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個別記事の管理2017-04-24 (Mon)

前回のお話でいつもよりたくさん拍手をいただいて、あんな立ち回りでも良かったのかしらとちょっとほっとしております(((^^;)
気をよくした勢いで週一アップを目指したのだけど、結局月曜日にずれ込みました………f(^^;






※※※※※※※※※※※※※






「………だいぶ青くなってるな」

直樹はベッドの上で琴子のパジャマのズボンの裾を捲って、青紫の皮下出血のある左足の膝下を優しく触れていた。

「大丈夫だよ、これくらい。ちっちゃい頃なんてこんな青タン、しょっちゅう作ってたし」

確かに、そそっかしい琴子は知らぬうちによくぶつけることが多く、夜ベッドの上でじっくり(隅から隅まで微に入り細にわたり)検分していると、直樹が付けた覚えのない痣が膝だの肘だのにあったりする。付けたのが人間でないとしてもいまひとつ不愉快な気分になる直樹である。
ましてや今回は人間で、しかも男だ。



「もう痛みもなくて普通に歩けるなら骨がどうこうってことはないだろうが」

「これくらいで病院は大袈裟だよ。退院したばっかで今度は整形外科なんて」

琴子が上目遣いで訴える。

ーーーこれくらい?

冗談じゃない。こんな鬱血を琴子の身体につけていいのは自分だけである。
はっきりいってあれくらいの制裁では気がすまないくらいだ。
あの時は命の危険や逼迫した状況から琴子を守るために必死で、無我夢中で男を投げ飛ばしていた。
今改めてこの痛々しい痣を見ると、怒りが新たに沸々と沸き起こってくる。


「警察から診断書は求められると思うからな。傷害に関しては起訴されるかどうかはわからないし、裁判とかにおまえを
出廷させるのも面倒だから、告訴しなくてもいいとは思ってる。ただ広大くんを誘拐しようとした略取未遂や他にも余罪があれこれありそうだしな。厄介なのはあいつが名の知れた企業の経営者だってことだ。今日以上のマスコミが明日から病院に押し掛ける可能性がある」

「え? そうなの?」

そーいえば、テレビ局の車がいっぱい駐車場にあったよねー、と呑気に琴子は思い出していた。

「……入江くん……今日はもう病院戻らなくていいの?」

「ああ。さすがに呼び出されないだろ。今夜は傍に付いててやれとみんなに云われたからな」

くるみからの内線を受け取ったのは偶然直樹本人で、「はい、私ですが…」と云った後、みるみる顔色が変わる様を見た周囲のものたちは、「……また嫁か……!!」と鋭く察してしまったようであった。

その後の騒ぎも耳に入ったのか、一度荷物を取りに医局に戻った時も、立て続けに起きるトラブル三昧に対して、驚嘆やら憐れみやら気遣いやら苦笑やらーーどう反応していいのか戸惑っているのが明らかな、微妙な空気が漂っていたのは確かだ。

「ファイトだ、入江先生。神は耐えられない試練は与えたりしないものなのだよ」という、姫子からの意味不明なエールを背に医局を後にしたのだが、とりあえず呼び出ししないでいてくれたらありがたいものだと思う。


「……やん……くすぐったい……」

直樹が琴子の膝下の鬱血痕にキスをした。
半径三センチくらいの赤黒い濃淡のある痣となり、少し腫れもあり痛々しい。

「いっい……いりえくんっ/////」

消毒のつもりでキスをしているのかな、と思ったらかなり執拗に舐めるように口づけてくる。
さらにパジャマの裾をたくしあげ、白い大腿の方に直樹の唇が移動していた。手もさわさわと琴子の脚を撫で回している。 医師の手技というよりは完全に下心満載の妖しい手の動きであった。
琴子の細くて白い脚は神戸に来たばかりの夜にはそれこそ直樹の付けた鬱血痕だらけであったのに。
痛ましくも忌々しい打撲の痣以外はすでに全てが消えて真っ白になっている。それだけ琴子に触れていないという事実に、神はなんでこんな試練をあたえるのだと天を恨みたくなる。

とはいえ、病み上がりの琴子にこれ以上のことは今夜はまだするつもりはないのだがーー触れていると抑えが効かなくなりそうだった。

ひとしきり脚にキスをしたあと「今日は疲れたろ、もう寝な」と身体を離すと、真っ赤な顔の琴子が、少し拍子抜けしたように「え? い、いいの?」と直樹を見つめた。
高揚して潤んだ瞳を見ると、箍が外れそうになるが、最近大活躍の理性を総動員させてグッと堪える。
意識を反らす為に、ベッドから離れて室内を見回した時、ふと目に入った、ヴィトンのキャリーバッグ。

