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20th anniversary……あとがきのようなもの。

2014.12.09(23:56) 61



結婚20周年のお話、オマケを含めて9話にもなってしまいましたが、読んでいただいた皆さま、ありがとうございました。
結婚20年目だから、去年のお話。我ながらはずしてるなーと思いつつも、書きたかったお話なのでアップしちゃいました(^^)そう、去年の秋頃に初めて書いたイタキス二次でした。でも結婚記念日を過ぎても書き終わらなかったのでそのまま途中で放置。もっとも完成してもその時点でブログを開設するつもりはなかったのですが(^^;

とりあえずイタキスキャラオールキャストのその後を描いてみましたが如何でしたでしょうか?
これは私の中の20年後の世界。皆さまそれぞれの20年後の風景があるだろうし、永遠にあの未完のコマのまんまで止まっている方もいるでしょう。
このお話は私の中だけの妄想世界ってことで(^^)
取りこぼしはないつもりでしたが、トヨばあちゃん忘れてました。ので、オマケにぶっこみました(^^; 台キスでは亡くなられていましたが、なんやかんや100まで生きそう(笑)
因みに私の世界のイリコトは琴子100歳、直樹99歳まで生きる予定(^^;………書きませんよ? 2072年なんてもうSFです。
でも琴子が100歳の誕生日を迎えて亡くなった後で、直樹は100歳にならないうちに琴子を見送った後で逝くような気がします。
miyako様のお話でそれは素敵な晩年のお話があるので、とても書けません(^^;


それと今回、入れるつもりですっかり忘れていたのが『赤いちゃんちゃんこ』の写真(^^;本当は、本編でスライドショーの最後に挿入する予定で、紀子ママへのささやかな20年前の報復は、実行されるはずだったのです。
アップした後で忘れたことに気がつき、どうしよう、修正してアップしなおそうかとも思ったのだけれど、結局、直樹さんが大人になったということで子供じみた仕返しはしなかった、ということにしてしまいました。そうそう、もう不惑の歳ですもんね(^^)v



今回ハルを義足にしたことで反応が不安でしたが、皆さまから温かい言葉をいただいてうれしかったです。
20年もの時の中ですべてが順風満帆な幸せな時間ばかりではなくて、大なり小なり色々辛いこともあったけれど、そしてこの先も何があるかわからないけれど、2013年から2014年の今現在は、この上なく幸せななんだよ、というのが描きたかったのです。

ところでなまえの話ですが。最初遥樹は別の漢字でしたが、他の素敵サイト様のお子様と被っていたので字を変えました(^^;琴音とか琴梨とかはバリエーション少ないので仕方ないのかな、と思いますが……世間のハルキ率が高いような気がします…(^^;

実を云うとハルの下に双子を入れるバージョンも一時期考えてまして。5人兄弟にしようかとも思ってたのです。(むじかくさまの所みたいに11人は無理としてもやっぱ兄弟沢山いた方が楽しいよなーと)『シンデレラエクスプレス』を書いたときにはすっかり忘れていて、最初考えていた3人兄弟設定でアップしてしまったので、双子は消えました(^^;
因みに双子の名前は、琴音(ことね 愛称ねねちゃん ) 琴乃(ことの 愛称 のののちゃん)。
みーちゃん、ねねちゃん、のののちゃん、ぴよちゃん、という幻の入江家四姉妹(^^;
そうなんです、『ののの』というHNは幻の三女からとったものでした。いえ、別に私が三女のわけでも双子のわけでもなく、ただ余り他になく、目立つかな? というだけの理由で付けただけなんですが(^^)お陰さまで覚えていただきやすいようです♪ ただ時々、お●●●かさんの名前を見ると「ん?」と見てしまいますが(^^;


さて、結婚記念日のお話が終わったことでようやくうちのイタキス祭りが終了です。

今後の予定としてはストックの短編を一本アップしてから、前から呟いていた長めのお話を連載していこうかと。
色々と進行が狂ってきているのですが………クリスマスまでのお話なのに、間違いなく歳を越すでしょう(^^;
(ちっ……目標は年内入籍だったのに←ネタバレ?)

そんな感じですが………お付き合いいただければ幸いです♪






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Snow Blossom


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20131122 ~陶磁器婚の夜に

2014.12.09(00:02) 60




当初の予定では『20th anniversary』を結婚記念日に、このお話をいい夫婦の日に、と思っていました。『20th………』の(1)を半分くらい書き出した時点で、あ、無理、と気がつきましたが……(^^; でも、その時でも3話くらい……? という読みの甘さ(^^;

とりあえず遅れてきた『いい夫婦の日』、ということで。
なんといってもスイートルーム取っちゃったんで(←?)




