19941128 ~今日は幸せのハカリ記念日


むじかく様、二周年おめでとうございます!(大遅刻ですが)

無事に、むじかく様宅のハネムーンが完結! 初夜もアップされ、琴子ちゃんがロストバージン出来たことを祝して\(^o^)/

短いですが、あのお話のパロディなのです。
(あの洋書の行方が気になったそこのアナタ。私もその一人です)

なので、出来ればむじかく様宅の『最悪な旅行 最愛の思い出』を読んでから見ていただきたいのですが……f(^_^)アメ限なのでアメンバーでない方には申し訳ないですがm(__)m
(※2016年11月現在むじかくさま宅ブログ整理の為、アメブロに掲載されておりませんので、あしからず)

むじかく様からリクエストいただいたものとは別なので、これは一応二周年記念第一弾っていうことで。
むじかく様、こんなの送り付けてごめんなさい! いっつも楽しい話を送ってもらってばかりで何も返せない私です~~m(__)m








※※※※※※※※※※※※※※






それは二人の結婚一周年が無事(ラブホテルで)終了し、一週間ほどたったある日のことである。
琴子は卒論の追い込みに忙しい日々を送っていたのだが、借りてきた資料の中に必要な文献が見つからず、直樹にコーヒーを持っていく以外は滅多に訪れることのない書斎の書棚を漁っていた。
この部屋の蔵書は、重樹が揃えたものから直樹のものまで、タイトルを見ただけで目眩が起きそうな経済、理系、医学など専門的な学術書に、辞書や百科事典の類いばかりだが、それでも一部は日本文学の全集や古典の希覯本など、琴子の卒論に役立ちそうなものも埃を被った片隅にあった筈だ。

「うーん…… 古くて背表紙が読めないかも……」

何気に一冊の本を取り出す。

少しきつくて無理に引っ張り出すと、隣にあった一冊の厚い本が一緒に引っ張りだされ、ばさりと床に落ちた。

「あちゃー」

琴子は慌ててその本を拾った。

「ん? 何の本?」

洋書のようだが、ちらりと見えた写真が気になって、思わずパラパラと捲って見る。

「え? え? えーー?」

よくはわからないがなんとなくアダルトな薫りがするのは、気のせいではないと思う。
載っている写真は全部男女が裸で絡み合ってる。だがどうにも色めいているというよりは図解っぽい。
イラストも幾つかあってーー色々な体位の説明図のようだ。

うーん、この格好、この間試されたような……?/////

何だかとってもアクロバティックな技を試されて、腰砕けと筋肉痛がひどかったのは確か直樹のバースディの夜のことだ。


エロ本にしては文章も多い気がするが、何分英語なのでさっぱりわからない。

産婦人科の医学書………って感じじゃないわよね。

もしかして義父重樹のものかもしれない。
少なくとも直樹のものではない、と琴子は自信をもって云えた。

そうそう、まさか入江くんがねー。
こんな本なんて。

結婚するまえだってエロ本の一冊もないって、お義母さん心配してたものね。男として欠陥あるんじゃないかって。

もう、お義母さん、そんな心配は全く無用だったのですよー
入江くんってば、それはもう……///////

どうも思考が変な風に飛びそうで、琴子はその本を机の上に置いて、しばらく別の資料を探すことに没頭して、お目当てのものを見つけると、すっかりその謎の洋書のことは忘れ去って部屋から出ていってしまったのだった。



