君のいる、午后の教室 5



お待たせしました。
おひさしぶりの『キミゴゴ』です(^w^)
あちゃーもう、6月も終わりじゃありませんかっ(°Д°)早いなーっ夏休みもすぐそこですね……^-^;

細かい設定忘れていたので、読み返したら色々ミスを見つけて密かに書き直したりして。きっと他の話もそんなんばっかかも……^-^;




※※※※※※※※※※※※※※※







六限目終了のチャイムが鳴った。

琴子ははっとして顔をあげる。
六限目の空き時間を使って、今日の観察記録をまとめる作業を、職員室の机を借りて行っていた。
隣で指導教諭の清水はノートパソコンで自分の仕事を片付けている。教師は授業の空き時間があっても資料作りや雑用で忙しい。それなのに横でブツブツ頭を抱えて呻いているだけで、余り進んでいる様子のない琴子に、叱責しつつもあれこれアドバイスを与えてくれている。
そんな指導教諭に少し申し訳なく思う。
何といっても本日実習1日目にして、殆どの授業をまともに観察していなかった(直樹の顔がちらついたり、あれこれ思い悩んだり、恋する乙女はそれどころではなかったのだ)ので、観察記録用紙は余白の方が多い。隣から雷が落ちても返す言葉もない。
因みに明日からの授業の指導案も放課後に作成するように云われている。四コマ分の指導案ーー今日中に作るなんて絶対無理だーーっと内心叫びながらも、やるしかない。
終わるまで帰れない……んだろうなぁ、多分ーー。琴子はふうっとため息をついた。

「相原さん。帰りのHR行きますよ」

清水に促されて「は、はいっ」と慌てて立ち上がった。

はーまたA組に行かなきゃなんないんだよね……

自分の担任クラスだから、最低朝と帰りの一度ずつは訪れなければならないのは当たり前なのだが。


直樹の顔をまともに見れるだろうか?

ほんの数時間前の生徒会室での出来事が脳裏を掠め、それだけで顔がかあっと熱くなる。

ーー続きは放課後に……

冗談だよね。
からかってるだけよね。
だいたいここは学校だしっ
そうなの、学校なのよ。お勉強するところなのよ。
恋のレッスンABCなんて……! (←古いっ)ああーそういえばあたし、もうCまで修得済みなのよねっ……ちょっと自慢……って……?

「相原さんっ あなた何処行くの?」

そして、思考に集中するとお約束のように道を間違える。
軌道修正して、やっとA組に辿り着いた。
引き戸を開ける清水に続くと、ざわめいていた教室内が少しだけ静まった。
もうあとは帰るだけという気楽さからか、さすがのA組をも少し高校生らしい無邪気な気配を醸していた。
教室に入るとつい真っ先に直樹のいる席の方に目が向いてしまう。

直樹の横にはまたもやあの美人ーー松本裕子が楽しげに話し掛けていた。

……いつも一緒にいるみたい……
やっぱり……彼女?

少しきゅうっと胸が締め付けられるような感覚を感じた。
全然知らない高校生の彼。
ずっと彼からの連絡を待ち続けていたこの数ヵ月間、彼の隣にはあの松本裕子がいたのだ。

「…………連絡は以上です。あ、渡辺くん」

連絡事項を伝えるだけの簡素なHRの終わりに、清水が声をかけた。

「はい?」

「臨時の体育委員会が今日、4時から視聴覚室であるそうです。来週のクラスマッチのことね。突然の召集で申し訳ないけれど、渡辺くん、体育委員だったわね。よろしくお願いします」

「……げ、おれ塾が………」

渡辺が困ったような顔をして呻いた。

「出られなかったら、誰か代理をたててね」

クラスから一人ずつ選出される各委員を決めるときも毎年のことだが中々決まらなかった。大体A組は行事ごとには無関心だし、余計な仕事が増えるのは勉強に差し障るので、役決めの度に丁々発止の押し付けあいか始まる。
最終的にはクジで選出、何故か運動が苦手なのに体育委員を引き当ててしまった渡辺である。

「………誰も代理なんて引き受けてくれないだろ……?」

殆どの者が塾に行っている。
行っていないのは、多分あいつだけ。
渡辺はちらりと親友の顔を窺ったが、彼は冷たく舌を出していた。
生徒会長をイヤイヤ引き受けた彼がこれ以上別の役割を引き受ける筈がない。
渡辺は塾に行くことは諦めかけていた。

「………あ、相原先生、あなたも体育委員会に参加してくださいね」

「え? 」

「私はクラスマッチの担当係で、梅岡先生が体育委員顧問なの。だから必然的にあなたと鴨狩先生には関わってもらいます。実習中の唯一の学校行事ですしね」

清水が当たり前でしょ?と云わんばかりに琴子の方を向く。

「ーー渡辺。やっぱ、おれ、代わりに出ていいぜ」

「えー? マジ? どうしたんだよ、いったい?」

突然の直樹の申し出にクラス内がざわめいた。

「……どうしたの? 入江くん」

松本裕子も不思議そうに直樹を窺う。

「いえ。今年のクラスマッチは委員会が既存の方針を変更しようとして、紛糾していると。来週の実施なのに未だにルールが確定していないと聴いていたことを思い出したので、ここは生徒会長としてさくっと決めてさっさとケリつけた方がいいかと」

「頼もしいわね。よろしくね」

清水の言葉に、軽く頷いてから、ちらっと琴子の方を見た。
琴子の頬が軽く赤く染まるのを見てにやっと笑う。







そして午後4時、視聴覚室。
直樹の宣言通り、委員会は開始後30分で直樹の助言やフォローによってあっさりと話し合いがついて決着したのである。

「クラスマッチ、来週の金曜日かぁ……おれたちの実習最終日だよなー。なんか、感動的な締めくくりになりそうだ」

まだ始まったばかりだというのに、最終日の感動を予想してふっふっふっと、鴨狩啓太は楽しげに呟く。

「……そうだね」

琴子も直樹の件がなければ、一緒に生徒たちと声を枯らして応援する熱い青春のクラスマッチを妄想していたかもしれない。

突然今日から参加したクラスマッチについての話し合いも、なんのことやらだが。
サッカー、バスケ、バレーボールなどの球技をクラス対抗でやるという、何処の学校でも大抵はあるであろう行事で、何か変わった学校独自のルールがあると言うわけでも無さそうだ。
ただ、毎回毎回成績と反比例した順位結果が出て(つまりどの学年もF組が1位でA組が最下位)分かりきってつまらないという意見もあり、AからCに限って運動部員はその競技に参加出来ないというルールを撤廃しよう(サッカー部員はサッカーを選択できないというのが一般的なルールだが)などと言い出した者がいて、少し揉めていたらしい、ということはだいたい分かった。

そして、直樹の「AからC組にいる運動部員なんて、大して役にはたたないだろ? ハンディにはなんないぜ」の一言であっさり通例通りのままということでカタはついた。実際A組は運動部に属している者の割合が少ないし、2年でレギュラーはテニス部の直樹と松本くらいだった。だが二人ともインターハイ出場レベル。
「おまえが出る競技は予測不能だ」と3年生たちにつつかれて、
「じゃあ、おれと松本は前半しか出ないということで」
共にバスケに出るらしいという二人はあっさりその特例ルールを受け入れて終了。
どのみちクラスの人間はたいしてクラスマッチに興味もないから何も文句は云わないだろう。


「よーし、これから昼休みは生徒たちと汗と涙のクラスマッチ特訓だなっ」

あっさり会議が終わり、がたがたと席を立ち始めた生徒たちを横目に、啓太は瞳に炎を燃え上がらせて随分と楽しそうだ。

琴子もこれがA組でなかったらもっと盛り上がるかも、と少しため息をつく。

「あー、相原。みんなで帰り、飯食ってこうぜ、って話だけど、お前も行くだろ?」

啓太の問いに「うーん、行きたいけど、無理かも」と少し残念そうに断る琴子。

「なんで?」

「だって、あたし、明日から授業だよー? 指導案書くまで帰るなって云われてるの。クラス毎に授業の進捗状況が違うから全部で4コマ分の指導案」

「厳しいなー清水先生。おれも授業あるけど体育だしな。指導案もそんなに時間かからないから空き時間で全部で終わらせたぜ」

「いいなー」

「でも、おまえが終わるまで清水先生も帰れないってことだろ? 頑張らねーとな」

「う、うん。そうだね」

指導教諭の印がなければ完了にならない。自分が早く仕上げねは迷惑かけるともなれば、一刻も早く取りかからなくては、と焦ってくる。


「相原先生」

啓太と話していたところに、声がかけられる。
後ろからの声だったが、誰の声かはすぐに分かった。

「いっいっいっ入江くん、何?」

不自然なまでに動揺している琴子に、一瞬啓太は怪訝な顔をした。
そして、声をかけてきた生徒の顔を見る。

「ああ……君が入江直樹くん?」

「え? 啓太知ってるの?」

「うちのクラスの女子も騒いでたからな。2Aに超絶イケメンがいるって」

鴨狩センセーかっこいい!
彼女いるのー?

女子生徒に囲まれてちょっと鼻の下を伸ばしかかった啓太だったが、「でも、やっぱり入江くんの方がかっこいいよね」「やだ、入江くんと比べちゃダメだよー」「もう、人種が違うもん」という洗礼を朝から何度も受けてきたのだった。


「……で、入江くん……何?」

引きつった笑みを返す琴子に「明日の授業の視聴覚資料を探すんでしょう? 清水先生に一緒に手伝うように頼まれたので」と妙に優しげな爽やかな笑みを返す直樹。

「え? え? ……清水先生は……?」

話が見えずに、清水の姿を捜す。

「清水先生も梅岡先生も部活指導があるからととっくに出ていきましたが? 相原先生は明日の準備をしておくようにと」

「あー、おれも今日から部活指導参加させてもらうんだった! おれ、ラグビー部行こうと思って。おまえどの部活みるんだ?」

啓太がくしゃっと琴子の頭に手のせて顔を覗く。

「うーん、清水先生は好きなとこに行けばいいっていうから……まだ決めてないけど」

直樹が居るならテニス部行こうかなーと思ってたけれど、幹も真里奈もテニス部に行くと云ってたのでやはり実習生がゾロゾロとあからさまにテニス部行くのはどうかと思い、悩んでいたのだ。

「……とりあえず、指導案出来るまでは部活指導しなくていいって云われたから……」

「ふーん、まあ、頑張れよ。やっぱ部活担当するといろんな生徒と知り合えるし、これぞ教師の醍醐味だよなー」

バンバンと琴子の肩を叩き、夕陽に向かってラグビーボールを持って駆け抜ける姿を妄想していた啓太に、
「鴨狩先生。行かなくていいんですか?」と、直樹が冷ややかに問い掛けた。

「お、そーだな。じゃあな、相原」

そういって啓太は慌てて視聴覚室を飛び出していった。
気がついたら、視聴覚室には直樹と琴子の二人きりしかいなかった。

「あ、入江くん……さっき云ってた視聴覚資料って何のこと?」

振り返った時、直樹はどういうわけか全ての窓のカーテンを引き始めていた。
視聴覚室のカーテンは遮光カーテンだ。あっという間に室内は真っ暗になる。

「……入江くん…?」

「あ、さっきのは口から出任せ。でも現国だって補助教材にDVDとか使ってもいいんじゃね?」

「あー、そうね……!」

それ、ちょっといいアイデアかも!
一瞬顔をぱっと輝かせた琴子の身体が、あっという間に視聴覚室の床に押し倒された。

「えーー!?」

カーテンを引かれていたが、隙間からほんのりと光か漏れて、完全な暗闇ではない。とはいえ、鳥目の琴子には真っ暗と同じであった。あまりに唐突に、机と机の狭間に隠れるように押し倒されて、思わず琴子は手探りで机の足を掴んだ。

「この部屋、いいだろ? 床にカーペット敷いてあって、冷たくない。防音も完璧。絶対図書館よりオススメだぜ」

外から埃を持ち込まないよう土足禁止の部屋だ。お陰で押し倒すのには最適なチョイスだな、とにんまり思う直樹である。

「なんといってもAVルームだしな、ここ」

「エーブイ…?」

顔は見えないが、随分間近に愉しげな声が降ってくる。
アダルトなあれこれを思い起こして真っ赤になる琴子だったが、正式にはAudio-Visual Roomである。

「ちょ……ちょっと待って……」

迫ってくる顔から逃れようと、身を捩る琴子の腕が強く押さえつけられる。

「待てない……もう散々待ったし」

いやいや、ちょっと待て。待ったのはーーずっと待ってたのはあたしの方だってば‼

そう噛みつこうとした唇は、言葉を発する前に塞がれた。
そのまま琴子の唇から意味をなす単語が紡がれることはなくーー。

甘い吐息と絡み合う舌と唇から零れ落ちる水音がーーしんと静まり返った部屋の中に響きあっていたーー。




ブラウスの釦が一つずつ外されて。
露になる胸のささやかな谷間に優しく唇がなぞられてーー

ーーダメ。絶対に、ダメ………

そう思う片隅で、流されて行くことに躊躇いのない自分もいる。

だって……薄闇の中で琴子には全く直樹の姿は見えないのに、何故だかとても琴子を欲している狂おしい程の熱を感じてしまっているから。

ーーこのまま流されても……。

そう思って目を閉じるーーと。


入口の方で、ガチャガチャと音がした。


「……ほら、先生、鍵がかかってるわよ」

「大丈夫。僕は今日、鍵の当番でマスターを持ってきてるんだ」

「……もう、ガッキーたら。用意周到なんだから」

ガチャっと解錠する音がして、琴子は思わず声をあげそうになり、直樹に手を押し付けられ口を塞がれる。

「……あら? 真っ暗よ」

「本当だ。スライド上映でもしてそのままなのかな? 」

「そうね」

二人の人間が入ってきた気配に、琴子の心臓はばくばくと早鐘を打ち、極力音を立てないように必死に直樹にしがみつく。
こんな状況、ばれたらおしまいだーー

灯りを点けられたら全ては終わるーーそう思っていたが、何故だか蛍光灯のスイッチは入らなかった。


灯りを点けないまま、人の気配は部屋の奥へと移動していく。


「……本当にここでするの?」

「ここは一番いい部屋なんだぜ。なんといってもカーペットが敷いてあるし、防音も効いてる」

何だか何処かで聞いたフレーズである。
多分、直樹はいやーな顔をしている。
そんな気がする。

そして、あろうことか。
新たな闖入者たちは机と机の狭間にもう一組のカップルがいることなど気がつかないまま。

ーーおっぱじめたのである。



「いやん……先生、ダメ」

「さくらくん……ああ、いいよ」

「あん、あん……」



とにかく直樹達は、気付かれないよう必死で息を押し殺して、身動ぎ一つしないようにしていた。ただ体勢としては琴子は直樹に組み敷かれた状態のままである。
直樹は目が慣れてきているので、入ってきた客が誰なのかはわかっていた。
位置的には死角になっていて、行為そのものは見えないが、とにかく甘い声がずっと響き渡り、薄闇の中ですら琴子が真っ赤になって耳を押さえ目をぎゅっと、瞑っているのがわかる。

とはいえ。
他人のあれこれを覗き見する趣味もないので、二人にとってはある意味苦痛の数十分であった。


「……あらやだ、先生、もう終わり?」

「あ、早すぎた? ま、場所が場所だし」

「でも、まあよかったわよ。自慢するだけあってこっちは中々の逸品ね、西垣センセ」

「はははは………それはどうも……」

「いつもこんなことしてるの? 確かに学校ってスリルがあっていつもと違うテンションだけど」

「 いやいや、いつもなんて」

「もしかして、今日きた実習生も口説こうとか思ってる?」

「さあ ……どうかな?」

「ま、イケナイ先生……」

身支度が終わったらしく、会話をしながら声が入口の方に遠のいていくのがわかった。





「………だ、誰だったの!?」

突然やって来て桃色劇場を繰り広げられ、風のように去っていった二人が消えた扉を茫然と見送りながら、琴子は呟いた。

「多分、2Bの西垣先生と、女は事務員の中田さんじゃないか?」

「ええっ西垣先生って隣のクラスの……? 中田さんって……朝あたしたちに出勤簿の書き方教えてくれた……?」

学校事務の中田さくらは確か高卒で、二十歳そこそこの娘だった気がする。
自分より年下ではないかっ!
朝、自己紹介を受けた時はとても清純そうな真面目なお嬢さんに見えたのに!