※※※※※※※※※※※※※






「まだ、そんなの見てたのか? 疲れたろう? 先に休んでろって言ったのに」

シャワーを浴びてベッドルームに戻ってきた頃には、既に日付が変わっていた。
琴子は広々としたキングサイズのベッドの上に、パーティでみんなに書いてもらったお祝いメッセージの寄せ書きや、お祝い電報やらをいっぱいに広げて、にやにやと一人で笑いながら読んでいた。


「……だって、読み始めたら止まらなくなっちゃって」

ふふっと幸せそうに琴子が笑う。

「みて。これトヨばーちゃん」

時間の関係で読み上げるのを割愛されていたが、琴子や直樹が今まで担当してきた患者さんからも多くの電報が届いていた。
その中に琴子が看護学生時代に初めて受け持った吉田トヨという老婦人の名前もあった。

「まだ、生きてるのか、あのばーさん」

「あら、ひどい。今施設住まいらしいけれど、お元気よ。あと4年で100才なんだから、何がなんでも生きてお祝いしてもらうから、このホテルで盛大なパーティをやってくれ、って」

電報ではなく、手紙だった。しかも意外なことにピンクの花模様のついた便箋にパソコンでプリントされた文字。

「凄いな、施設の人に代わりに打ってもらったのかと思ったら、自分でやってるって書いてあるな」

「うん。スマホも使いこなしてるし、『トヨばあばのイケメン図鑑』ってホームページも立ち上げてるの」

「なんだそりゃ」

「施設のイケメンケアマネージャーや、宅配のおにーさんとかのツーショット写真が満載らしいわよ。だいぶ前にねー、入江くんと昔撮った写真をトップページに載せていいかってお伺いがあったのだけど、丁重に断ったわ」

そんなの載せて、直樹の写真がネット上に拡散してもらっては困る。第一見本で見せられた写真は琴子と3人で撮った時のものの筈なのに、琴子はスッパリ消されていた。


「ぷっ、おまえここ読んだ?」

「何? え、やだーっ、もう!」

手紙の端に、手書きで小さく「3年後、白寿のお祝いは入江先生からのディープキスでヨロシク」と書いてある。

「変わんねーな、あのばーさん」

くっくっと笑う直樹を尻目に琴子はプンプン怒りながらトヨばあちゃんの手紙を投げ捨てる。





「……お義母さんに怒られちゃったね」

紀子にも妊娠を隠していたことで、「何故教えてくれなかったの?」と、散々拗ねられたのだ。高齢出産になる以上、安定期になるまで誰にも伝えないというのは二人の意志だった。
けれど、最後は「ありがとう~! 琴子ちゃんっ」と泣きながら喜んでくれた。

「そういえば、結局お義母さんの写真は出さなかったのね」

琴子が思い出したように話し掛けた。

「 ……還暦パーティの?」

「あたし、あのスライドショーの中に絶対紛れ込ませて、ああ、間違えましたってしれっと笑うと思ったわ」

「人聞きのわるい……」

そう云って直樹は笑って見せたものの、図星なので苦笑ぎみである。

春に行った紀子の還暦祝いの席で、紀子は大変、いやかなり強固に嫌がったいわゆる定番の『赤いちゃんちゃんこ』。
それでも孫たちからのプレゼントなら拒まないだろうと、直樹と裕樹の策略によって、孫五人で「おばあちゃんおめでとう」と箱から出して着させたのである。
そしてバッチリ撮られたちゃんちゃんこ姿の紀子。
「絶対誰にも見せないでよーっ」と最後まで喚いていた。

琴子は直樹がにやにやとパソコンを見ながらその写真をチェックしていたのが妙に気になっていた。

「……もしかして、その写真、あたしたちのお祝いパーティの席で発表しちゃうつもりじゃないでしょうね」

琴子の鋭い一言にどきりとしたものだ。
子供じみた報復だとは思ったが、20年前の披露宴で、己の一番目を背けてきた黒歴史の写真を出された意趣返しをしようと思ったのだ。
自分たちのスライドショーの中に、あの紀子の赤いちゃんちゃんこ写真を挿入させるつもりだった。

……止めたのは、琴子の一言。

「お義母さんがあの時、二週間で結婚式を手配してくれてなかったらどうなってたかしら? もしかしたら、今ごろこんな風に幸せに暮らしてなかったかもしれない……」

学生でいる間、何度も二人の間に危機が訪れていたことを思い出した。
お互いの想いは揺るぎはしなかったと信じてはいるけれど、結婚という事実があるにも拘わらず、直樹の自分への想いを信じられずにいた琴子。自分に自信がなくて、いつも不安がっていた琴子。
二人が学生でいる期間は思ったより長くかかってしまった。あの時予定通り大学を卒業してからだったら、もしかして何か違う運命が二人を引き裂いていたかもしれない。

自由気儘で勝手で、いつも思い付きだけで行動しているような母ではあるが、彼女の息子に対しての慧眼は実はかなり鋭い。彼女のお陰で、今こうして居られる幸せを感じてーー結局、『赤いちゃんちゃんこ計画』は取り止めた。

その上母の思惑に乗っかって、厳選した自分たちのキス写真をスライドショーに混ぜるという出血大サービス。
これはかなりの親孝行ってもんだろう。

「あの写真は、来年の誕生日にデジタルフォトフレームに入れてプレゼントしよう」

「えー? 嫌がられないかしら」

「人前に晒されるよりはましだろ? それくらいの嫌がらせはさせてくれ」

「入江くんって子供みたいー!」

「一応あのひとの子供だしね」

「あ、そうか………」


他愛のない会話をしながら、ベッドに広げていた諸々の手紙を二人で片付ける。その後で、直樹は今日祝いの引き出物として出席者に配ったぺアの磁器製のサワーグラスを二つテーブルに並べた。
そしてノンアルコールのシャンメリーをぽん、と開けてグラスに注ぐ。

「とりあえず、二人で乾杯してなかったよな」

グラスをひとつ琴子に手渡すと、二人でかつんと合わせる。

「これからもよろしくな、奥さん」

「こちらこそ、よろしくね、入江くん」

最上階のこの部屋の売りでもある東京の夜景が一望出来る大きな出窓に、二人向かい合わせて腰をかける。

「……2周年の時は、普段着のまんまで、公園のベンチに座って缶コーヒーで乾杯だったね」

色々あった後の結婚記念日だったから、20回を数えた記念日の中で一番思い出深い。

「あれはあれで幸せだったけれど、こんな風に素敵なお部屋から夜景を眺めて乾杯、なんて夢みたい」

「残念ながらドレスは脱いでしまったけどな」

今二人が身に付けているのは、琴美と遥樹が二人でお小遣いやお年玉を貯めたりお手伝いで稼いだお金でプレゼントしてくれたお揃いのパジャマである。
ノーブランドだが一応シルクなのでそこそこの値段はしただろう。
今まで誕生日や記念日のお祝いといえば、お手伝い券やら、手作りの小物だったりしたので、随分張りこんだものだ。

「さっきまで着てたドレスより最高の着心地だわ」

「確かに最高の触り心地だ」

「………もう……!////」

出窓に差し向かいに座って夜景を見ながら話していたはずなのに、いつのまにか琴子は直樹の膝の上に座らされている。
後ろから抱きすくめられるようにしてうっとりと飽きることなく宝石箱のような夜景を見つめていたのに、どうやら直樹はさっさと夜景に飽きて、琴子の項に唇を這わせ始めていた。
滑らかなシルクの布地の上から直樹の指はあちこちに彷徨い、やがてはひとつひとつ釦を外し始めた。

「い、いりえくん……っ」

「最高の着心地だけど、少し脱がしていい?」

「え……でも…」

「大丈夫、子供に障るようなことはしないから」

そう言って、直樹は琴子を抱き上げるとそのままベッドへ直行した。









「………ほんとに良かったの?」

「何が?」

「えーと、何って………その、最後までしなくて」

「何? 最後までして欲しかった?」

にやっと笑う直樹の胸の上で、琴子は真っ赤になる。
直樹によってさっきまで半裸状態にされていたが、今はきっちり釦を締められて、身体を冷やさないようしっかり布団を肩まで掛けられ、その上きつく抱き締められていた。

妊娠が発覚してからはキス以上のことはしていなかった。
でも安定期に入ったことだし、今日はこんな素敵な部屋に泊まるのだし、きっと恐らく………と、覚悟はしていたのだ。