「………そういえば」

すっかり忘れていた。

「………おふくろって、どこ行った?」

「あーーっ ほんとだっ!!」

琴子もすっかり忘れていたらしい。

「こっちにいるお友達に会ってくるって……まさかこんな時間まで帰ってこないなんて……」

琴子が少し青ざめる。

「……留守電、点滅してるな」

「あ、ホントだ」

電話機の留守電機能のランプが点滅していた。琴子が神戸に来て以来、殆ど点滅することのなかった赤いランプである。
再生ボタンを押すと、甲高い紀子の声が響き渡った。

『あらー、琴子ちゃんいないのかしら。だめよーちゃんと寝てなきゃ。あ、あたしねぇ、今夜はお友だちのところに泊まるから、心配しなくていいわよー。明日の朝にはそっちに顔出すわね。
お兄ちゃんも帰ってるわよね? よもや病み上がりの嫁を放って赤の他人のケアをしてるんじゃないわよね?
ちゃんと琴子ちゃんを労ってあげなきゃダメよ。とはいえ、可愛がりすぎてもダメよ。ほどほどにね。お兄ちゃんたら加減を知らないものねぇ。
じゃ、ま、今夜は二人でまったりしてちょうだいな。おやすみー』

「……なんなんだ、このひとは」

思わず呆れ返る直樹とは逆に、「お義母さん、本当に神戸にお友だちいるのかしら。もしかして、あたしたちに気を使って……」と、琴子は申し訳無さげな表情をする。

「 あのひと、顔は広いから恐らく日本中に友だちいるんじゃねぇの?」

「そ、そう?」

「そう。だから気にせず今夜はしっかり休め。色々有りすぎて疲れたろ」

「うん……。なんか、ほんと、あたしって入江くんに迷惑かけてばっかで ……」

しゅんと打ちひしがれる琴子に、「なんだよ、またもういっぺんその話に巻き戻る?」苦笑して、琴子の顔を引き寄せて、唇を塞ぐ。

この部屋で、このベッドの上で久しぶりのキス。
啄むようなキスからゆっくりと絡めあうものにかわり、やがて食らいつくようなキスに変わっていきーー

「じゃあ、ちゃんと寝ろよ」

ひとしきり濡れそぼった唇やら美味しそうな首筋やらを堪能したあと、唐突に離れてベッドから降りる。

「え……あ、入江くんはまだ寝ないの?」

「少し調べることがあるから。おまえはしっかり身体を休めろよ」

昨夜と同じで、身体を労ってくれているのだなーと、琴子も察する。
その優しさがすごく嬉しいが、すこしばかり悶々としている琴子であった。無論、直樹はその10倍くらい悶々としているわけなのだが。

「入江くん、おやすみ」

「ああ、おやすみ」

寝室の隣のリビングで直樹がパソコンを操作する音を聞きながら、いつの間にか琴子はぐっすりと寝入ってしまっていた。




8月21日(木)




「いっ、入江くんごめんねーーっまた寝坊しちゃって」

翌朝、琴子が目覚めると、既に直樹が朝食の準備をしていて、慌てて跳ね起きる。

「別にいいよ。おまえはまだ寝てて。昨日退院したばっかだし」

「も、もう、大丈夫だよっ。あ、コーヒーあたし淹れるねっ」

バタバタとパジャマのままキッチンに駆け寄って、豆の準備を始める。

「トーストと目玉焼きしかねーぞ」

「うん、全然大丈夫。それより入江くん、ちゃんと寝たの?」

豆を曳きながら琴子は心配になる。
しっかり熟睡していたようで直樹がベッドに入ってきたかどうか全く気がつかなかった。

「寝たよ。ど真ん中占領してるおまえをどかすの苦心したが、なんとかね」

「う。ご、ごめん……」

「いいよ。慣れてる。蹴られるのも」

「ええー!? また蹴っちゃった~~?」

「いつものことじゃん」

昨日の非日常が嘘のような日常感に、琴子は得も言えぬ幸福を感じつつ二人で久しぶりの朝食をとる。

「………美味しい」

直樹の焼いたトーストもサニーサイドアップの半熟加減も絶妙である。琴子が作るとたかがトーストが何故あんなに真っ黒になり、目玉焼きもカチカチになるのだろう。

「コーヒーも美味いよ」

「……ありがと」

な、なんか、やっと二人っきりの新婚生活ちっくな感じじゃない? と琴子は新聞を読みながらコーヒーカップを片手に持つ直樹をうっとりと眺める。
随分しかめっ面で新聞を読んでいるが……

「三面記事だけど、載ってるな」

「え?」

直樹が新聞を机の上に広げて指さした。

『Kコーポレーション取締役逮捕』
と、大きな見出しで半面くらいスペースを割いて記事が書かれてあった。
しっかり顔写真も載っている。

「わー……あのひと本当に社長さんだったんだー」

「支度できたら出掛けるぞ」

新聞記事を斜め読みしていた琴子に、皿を片付けながら直樹が声をかけた。

「え? 何処に?」

「病院。おまえも整形受診しろっていっただろ?」

「もう、なんともないよー」

「診断書もらうだけでも診察は必要だからな。予約してねーから初診は待ち時間がかかるが、おれと同じ時間に行けば一時間待ちくらいですむだろ?」

「……うん」

診断書なんて大袈裟だと思うし、昨日はドキドキしたけれど喉元過ぎればなんとやらで、みんな無事だったんだし、ま、いいじゃん? という気分なのだが、警察が介入している以上そうもいかないのだろう。