何だか呆気に取られるというか愕然としていた琴子のその胸の上に直樹の手が置かれ、やわやわと揉み始めていた。

「い、入江くん……?」

「じゃあ、出遅れたけどおれたちも……」

「ええっ? まだやる気なの!?」

「当たり前。見せつけられただけで終われるかよ」

「で、でも……」

「でも、じゃねーの」

同じ空間でコトが始まって、恥ずかしそうに耳を塞いで震えている琴子が可愛くて、そのままこっちもコトに及んでしまいたかったが、間違いなく琴子が声を抑えきれないと流石に我慢していたのだ。

もうこれ以上待てる筈がないーー。

と、思って再び琴子の首筋に唇を這わした途端に、スピーカーから、チャイムの音がーーさらに哀愁漂う帰宅時間を知らせる『遠き山に日は落ちて』の音楽が………


「きゃー今何時っ?!」

「……6時……かな?」

「だめーっ絶対ダメ! 指導案書かなきゃ! 清水先生、部活から戻ってきちゃうー」

そしてものすごい勢いで琴子は直樹を押し退けた。

「いてっ」

その反動で直樹は机に頭を打ち付けた。

「あ、あ、ご、ごめんっ入江くん!」

「お、おまえっーー!」

怒鳴りかけた直樹の頭を、琴子がふわっと抱え込むように抱いた。

「ごめんね? 痛かった?」

打ち付けたであろうところを撫でながら、優しく頭にキスをする。

「そっちじゃなくて、こっち」

鳥目でいつまでも暗がりに慣れない琴子の手を導いて、自分の唇に触れされる。
琴子はその唇にキスをした。

「……行けよ。今日はこれで許してやるよ」

そういう直樹に、「やっぱ、こーゆーの、学校じゃダメだよ」と少し困ったように呟く琴子。

「ばれないよ。西垣だって、噂はあるけれどバレたことないし。……噂がマジとは思ってなかったけどね」

まあ、淫行教師と同列に思われるのはごめんだが。

「西垣先生はバレたらクビでしょ?」

「……多分ね」

「あたしは……大学を退学させられるかも」

「……大丈夫、絶対バレない」

自信たっぷりに云う直樹に、「ほんと、何から何まで自信あるのね」くすっと笑う。

「…… あたしは、こんなことより、まず入江くんから色々話を聞きたい」

「色々って?」

「色々よ! 私の知らない入江くんのこと、色々!」

「……2週間の間にゆっくり話してやるよ」

カーテンを開けながら話す直樹。突然明るくなって、眩しくて目を細めた琴子だが、何だかとても楽し気な彼の顔をようやく見ることができた。

ーーもう。絶対、面白がってる。

自分だけが振り回されてどぎまぎしているみたい。……先生なのに。

そんなことを考えながら乱れた服を直していた琴子は、突然ふっと思い出したように、「あーーそういえばさっき、現国の視聴覚教材がどうのこうの云ってたよね! それって何処!?」と叫んだ。

「ああ、あっち。資料室の方にDVDとかあると思うけど」

「えーじゃあ、一緒に探して! 宮沢賢治くん!」

ーー賢治くんの、何を?

「岩手の資料とか、朗読CDとか……」

ああ、そういえば現国の単元、今、近代詩やってたんだっけ。

「…………わかったよ」

直樹は肩を竦めて立ち上がると、「 こっちだよ」と資料室を案内して、結局一緒に資料教材を探す羽目になったのだったーー。












※※※※※※※※※※※※



…………どうも寸止めが楽しくなってきています(直樹イジメ?)……おかしい。このシリーズ、全教室制覇で教室エロを展開させようと思ってたのに、全教室で直樹が琴子ちゃんに寸止め食らうシリーズになりかかってます……^-^;
毎度お邪魔虫がわいてくるお約束の黄金パターンが生まれるのだろうか……?
野獣、すまぬm(__)m

とりあえず、正しい視聴覚室の使い方をして、漸く実習1日目が終了です(^w^)






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管理人の、のののです。イタズラなキスにはまって、二次創作を始めました。

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