けれど直樹は、深くて永遠に続くかと思われるような長いキスの後は、ただいとおしげに身体の隅々まで優しく触れて、そして赤い刻印を付ける行為しかしなかった。
もっと触れて欲しい、深く繋がりたいという思いと、赤ちゃんに何かあっては、という不安がごちゃ混ぜになっていた琴子の心を見透かすように、ただ彼女に優しい愛撫と悦楽だけを与えてくれた。
何だか申し訳ない気がして、直樹にもしてあげようと申し出たが、「無理しなくていいよ」とパジャマをきっちり着せられてしまった。
「その申し出は出産後に有り難く承るから」

琴美の時は悪阻も酷く妊娠中毒症にもなり大変だった。遥樹の時は切迫流産で入院したし、後期になってから左足の異常が見つかって、不安だらけの妊娠期間だった。トラブル続きで順風満帆とはいかなかった琴美と遥樹の妊娠だったけれど、それを乗り越えての二人の誕生は、何にも替えがたい喜びに満ちたものだった。
とりあえず今回は悪阻も全くなく、流産の危険もないままで、恐ろしいほど順調である。だからこそ紀子にも気が付かれることなく安定期を迎えることができたのだがーー。
それでも40歳を過ぎての出産はリスクが大きいことは医療者である二人はよく分かっている。
そのせいか琴美と遥樹の時以上に直樹は過保護になっている気がする。
九年振りの妊娠は琴子にとっても不安はあるが、それよりもやはり喜びの方が大きい。そして直樹も心から喜んで、労ってくれている。

「……子供っていつの間にか大きくなっちゃうものなんだね」

琴美だってついこの前まで、このお腹の中にいたのに。

そおっとお腹をさする。

「……また思い出してる?」

パーティでの琴美からの手紙を思い出しては何度も涙ぐんでいる妻の目元にをそっと指で拭う。

「だって……」

「今夜は互いのことだけを考えよう。なんと言っても、『いい夫婦の日』だからな」

そして琴子の涙を吸いとるように目元にキスを落としていく。
顔中に降り注がれたキスの雨。
やがてゆっくりと唇が重なって、再びキスを繰り返す。

「あたしたち、一体20年の間に何回キスしたかしら?」

唇が離れた瞬間に、潤んだ瞳の琴子が恥ずかしそうに囁く。

「おまえのことだから実は数えてた……ってことはないよな?」

面白そうに直樹が笑う。

「ま、まさか、流石にそれは……ないです…… 10回目くらいで分からなくなったかな……?」

「10回までは数えてたんだ」

「いちおう………」

多分それくらいから一回の回数が『数えられないキス』に変わってしまったのだ。

「計算してみる?」

「え…出来るの?」

「例えば、何もない日は1日キス3回くらいとして、セックスした時は100回程度とし、週にだいたい…………」

「きゃーやめて、やめてっ! そんな風に計算するのやめてぇ」

真っ赤になって抗議する琴子に、
「嘘だよ、そんな計算出来る訳ないだう?」にやりと笑ってもう一度唇を塞ぐ。

琴子と共にいて計算通りに出来たことなんか一つもない。
だから、そんな計算も出来る筈もない。

「とりあえず、サイテーでも一万回以上なのは間違いないけどな」

「え?」

「……そして、これからもどんどん増えていく」

再び触れあう唇の息を継ぐ狭間から、
「あたしがおばあちゃんになってもキスしてくれる?」と訊ねる琴子。

「100歳の誕生日に100回キスしてやるよ」

「……ふふ、約束だよ?」

いたずらっ子の瞳をした琴子の方から、直樹にキスを仕掛ける。

「……このまま一晩中キスしてようか?」



甘く蕩けるような空気の中で。
陶磁器婚の夜は更けていくーー。






※※※※※※※※※※※※※※


はい、終了ーー♪

スミマセン、どうも最近産後だの産前だの、入江くん野獣になりきれないシチュばっかで。

入江くん、結婚記念日エピなのに我慢させてごめんよーーと、とりあえず謝っておこう(^^;




先週末は、雪が酷い地域が多かったようですが、大丈夫でしたでしょうか?
うちは温暖な太平洋側なので、雪はちらついた程度でした。

ライヴ、無事終わりましたよー♪
雪が心配だったけれど問題なく。
来年受験の娘、「やっぱり来年も行きたい~」とほざいております。
うん、そうだね。一度経験しちゃうとね。また行きたいねー♪ 母も行きたいよ………(-.-) でーも! 受験ですからっ!
どーせ、チケットとれねーよ、と無理矢理納得させるのであった……(^^;

とりあえず、MJは心拍数がハンパない(笑)





Snow Blossom


2014年12月09日
  1. 20th anniversary……あとがきのようなもの。(12/09)
  2. 20131122 ~陶磁器婚の夜に(12/09)