出掛ける仕度が済んで二人して玄関から出ると、丁度隣の扉も開いた。

「あ、おはようございます。琴子さん、ちゃんと眠れた?」

「かをる子さん、昨日は色々ありがとうございました~~」

事務員の制服である白のブラウスに黒のタイトスカートを身につけたかをる子にペコリと頭を下げる。

「いえいえ。それより朝からすごい騒ぎになってるわね。病院、大丈夫かしら」

「え?」

「あら。テレビ観てない? ーーあ、テレビなかったっけ。朝から情報番組やらニュースやらでうちの病院がバンバン撮されちゃってるわよ。それとあの男の会社とーー」



かをる子の言う通り、病院の前には昨夜以上の報道陣が周囲を彷徨いていた。
何やらマイクを向けられている職員もいる。
琴子も直樹も彼らを避けるように職員通用口へ足早に駆け込んだ。朝から面倒なことを訊かれたくはない。

かをる子の話によると、朝のワイドショーでセンセーショナルに騒ぎ立てられていた要因は、昨夜病院で子供を連れ去ろうと騒ぎを起こした男が、Kコーポーションの社長であったことが大きいようだ。
しかも粉飾に脱税に不正取引の嫌疑をもたれて大阪地検の特捜から内偵を受けていたこと、そして、今朝会社に強制捜査が行われるということが大きく取り上げられていたようだ。
新聞記事よりも随分と詳細な情報が放送されていたらしい。

「ふ、ふんしょく?」

「赤字なのに儲かってるように誤魔化してること」

「ふ、ふーん。???」

なんだかよくわかっていない琴子にざっくりと説明して、直樹は難しい顔をしてかをる子と話をしている。

「圭子さんが心配ね。マスコミはもう色々嗅ぎ付けてるみたい。あの男が拐おうとした少年が、震災で亡くなった兄の子で、高額な遺産を相続していること。そして、遺産管理をしている弁護士とグルになってどうやらその甥の遺産を横領していたこと。今回の事件は特捜のガサ入れが入ることを予感して、甥を引き取って後見人として遺産を正当に手に入れようと焦って暴走したみたいね」

「……多分、圭子さんのこともすぐ取り沙汰されるだろうな。警察が震災時の誘拐の件を知っているなら尚更ーー」

「そうね。震災の時、その甥っ子が離婚した母の元にいて無事だった、なんてこともニュースで流れてたから。全く一晩でよくもまあそんなことまで調べるわよね」

「え? 圭子さん、どうなっちゃうの?」

難しくて半分くらい意味不明だった琴子だが、圭子のこととなるとばっと食い付いてくる。

「退院後に警察で事情聴取はされるかもな。彼女が誘拐を認めたら逮捕勾留の可能性は否定できない」

「……遺産も叔父にネコババされてお母さんも逮捕されたら広大くんがかわいそすぎるわ」

「圭子さん、やっぱり捕まっちゃうの?」

琴子が真っ青になる。

「警察にとっちゃ些末な事案だろうが、あの男の罪を暴く過程で避けられないだろうな」

「なんとかしてあげて! 入江くん、なんとかならない?」

「琴子さん、いくら入江先生が天才でも弁護士じゃないんだから………」

かをる子が驚いて諌める。

「おれは弁護士じゃないけど、知り合いに見習いは何人かいるんで紹介することくらいはできるかな」

「あー、渡辺さんとか武人くんとか!!」

琴子の顔がぱっと輝く。

「もっとも、おれよりフットワークの軽い人が何やら暗躍してるかもな……」

「へ…………?」




その後、直樹とかをる子はそれぞれ職場に行き、琴子は整形外科で診察の受付をした。
受付番号からかなりの待ち時間が予想されたので、琴子はその間に圭子の部屋に向かった。
広大は結局一晩圭子の部屋で過ごしたらしい。怖い想いをしたのだから仕方ないだろう。

すこしばかり迷って、漸く辿り着いた圭子の部屋をノックするとーー

「あれ? お義母さん!?」

圭子の傍らで、何故か紀子がころころと笑いながらリンゴを剥いていたのである。








※※※※※※※※※※※


フットワークの軽いひとに全てを任せてしまおう……… (((^^;)さぁご都合主義パワー全開だー(^_^)v


ところで、なんだか琴子ちゃんの身に何かある度に忍の一字でお預けくらってる入江くんが不憫になってきた今日この頃………
待ってて~~もうすