございます♪
今年もよろしくお願いしますね。


Re.chiko様 * by ののの
コメントありがとうございました♪

リコメ遅くなってすみません。
すっかり年が明けてしまいました。お話楽しみにしていただいて嬉しいです(^w^)
chiko様もよい年を迎えていらっしゃいますでしょうか?
今年もよろしくお願いいたしますね♪



個別記事の管理2016-12-24 (Sat)
季節ものはやっぱり外せない……f(^^;

相変わらず加工アプリを使っての誤魔化しイラストですが(^w^)


クリスマスネタも書けたらいいなーと思いつつ………思い付いたのが遅かった……orz





emaさんちの琴子ちゃんとお揃いです(ふふふっ)同じ時刻に予約投稿しております♪



それでは、素敵なイヴをお過ごしくださいませ(^^)


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Re.マロン様 * by ののの
コメントありがとうございました♪
リコメ遅くなってすみません。
クリスマスが遥か昔のような気分です……(((^^;)
emaさんにこのイヤリング気に入ってもらって、共有することになりました(^w^)可愛いといっていただいて、嬉しいです♪


Re.heorakim様 * by ののの
コメントありがとうございました♪
リコメ、遅くなって申し訳ないです。クリスマスどころか、年も越してしまいました(((^^;)

二人きりのクリスマス。うちもあと数年後にはそうなるんだろうなー。
heorakim様にとっても素敵な夜だったらよいのですが。
メリークリスマス&ハッピーニューイヤー。素敵な一年をお過ごしくださいませ(^_^)

Re.ちびぞう様 * by ののの
拍手コメントありがとうございました♪

リコメ遅くなって申し訳ないですm(__)m

emaさんにもこのイヤリング気に入ってもらって使ってもらえて、思いがけず共有することに。ちょっとしたコラボが出来て嬉しかったです。可愛いといってくださってありがとうございました(^w^)


Re.でん様 * by ののの
拍手コメントありがとうございました♪

リコメ、遅くなって申し訳ないですm(__)m
でん様も素敵なクリスマスを過ごせたのでしょうか。次のクリスマスはラブラブなイリコトのお話書きたいなー(鬼が笑いまくり………)

Re.無記名様 * by ののの
コメントありがとうございました♪
リコメ遅くなって申し訳ありませんでした。
えーと、お名前がなかったのですが、mamynon様でしょうか? 時計台の街というキーワードで推測。違ったらごめんなさい。最近コメントないなーと思ってたら体調崩されていたのですね。もう良くなったのでしょうか。北の地は寒さが答えるでしょうね……どうか十分ご自愛くださいませ。
そんな中でもご訪問いただいてくれていて、嬉しいです。君の名はも映画ご覧になったのですねー。
チャットでも会えて嬉しかったです♪
続きも頑張りますので、今年もよろしくお願いしますね。

個別記事の管理2016-12-23 (Fri)
二話同時にアップしてます。短いですが……(((^^;)
未読のかたは(22)からお読みください。



※※※※※※※※※※※※※







「あづ~~東京もクソ暑かったけど、神戸もアホみたいに暑いったら……」

あたしはつい、云ってもどうしようもないと思いつつも独りでブツブツ呟いてしまう。
夕方近い時間なのに、まだまだ暑さは収まる様子はない。
涼しいバスを降りたとたんに押し寄せる灼熱の大気に、思わずうんざりしてしまう。
バス停からマンションまでほんの僅かな距離なのに、キャリーバッグをがらがら引きながら歩く道のりは妙に長く感じた。息苦しい熱気にじわじわ体力を奪われてぐったりだ。

化粧は汗ですっかり落ちて、首にタオルを巻いて、見てくれなんて最早気にするべくもない。

イベント会場でも死にそーにあっつかったけどねー。
熱中症で何人倒れたっていってたっけ。
ま、ある種の風物詩なんだけどね。
好きなことして倒れりゃ本望ってもんじゃない?
とりあえずあたしは熱中症対策は万全にしてたお陰で無事に3日間乗りきったけど。


本当は今日は実家に寄って、夜になってから帰ろうかと思ってた。
でも何となく一刻も早く帰りたいって思っちゃったのよね。
一人だけの城だけど、すでにあの部屋はあたしの一部で、実家よりも何処よりも落ち着くんだもの。

まあ、明日からまた仕事だし。
行列並んでやっと手にした戦利品のあれこれを整理して、にまにまと眺めながらちょっとまったりとしよう。

そして、やっと部屋の前に辿り着くとーー。


「琴子ーーっことこーー!! どーしたんだよーっ返事しろよーーっ」

お隣の部屋の前で、小さな男の子が、玄関ドアをバンバン叩きながら泣き叫んでいる。

ーーな、な、なにごとーーっ!?

あたしは思わず駆け寄った。

「ど、どうしたの? 琴子さんに用事があるの?」

「ことこ、さっきまで返事があったんや……なのに、出てきてくれへんし……なんか、様子が変やったし……どうしよう……お母ちゃんも血を吐いて死にそうなのに……」

「え? え? え? おかーさんが血を……? えーと、琴子さん、部屋にいるの? お留守じゃなくて?」

えーと……??? 頭にハテナマークがいっぱい浮かぶ。

「おるで。最初に返事、あったんや」

子供の云うことでどうにも要領が得ない。
いったい何が起きたの?

「ことこ死んでないやろか……」

「何いってんの、縁起でもないっ」

あたしは思わず子供相手にキツい口調で嗜めてしまう。

「琴子さーん。いるのー?」

インターホンの下にあたしがたまに利用している宅配の保冷ボックスが置いたままで、どうやらその子はそれに上ってインターホンを押したらしい。割りと賢い子だな。

インターホンからは確かに返事がない。でも、平日だし。留守と考えるのが普通だよね?


あたしはそれでも泣きじゃくるその謎な少年を100%戯言だと決めつけることもできず、急いで自分の部屋に入ると、隣の部屋に電話をかける。

呼び出し音が耳元で響く。
何度がコールを繰り返して留守電に変わった。

やっぱり留守かしら?

そう思った時、隣から、ガシャガシャーンと何かが落ちて砕け散るような音がした。

…………え?

ドキッとした。

以前の薄っぺらい壁の時は叫べばすぐに声が聞こえたけれど、隣のイケメンドクターが、嫁の来る前に完璧な防音を施したせいで、殆ど隣から物音が聴こえることはなくなってしまった。

けれどーー震動を伴う音は多少は響く。

やっぱりいるの……?
琴子さん?

あたしは一瞬にしてイヤな予感が押し寄せてくるのを感じた。
慌てて窓を開けてベランダに飛び出す。

隣との境にある隔て板の隙間から隣を覗くと、窓はきっちり閉められ、そしてエアコンの室外機は動いていないようだった。

「琴子さん、琴子さんっ」

あたしは何度か声をかけたが、隣からはさっきの物音以外、何の気配もない。

イヤな感じはどんどん増幅する。

えーと、この境界の隔て板って、確か火事の時に蹴破るように簡単に壊れるんだよね?

あたしは一瞬躊躇したものの、えーい、やっちゃえとばかりにその境界板を蹴破った。

そして、思いの外、簡単に外れた板を乗り越えて、隣のベランダに降り立った。

ブラインドがかかっていて暗ぼったい室内はよく見えない。

けれど、微かな隙間を見つけて覗きこむとーー

「琴子さんっ」

リビングの壁際に倒れている琴子さんを見つけたーー。

焦ったあたしは窓ガラスを割ろうと、ベランダに何かないかキョロキョロと物色する。

うーん、なにもない………と思ったら、なんだ、鍵開いてるじゃん。
もう、三階だからって無用心なんだから。
でもお陰でひとさまの家の窓ガラスを割らずにすんだ。


「琴子さんっ」

あたしは窓を開けて部屋に入ると、室内は外と同じくらいに熱が充満していた。
そしてリビングの壁際にぐったりと倒れている琴子さんに駆け寄る。

壁際にあった電話台も倒れていて、電話機が落ちていた。さっきの激しい音はどうやらこれが倒れた音だったらしい。
なんとか電話を取ろうとしたのだろうか。

「琴子さんっ琴子さんっ」

あたしは彼女の横に膝をついて、身体に触れる。
熱い。
尋常なく、熱い。

「う……ん………」

よかった。
完全に意識を失っているわけではないようだ。

「琴子さん、しっかりして! すぐ救急車呼ぶから!」

あたしは倒れている電話が、ちゃんと繋がるかどうか確認する。

「……かをる子……さん………まって」

琴子さんが苦痛に歪んだ顔でうっすらと瞳を開けた。

「琴子さんっ」

「救急車………先に広大くんの……お母さんのところに……血を吐いて倒れてる……って………」

「何いってんの! 倒れてるのあなたの方よ!」

「あたし……大丈夫だから……早く広大くんの……」

そういってぱたりとまた目を閉じた。

「琴子さんっ! 琴子さんっ!!」

あたしは彼女を抱えあげて何度も声を掛けるのに、それからもう全く意識が戻らない。ぐったりと身体に力が入っていないのが分かる。
身体が燃えるように熱い。

「琴子さーーんっ」


病院に勤めながらも自分が医療者でないのが、もどかしい。
何をすればよいのだろう?

脈をとってみるけれど、標準がわからないので素人がやっても無意味だ。
でもなんとなく脈拍が遅い気がする。
気のせい?

ドアの外では相変わらず少年が「ことこー」と泣き叫んでいる。
あたしは慌てて玄関に走り、ドアを開けてあげる。

「琴子は? 琴子は? 死んでない?」

「琴子さん、大丈夫だから! 落ち着いて。君のおうちは? お母さん、倒れてるって本当?」

「ほんとう……」

少年の不安げな顔に嘘はないと思えて、あたしは到着した救急隊員たちに事情を説明し、自分の住所が話せなかった少年に案内するよう頼んで先に救急車を回してもらった。

次の救急車が来るのを待っているうちに、琴子さんの脈がだんだんか細くなっていくような気がして不安になる。
心臓が動いているのか息をしているのか心配になって、あたしは何度も口元に手をやって呼気があるか確認したり脈を確認したりした。
少しでも身体を冷やそうと冷凍庫から保冷剤や氷を出して、脇に充てる。


そして、漸く2台目の救急車が到着したーー。

あたしは半泣きで叫んだ。

「神戸医大の救命センターに運んでください‼ 早くーー!!」







※※※※※※※※※※※※






やっと、最初に思いついたあたりのシーンに近づいて参りました~~(^_^;)




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Re.マロン様 * by ののの
コメントありがとうございました♪

次から次へと波乱だらけで、琴子ちゃんすまぬ、といった感じですf(^^;

広大くんちの事情も複雑で、琴子には無論解決は無理ですが、私も解決してあげれるか不安です……(←おい)

はい、ダブルで大変なことになってしまいました。そして、次の救命シーンに手こずるのでした……(マジでマロンさんお願いっ、と思いましたよ~~)

かをる子さん、ナイスタイミングでした。ほんと、危機一髪なので! これをご都合主義ととるか琴子の超能力ととるかは……皆様次第と言うことで(笑)

Re.でん様 * by ののの
拍手コメントありがとうございました♪

とんでもないところで続きで申し訳なかったですっf(^^;とにかくここで年越しはないだろうと、頑張って続き書きましたよ~~(笑)

Re.紀子ママ様 * by ののの
コメントありがとうございました♪

はい、どんどん大変なことに~~
そして、広大くんの問題は琴子の手に余るし、誘拐っていわれてもピンときません。さて、私も法律には詳しくないので、IQ200の天才がなんとかしてくれるかな……(((^^;)(力業とご都合主義で寄りきったら苦笑いしてください)

もう圭子さんの背景は大変過ぎてそりゃ胃も壊れるだろうって、感じです。そして、すぐに人のために動いちゃう琴子は自分も大変なことになってるのに気づきませんでした。そこが琴子なんだけどねー。
そうそう、かをる子さん、このタイミングでご帰宅で、ほんとラッキーでした。伏線覚えていてくれてありがとうございます。コ〇ケは3日間でしたが、どうしてもかをる子さんには月曜日に帰って貰わなくてはと四連休を取らせた裏事情……(((^^;)

確かに神戸にいるときでよかったですよね。でもきっと琴子は離れている時に自分がピンチになっても直樹さんには隠すだろうなー(と、いう妄想は別にあったりしますが笑)

そう、琴子の周りには悪人っていないですよね。琴子ちゃんの人徳です(^_^)

Re.たまち様 * by ののの
コメントありがとうございました♪

そうなんですよねー。二日酔いの上にこのお得意の巻き込まれ症候群で、とうとうヤバイ状況に。
確かに遅すぎました。看護師の卵なのにね。その点は後で本人も猛省するでしょう。
かをる子さんも帰った途端にまさかの出来事。でもこれも琴子の隣人になった彼女の運命に違いない(……巻き込まれ症候群は伝播するらしい笑)のです。

はい、次回、直樹さんには真っ青になっていただきますよー(^w^)

Re.るなたま様 * by ののの
コメントありがとうございました♪

そう、夏本の番外編ではすっかり丸く収まってますので、収まってる筈です笑(少なくとも琴子は死なないのでご安心を♪ネタバレでもいいですよね、これは)
救命チーム、活躍予定ですよ!(^_^)彼らのこと気に入っていただけて嬉しいです。重い話のちょっとした息抜きに、書いてて楽しい愉快な仲間たち(^_^)vだったりします♪

個別記事の管理2016-12-23 (Fri)
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個別記事の管理2016-12-18 (Sun)

お久しぶりの『夏休み』です。
もう、すっかり冬休みが近付いて参りましたが……f(^^;


覚えてますかー?
琴子ちゃん、朝帰りの後ですよー(忘れて読み返した作者……f(^^;)





※※※※※※※※※※※





琴子は項垂れて院内をとぼとぼと歩いていた。背中にどんよりととぐろを巻いた網掛け模様を背負って。
端から見たら余程深刻な状況の患者かその家族と思われたかもしれない。

直樹にちゃんと謝りたくて、二日酔いの頭を抱えつつも全力で病院まで走っていったのだ。
何かお詫びの差し入れを、とも思ったりもしたがそんなものを作っていると昼過ぎてしまうと思い直し、とにかくまずきちんと謝ろうと手ぶらで駆け付けた。

けれどーー。

「ごめんな、奥さん。今入江センセ、手ぇ離せんゆうて………」

救命の医局で直樹を呼び出してもらおうとしたら、出てきた佛円が申し訳なさげに琴子に謝ってきたのだ。

「何? 喧嘩でもしたの? 朝っぱらからめっちゃ機嫌わるいんだけど、あなたの旦那」

「わっ姫子センセ~!」

脇からひょいと鬼頭姫子が好奇心丸出しで顔を出す。

「や……やっぱり……? そんなに機嫌悪いんですか?」

琴子の顔が、さーーっと一気に青ざめる。

「眉間の皺が寄ったまま張り付いてるね。患者やスタッフに当たり散らしてる訳じゃないけど、静かに怖いとゆーか、寄るな触るな近づくなオーラ全開というか………いや、あたしゃあんな剣呑な医者に診てもらいたくないね」

と、そういいつつもからからと笑いながら云う。

「す、すみません。あたしのせいで」

「あら、やっぱりあなたのせい? また何やらかしたの?」

妙にわくわくした瞳で問いかける。

「え~と……ちょっと、朝帰りしちゃって……」しゅんとしながら恥ずかしそうに答える琴子に、

「えー大胆!!」

「えー、それっくらいで!?」

佛円と姫子が同時に叫ぶ。

「若いんだからたまには羽目を外さなきゃ。同世代の女の子たちはみんな朝までオールで遊び倒してるわけでしょ。 別に不倫してたわけじゃないよね?」

「そ、それはもちろん! つい飲みすぎちゃって」

「入江センセー意外とちっちゃいんだー」

「いえ、あたしか悪いんです。連絡もしてなくて、心配させちゃったみたいで………」

例え自分を擁護してくれたにしろ、直樹のことを悪く言われたくはない。

「あー、それはアカンわ! 結婚してるのに朝帰りなんておれにとっちゃ、ただでさて噴飯ものなのに、連絡もしてないなんてありえへんっ」

「やだ、佛円先生も案外狭量な男なんだ~~。男は朝まで飲んでもオッケーなのに女はダメなわけ?」

「男女の問題じゃのーて、そもそも連絡しないってのが共同生活のルールに反してるってゆーか……相手がどんだけ心配するか思いやってないんじゃない? 」

佛円の言葉は直球で、ぐさっと来るがまさしくその通りなのだ。

「そーなんです! 連絡しなかったあたしが全部悪いんです!! だからお二人ともそのことで喧嘩なんてしないで……」

思わず二人の間に割って入る。

「いやいや、入江先生がそんなに心配してたなんてフツー思わないよね? 奥さんがあの可愛くない男のウィークポイントなんだなー。ある意味あなたは最強の女ってことじゃない」

琴子をマジマジと見つめる姫子の表情はやはり楽しそうでニマニマしている。

「鬼頭先生、処置室から内線が……急いでお願いします!」

ナースの大きな呼び声が聞こえ、姫子は「悪い、今いく!!」と振り返り、「じゃあね、奥さん」と軽く手を振って踵を返す。

「あーじゃあ、ごめんね、奥さん。おれも行かんと。
奥さん、二日酔いのせいか顔色あんましよくないよ。入江先生から今日は家から出るなって云われてたんやろ? 横暴やって気もせんでもないやろけど、今日は家でおとなしゅうしといた方がいいんちゃう? 時間が経てば入江センセの気ぃもちょっとは収まるかもしれへんし」

佛円にそう諭されて、「……はい」と、琴子は力なく返事をする。

「………ほんと、そうですね。ちゃんと大人しく勉強してろって云われててーーそして入江くんと来年一緒にここで暮らすには必死で勉強して看護婦にならなきゃいけないのに……あたしったら何やってんだろ……」

頬に手を当てため息をつく。

「今日は早く帰れるようみんなで協力するよって。入江先生が帰ってからちゃんと謝って色々話したらええよ」

「はい。そうします……」


そして、結局直樹に会えないまま、琴子は救命の医局を後にしたのだった。





「………奥さん、ものすごーーーーく深く反省しとったで」

琴子が帰った後、患者ラッシュが途切れ少し落ち着いた医局で、佛円が話しかけた。

直樹は返事をしないまま、軽く顔をしかめた。

「ほんと、地の底を果てしなく潜って南半球まで到達しそうなくらいの落ち込みようだったよ。可哀想なくらい。ちゃんと許してあげなよ。飲みすぎて朝帰りくらい可愛いもんじゃない」

姫子の言葉に佛円が割り込む。

「いや、やっぱりおれは嫁とか彼女とかが朝帰りすんのいややなー」

「うわー。まだ云うの~~あんた、束縛くん?」

「束縛ちゃうでしょ。不倫したわけじゃないゆーても危険は孕んでるっちゅうことです。飲んで酔っぱらって前後不覚に陥った女の子に悪さする不届きもんは確かにいるんやし」

「………琴子は酔っぱらおうと前後不覚に陥ろうと、絶対おれ以外の男に触れさせませんよ。その辺本能で動くし、鉄壁の女ですから」

ずっと仏頂面でパソコンに向かって話に全く加わろうとしなかった当事者が、突然介入して佛円の台詞を否定した。

「うわー。絶大なる信頼! そーはいってもか弱い女の子なんやから、酔っぱらってる時に野郎の腕にねじ伏せられたら……」

敵うわけない、と云う佛円に、「何だかんだ、あいつは全ての状況を好転させる不思議な力をもってるんですよ。だから、きっと大丈夫です」ときっぱり言い放つ。

昨夜、ずっと自分に言い聞かせてきた言葉だった。

ダイジョウブ、ダイジョウブ。あいつは絶対大丈夫だから、とーー。

「とはいいつつ、反省してる嫁に、もうちょっと優しく許してあげれば? 」

「おれたち夫婦のことはほっといてください」

「やだ。面白いもん」

最悪な気分の時に、同僚たちはお構いなしに楽しそうに揶揄してくれる。
他人の夫婦喧嘩の何が面白いのか。激務の合間の娯楽ネタを提供してしまったようだ。

あのまま琴子といたら苛立ち紛れにさらに傷つける言葉を投げつけそうな気がして、つい部屋から出てしまったが、呼び出されてもいないのにわざわざ早朝から出勤などしてしまうものではなかったと少しばかり後悔する。
お陰でずっと根掘り葉掘りだ。

……まったく。

部屋にいろといったのに、少しも云うことを気かねーし。


別に束縛したいわけでも監禁したいわけでもない。

猪突猛進でとにかく突っ走る琴子を拘束するなんてどだい無理な話だ。そして、誰よりも努力と根性で我が道を切り開いていくことを応援してるし、それが琴子の最大の魅力だとわかってる。

それでも心の奥底で、自分の知らない琴子の世界があることを疎ましく思っているのかもしれない。

家から一歩もでるな!

つい、腹立ち紛れに叫んでしまったが、
琴子らしく思うがままに生きて欲しいと思う反面、それとは全く相反することを望む潜在的な願望があるのかもしれない。

束縛して閉じ込めて誰にも触れさせず会わせずーー
そしたら馬鹿な道化のようにおろおろと不安を感じずにすむーー

そんな感情はやはり琴子と知り合ってなかったら一生縁がなかったかもしれない。実に厄介な感情だーー。

「立派に君は束縛くんだよ。本当は嫁を籠のなかに閉じ込めておきたいんだろう? 」

にやにや笑う姫子に肩を叩かれて、直樹は不思議そうな顔を見せる。

琴子じゃあるまいし、心の中の言葉を口にしてしまったのか?

一瞬不安に思う。

「君みたいなタイプはね、嫁を自由に羽ばたかせたいといいつつ、籠の中に閉じ込めて、ずっとそばに置いておきたい、他の男と接触させたくないって無意識下で思ってるんだよ」

どうやらただの想像らしい。
直樹の思いをそのままを言葉に表したような元内科医の慧眼に思わず舌を巻く。

「……男の密かな願望や。軟禁監禁拘束……そして調教」

「……おまえのはフラン○書院の読みすぎだろ。想像するだけでも女性の人権侵害だ」

ばしこーんと姫子に叩かれる佛円。

「閉じ込めておきたいくらいなら、一人で神戸に来ませんよ」

ため息をついて姫子に抗弁する。

「大丈夫だと思ってただけなんだろ? 離れて暮らしても平気だって。心配なのは嫁の方で自分は大丈夫って。でも今は本当は後悔してんじゃない? 」

ーー後悔するなよ。神戸に来たことを。

ふと、各務に云われたことを思い出す。

後悔なんて、するはずがない。
でなければ何のために琴子を泣かせてまでここに来たのか。
琴子の涙も、琴子の苦渋の決断も、全部無駄になってしまう。


「ーーそんなわけないですよ。傍にいなくたってあいつの存在感はメガトン級だし」

「何気にのろけてる」

「そんなつもりはないです」

むっとしたように話は終了とばかりにパソコンを閉じて、ステートを首にかけてICUへ向かう。

佛円と姫子は顔を見合わせてから、互いに肩をすくめた。









ーーとにかく、さっさと帰って、しっかり勉強しよう。わからないところをピックアップして、入江くんに教えてもらえるようにしとかないと。出張前にここは押さえておけって云われた問題集も見直してーー。
やる気を見せればきっと、機嫌治してしくれよね。

今夜はご飯もちゃんと作ってーー


状況改善の為の計画を頭のなかであれこれ考えながら、琴子が病院のホールまで来たところでーー。

「琴子さん!! 広大が……広大が居なくなっちゃったの!」

真っ青な顔をして病院内に飛び込んできたのは、広大の母、梨本圭子だったーー。




※※※※※※※※※※※





キリがいいので短いですが此処で切りました(((^^;)
続きも書きかけているので、割りと早めにアップできるかと………




Return

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No Title * by なおちゃん
アリャ!また❓広大君を探しに、琴子ちゃんいなくなるのかな?また、入江君と喧嘩もうどになっちゃうよ、、ただでさえ、入江君の方が、独占もうドな人なのに、大丈夫。

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Re.マロン様 * by ののの
コメントありがとうございました♪

さすがマロン様。夜更かし一番乗りのコメントありがとうございました♪

次へのトラブル前のちょっとしたブレークタイムな救命チームの愉快な仲間たちでした。いや、しかし神谷くんはどこへ……(キャラが定まってないと淘汰されてしまう……)
姫子さんみたいなキャラが好きでオリキャラこんな人ばっかなような気がします。ワンパターンだな~~~

さて、最後の大嵐がやってきますよー(((^^;)

Re.なおちゃん様 * by ののの
コメントありがとうございました♪

琴子ちゃんは嵐を呼ぶ女なので、次から次へとトラブルがやってきます(((^^;)
はい、もう喧嘩どころじゃないですねー。入江くん、大丈夫かな……?

Re.たまち様 * by ののの
コメントありがとうございました♪

ふふ、確かに琴子を選んだ時点で直樹の負けですね~(^w^)刺激のある生活を選んだのだから、思い通りにいかないのが当たり前なのです(^^)
なかなか垣間見ることの出来ない直樹さんの素の姿を目撃できる救命チームの仲間は役得ですよねー(^w^)
巻き込まれ症候群! (爆)トラブルメーカーとは違った絶妙な言い回しに、思わずメモメモ(^^)d

Re.りん様 * by ののの
コメントありがとうございました♪

長いことお待たせしてしまって申し訳なかったです(^_^;)
姫子先生みたいなキャラ、私も大好きなんで、ついこーゆー系統のオリキャラ増えてしまいます(((^^;恋愛感情持たずにズバズバ直樹さんに云える女性って貴重です。そして書きやすい……((((^^;)
さて今夏一番のドタバタが始まります。なるべくお待たせしないよう駆け抜けたいと思いつつ………f(^^;

イラスト喜んでいただいて嬉しいです。りん様の妄想の足しになれば良いですけど。なかなか足跡残せませんが、時折遊びにいってますので、りん様も頑張ってくださいねー(*^^*)

個別記事の管理2016-12-11 (Sun)


更新がなかなかできなくて申し訳ありません。

ちょっと仕事ハード過ぎて。
いつまで続くのかなーこんな生活……(*_*)
先が見えない………orz

平日は妄想してる時間すらない目まぐるしさ。


でも、先週の日曜、娘と四季のリトルマーメイド、観に行ってきたんですよ。
久しぶりのミュージカル、楽しかったです(^^)v

そのせいで、ちょっと人魚姫幻想妄想を。ええ、いろんなサイトマスター様方が人魚姫のイリコトバージョン書いてらっしゃいますし、特に目新しいことするわけでもないですが。

落書きとともに、短い時間でさくっと書いた人魚姫をどうぞーー。





※※※※※※※※※※※※※※※







コトリーナはナイフをぎゅっと握りしめて、王子が眠る傍らに立っておりました。

王子の婚約を祝う船上パーティの宴も終わり、波のざわめきだけが心地よく耳に流れ込んできます。

その波音の狭間から幽かに漏れ聴こえる懐かしい声。
それは悲しげな泣き声のようにも聴こえます。




……あたしたちの可愛い妹コトリーナ、あなたが海の泡と消えてしまうなんて耐えられない

この銀のナイフで王子の胸をひとつきに。

そうすれぱあなたは泡と消えずにすむのよ。

魔女にもらったナイフよ。
あたしたちの髪と引き換えに。

可哀想なコトリーナ、これであの王子を殺してしまいなさい。

あんな冷酷な王子を想うのはもうやめて。

あの男はおまえに命を助けられたのに、隣国の姫ぎみだと勘違いして。
あのサホリーン姫は海辺に打ち上げられた王子をたまたま見つけて介抱しただけ。
難破した船から岸辺まで抱えて泳ぎ、命を助けたのはおまえなのに。

そんなことも気がつかない、愚かな男。

美しい声とあの人魚の尾ひれを失ってまでも2本の足を得たというのに、おまえの想いを無下にする冷血な男。


報われない恋に泣くのはもうやめて。

さあ
このナイフで王子をひとつきにーー。


姉たちの懇願する歌声が切々と響いても、人魚姫は王子さまを殺すことなど出来ません。


ごめんなさい、お姉さまたち。
やっぱりあたしは王子さまを殺すことなんて出来ないわ。

料理を作っては怒鳴られ、大切な書類を整理してなくしては怒鳴られ、衣装を繕うつもりが袖を切り落として怒鳴られたけど

歩くのが下手だったあたしに付き添ってちゃんと歩けるように、そしてダンスも教えてくれましたーー怒鳴られながらも。
字の読めないあたしに教えてくれたりーー怒鳴られながらも。
馬に乗せて遠乗りに連れていってくれたりーーあたしにだけ、こっそり夢を語ってくれたり。
冷たいけれど優しいところもある方なのです。

だから、お姉さまがた。
あたしはやっぱり王子さまをナイフで突くなんてーーそんなことできません。
たとえ海の泡となって消えてしまってもーー




姫はそのまま王子の傍を立ち去り、海の中へと身を投じようと甲板の縁に手を掛けましたーー





*****





「コトリーナ、海の泡になっちゃうの?」

「まさか! そう簡単に海の泡なんかにならないわよ。この後には劇的大逆転が待ってるからねー。続きはまた明日ね」

「ええー。やだー早く続きを知りたーい」

「いい娘でねんねしたら明日が早くくるからね」

琴子はそういって、不満気な琴美の背中をポンポンと擦りながら宥めて寝かしつける。


「……琴美、寝たのか?」

直樹が書斎から戻ってきた。最近は学会が近いせいか、早く帰ることができても寝室に戻るのが遅い。

「うん、やっと。絵本3冊読んで、最後にはお話作って……でも展開を思い付かなくて、明日に引き伸ばしちゃった」

「何の話?」

「人魚姫。ハッピーエンドに変えたくて。報われない恋の話なんて、こんなちっちゃな子に話したくないもの」

「また、お得意の捏造か。人魚姫のハッピーエンドバージョンならアニメ映画があるんだろ」

「あれはアリエ○のお話だもの。私のはコトリーナの物語なのよ! 」

「…………」

よくわからない拘りに、直樹は肩を竦めて、琴子と琴美の間に滑り込む。

「……入江くん?」

布団の中でぎゅっと抱きすくめられて、琴子は思わず赤くなる。
直樹にとって、妻と娘によって温められた布団に入るのはこの季節のささやかな幸せだ。

「えーと、入江くん……みーちゃんまだ寝たばっかりだから、もしかしたら起きちゃうかもよ?」

直樹の手が怪しく琴子の身体を彷徨いはじめたので、琴子は念のため申告してみる。

「………大丈夫。おまえが声を出さなければ……」

「ええっ? そんなの、無理……あ」

キスで唇を塞がれて、後はもう言葉にならない。
絶え間ない波間に放りだされて、溺れないようこの腕にすがるだけーー。





****



甲板の縁に手をかけたコトリーナは、突然くいっと腕を捕まれて、そのままどさりと甲板の板張りの上に倒れこんでしまいました。

「ばかやろう、何やってんだ、こんなところで!」

(え? 王子さま、なんで?)

驚きのあまり目を見張りそのまま硬直してしまったコトリーナを抱き抱える王子さま。

「人の枕元でおまえが変な顔で涙ぽろぽろ流してるから、気配で目が覚めた。………ったく、今日のパーティでもずっと探してたのに何処に行ってたんだ?」

(厨房にいましたけど……)

だって、華やかな婚約披露のパーティの場になんていたくないんですもの。

「あんなに大騒ぎだったのに気がつかなかったのか」

(え?)

「婚約披露パーティの席で婚約を破棄してきた。サホリーン姫には申し訳ないが、彼女が泳げないと聞いて、おれを助けてくれたのがサホリーン姫じゃないと気がついたんだ。そして、思い出した。おれを船から救いだして大魔神みたいな形相でおれを抱えて岸辺まで泳いだのはーーおまえだ」

(ええーーっ)

「あのときは喋ってたのに、何故話せなくなった? おまえの声を聞きたいのに」

そして、王子さまはコトリーナの頬を優しく撫でました。

「サホリーン姫の侍女がおまえは船の料理人のキーンといい仲だと聞いて冷たくあたってしまった。どうやらおれはおまえを手放したくないようだ」

(そ、それはどーゆー意味でしょう?)

目を白黒させているコトリーナに、王子さまはそっと顔を寄せて、優しく啄むようなキスをしました。

「えええーーーっうっそぉーー!!!! 王子さま……だって、だって」

顔を離して真っ赤になったコトリーナが一番始めに声にだしたのは、船上をつんざく叫び声でした。

「……なんだ。話せるじゃないか。同じだな……あの嵐の夜におれを必死で呼んでいたあの声だ」

「お……王子さま……」

コトリーナが呆然と王子を見上げていると、王子はにやりと笑って、もう1つキス。

「キーンと結婚するのか?」

「しません! キーンはただの友達で」

「では、おれと結婚しろ」

「はい。え? えええーーーっ!?」

「おまえはおれが好きなんだろう? おれ以外好きになれないんだろ?」

「そうだけど! でも、王子さまはあたしのこと………」

「………大好きだよ」

コトリーナは嬉しくて嬉しくてこのまま天にも昇りそうな心地でしたーーが。

「でも、王子さま……実はあたし、人間じゃなくて……本当は人魚なんです」

嘘はつけません。
今は人間ですがもし子供が生まれたら人魚の子供が生まれるかもしれません。

「そーいえば、あの夜、下半身魚だったな。ま、今が人間なら問題ないんじゃないか? もう、元には戻らねぇんだろ?」

「た、多分。何だかんだうちの魔女の威力は半端ないらしいので。ほら、あたしも王子さまのキスで話せたし、泡になってないし!」

「じゃあ無問題ってことで」

いったいどういう変態や細胞の変化が起きてエラ呼吸から肺呼吸に変わったのか脚の骨の形成はどうなっているのかーー気にならないといえば嘘になるが、この際人魚に戻らなければどうでもいい。

王子はもう一度ーー今度はずっと深くて長い3度目のキスをしました。


「きゃーーっ素敵よ、コトリーナちゃん。明日こそ本当の婚約披露パーティ……じゃなくて、結婚パーティにしちゃいましょう‼ ほら、宮廷画家! こっちに来て今の二人の絵を描いてちょうだい!」

コトリーナの味方だった王妃が顔を出して、二人を祝福しました。
そして、王妃の宣言通り翌日船上で二人の結婚式か華やかに執り行われたのです。
(ちなみにサホリーン姫ご一行は婚約破棄されてすぐにボートで船を降り、隣国へ戻って行きました)


祝福の花火か空を彩り、轟音を響かせます。

波間からコトリーナの姉や父も顔を出して、二人の結婚を祝福しました。
そして、二人は末長く幸せに暮らしましたとさ。

めでたしめでたし。




そして。
…………めでたしめでたしの後は……王子さまとコトリーナは船の上の二人の部屋で……めくるめく熱い夜を過ごしたのはまた別の話なのです。

「とりあえず生殖機能に問題ないようだ」


ーーやっぱり、めでたしめでたし……なのでした(笑)









******



朝、目が覚めた時、乱れたパジャマを直しつつ、隣で眠る琴美の方をちらりとみる。昨夜なかなか琴子を眠らせてくれなかった直樹はもうベッドには居なかった。
両親がすぐそばでイチャイチャしていてもぐっすり眠ってくれていた我が子に感謝しつつも、「もー入江くんってばー」と、状況お構いなしの愛する王子にちょっとだけ悪態をつく。

「でも………お陰で夢見はよかったかなー?」

とりあえず、ハッピーエンドのお話は今夜娘に語れそうだ。
…………最後の生殖機能云々のエピソードはばっさり省略するとして。


切なくて救われない物語は、それはそれで色々考えさせられて決して否定はしないけれど。

でもやっぱり、幸せに満ちた結末の方が、みんな笑顔になれるよね?


琴子は天使の寝顔の娘の頬に優しくキスをしたーー。





※※※※※※※※※※※※


アンデルセンの原作も嫌いではないのです。人魚姫の想いが切々としてやるせないですけどね。
ディ○ニーの映画はそういう胸の奥がきゅんとするような切なさはあまりないなー(((^^;)




さて、業務連絡です。


先月の謎解き企画のプレゼント、メールにて正解者の皆様にえろイラスト送らせていただきましたf(^^;
到着報告をくださった皆様、ありがとうございました。

数名到着報告がありませんが、正解してアドレスも送ったのに届いていないという方は、迷惑メールとして処理されているかもしれません。gmailで送れるアドレスを再度ご連絡くださいませ。

生イラスト、厳正な(?)抽選の結果当選されたR様にも昨日発送しましたので、ご笑納くださいませ(((^^;)
あんな絵でも欲しいといっていただいて嬉しかったです。ありがとうございました。

12月、どれだけ更新できるかわかりません。もうクリスマスくらいにしか書けないかもしれませんが、ストレス解消に突然変なものアップしちゃうかもです。金曜の夜から土日くらいしかお話書けないので、期待せずにお待ちくださいませ~~(^_^;)









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Re.でん様 * by ののの
拍手コメントありがとうございます♪

クリスタルのようなきらめき~~素敵なお言葉ありがとうございますf(^^;
幸せに感じていただけてよかったです♪

Re.紀子ママ様 * by ののの
コメントありがとうございます♪

確かに元の人魚姫の王子もぼんくらですねー笑 なぜ人魚姫は惚れたのだろう。琴子ちゃんと同じ面食いだったのね~。
やっぱり、イリコト変換すると隣国のタナボタ姫はお嬢にしかならないですね。報われない元ネタの人魚姫の為にもスカッとふってやりました笑
………そうか、じんこちゃんならわかるのか……えら呼吸……思わず爆笑しちゃいましたよ(^w^)

とりあえず入江くん、寝技に持ち込めればなんでもいいんですよ。
ホント、琴美ちゃんは実に親のいちゃこらに協力的ですね(^^)v

Re.マロン様 * by ののの
コメントありがとうございました♪

ミュージカルもハッピーエンドですが、王子は何もしない人でした。
人魚姫も琴子と一緒で一目惚れして、苦難の道が……報われなさすぎて切ない話ですよね。琴子は絶対、アンハッピーな話はチョイスしない気がして……f(^^;
琴子らしいといっていただいて嬉しいです。

ふふ確かにえろ王子……笑

イラスト幻想的ですか? ボカシ加工アプリのお陰です笑 でも誉めていただ(^w^)

マロン様には50万hitの御礼イラスト差し上げます♪ 要らなくっても押し付けます笑 クリスマスプレゼントになるかなー。少々お待ちくださいませ(^^)v


Re.絢さま * by ののの
コメントありがとうございます♪

初めまして、ですよね? いつも読んでいただいてありがとうございます(^_^)
絢さんの癒やしになっているのなら、嬉しいです。
お気遣いもありがとうございました~~(^_^)

Re.ちょこましゅまろ様 * by ののの
コメントありがとうございました♪

おおー娘さん、発表会、リトルマーメイドでしたか‼ 先生なかなかのチョイスですね。さぞや楽しい歌と躍りだったろうな~~

気になりますよね。人魚の生殖方法。魚と一緒かなー。じゃあ、卵で生まれるのか?などと変なことを考えてしまいます。

はい、ベッドの海で毎晩溺れてます笑
身がもたないだろうなー(^w^)

そうそう、すべてのおとぎ話の王子は入江くんに変換されてること、間違いないでしょう(^^)v