「はあー疲れたー」

集中して卒論に取り組んでいたものの、少し休憩しようとリビングに行くと、紀子がアルバムを見てうっとりとしていた。

「早いものねーもうあれから1年なんて」

にまにまとアルバムのページを繰り、思い出を辿るように写真を眺めていた。

「あ、あたしたちのハネムーンの」

「そうよー。素敵よね、この写真」

紀子が激写した、ビーチでキスを交わしている二人の写真だった。

そっかあ………あのハネムーンから1年かあ……

お邪魔虫夫婦に散々引っ掻き回されて、邪魔されて、挙げ句に喧嘩して飛び出して……
色々あったけれど、それでもやっぱり楽しかったなー

結局、旅行らしい旅行はあれから行っていない。
夏に行った九州はただの帰省みたいなものだし。二人きりになれなかったのだから旅行のうちには入らない。

もう一回くらい何処か行きたいなー卒業旅行とか。海外はもう無理かなー……

因みにこの時点では春には直樹と共に卒業とすると信じて疑わない琴子である。


1年……か。
本当にちょうど1年なんだ。

琴子は写真に刻印された日付とリビングのカレンダーを見て、ぼんやり思う。





「入江くーん。今日は何の日か知ってる?」

琴子はベッドの中でヘッドボードに背を凭れさせて本を読み耽っている直樹の隣に潜り込むと、ふふふっと楽しそうに問いかけた。

「税関記念日。もしくは太平洋記念日」

読書を邪魔されたせいか軽く眉を潜めて、琴子の方には目もくれず、あっさりと豆知識を披露する。

「マゼランがマゼラン海峡通過して初めて太平洋に出た日だ」

しれっと答える直樹に単純に感心する琴子。

「ええっそうなんだぁー。(マゼランって、誰?) えーと、でもそーゆーのじゃなくってぇ、あたしたちの特別な記念日よ! 覚えてないの?」

「……ああ。何の日だよ?」

にやっと笑って琴子を見つめる直樹。

「……あ。本当は覚えてるでしょ?」

「さあ?」

「だって……だって……あたしたちが……」

言いかけて、はっと気がついて、頬を赤く染める。

「あたしたちが、何だよ?」

「うん、もう、入江くんのイジワルっ分かってるクセに~~~」

「ほら、云ってみ」

「だから~~あたしたちが、………初めて結ばれた……日じゃない……」

初めて、の辺りからかなりな小声である。

自分で話題を振っておいて、自分で恥ずかしがってりゃ世話ねぇな、と内心吹き出す直樹だった。

「めでたくおまえが処女喪失した日だな」

「うん、もう! そーゆー身も蓋もない言い方はやめてよねー」

「だってそうだろ? 」

「それを言うなら入江くんもチェリーボーイ卒業の……」

皆まで言わすかとべしっと頭をはたかれる。

「誰がチェリーボーイって?」

思いっきり剣呑な目付きで睨まれる。

「えっ? えっ? 違うの? まさか……」

今度はたちまち真っ青になる琴子の顔色。

「さてね」

「う、うそ………でも……そうよね。あんなにモテモテだった入江くんが経験なかったなんて、そんな筈ないものね。うん、いいの。大丈夫よ。ハタチ過ぎて経験ない方がおかしいんだもんね。大丈夫。大丈夫よ、あたし……」

「おまえ、大丈夫って、完全涙目」

おかしくって悪かったな、と突っ込む心の声は、決して気取らせない。

「ま、まさか……入江くんの初めてって……沙穂子さん?」

どどどっと涙が滂沱 のようにこぼれ落ちる琴子に、

「んなわけあるかよっ」

ど、怒鳴ってから、ため息をつく。

「じゃ、じゃあ……もっと昔に……」

「おまえ、高校時代からずっとおれを見てたんだろうが! そんな相手いたかよ」

「そ、そうだけど……でも、男の人って別に彼女じゃなくても……できるんだよね?」

いまだに涙目の琴子は疑わしげな瞳をちろりと直樹に向けた。

「……ったく」

直樹は諦めのため息をひとつつくと、「ばあか。おれも初めてだったよ。一年前の今日が……」観念したようにそう言った。

「ほ、ほんと? 」

必殺上目遣い、涙目バージョン。

ーー撃沈。
気がついたら両手を挙げて降参だ。
ベッドに沈みこませ、これ以上ご託を並べないようその唇を塞ぐ。

「この1年で何回キスして、何回……」

愛し合ったのかしら?
それとも身体を重ねたのかしら?
紡ごうとした言葉は多分そんなものだろうが、それ以上は云わせない。

あのねあのねあのね、入江くん………

喘ぎながらもたどたどしく語る言葉は何処か夢見る乙女のようで。

「結婚式あげたあの日も、入籍してくれたあの日も、あたしにとってはどれも夢のようで、世界で一番幸せだと思えた日だけど……一年前の今日の夜はまた格別な日なの」

結婚式をあげた日には「お嫁さん」になれて
入籍した日には「妻」になれて

そして、入江くんに初めて抱かれた日に、あたしは「入江くんの女」になれた

どれも大切な記念日なのよ


記念日なんて、どうでもいい。でも、その日が直樹にしても、大切な極上の日だったのは間違いない。
人生で初めて欲しくて欲しくて渇望したものを漸く手にいれることができた日なのだから。


あたしが世界で一番幸せだってことを計れたハカリは、今夜も最高に振り切れてるかも。

直樹の腕の中で、琴子は微睡みながらそう囁いたーー。





*********




「えーと、確か英英辞典がここにあったよなー」

琴子と直樹が甘い夜を過ごしている頃、裕樹は書斎を訪れていた。

「あれ? なんだ、これ?」

裕樹は机の上に置かれた一冊の洋書を手に取ってパラパラとめくる。

「………こ、これって……////////」

まだ中1だがしっかり英文を読める裕樹は、その本が何なのか一瞬で分かってしまった。
いや、本のタイトルの中にしっかり『SEX』の文字が堂々と鎮座している。
少し顔を赤らめつつ、ついぱらぱらと斜め読みし、「やべ……」と、鼻血が出そうなのを押さえる。

思わずキョロキョロしてからスウェットの裾の中にその本を押し込む。
そおっと部屋から出ようとした時、

「あ……あ、だめぇ……」

という義姉の、普段からは考えられないような妖艶な声が聞こえてきて思わずびくりと立ち止まった。

この書斎の隣は兄夫婦の寝室であった。

一瞬、しばらく此処にいようか、さっさと逃げ出すか逡巡する裕樹だったが、そろそろ母が夜食を持ってくる時間だと思い出して、壁の向こうを気にしつつ部屋を後にした。

大丈夫、僕には今夜、これがある。

スウェットの下に隠した本を、大事そうに抱えながら、裕樹は兄の結婚によって漸く手にいれた自分一人の部屋へと戻って行ったのだった。


ガンバレ少年(^w^)






※※※※※※※※※※※※※


むじかく様ファンの方、申し訳ないです。
快くアップを許可して下さったむじかく様も本当にありがとうございました。
あのハネムーンのお話は、実は1ヶ月前くらいに読ませていただいて、プライベートで一番しんどい時だったので、本当に笑わせてもらって癒されたのです。
いやーまさかハネムーン中に購入していた$26.39の本がエロ本とはーー目から鱗の新事実。びっくりぽんでしたわ(^w^)
ぜひ、アップして皆様にも読んでもらいたかったので、琴子ちゃん処女喪失記念日の11月28日の無事アップで嬉しいです♪(うちのは結局また少し日付またいで遅刻ですが)

さて……リクエストの方も……頑張ります(^_^;)でも、その前に……結構手を挙げていただいたので『媚薬えろ』いっちゃおうかなーー?





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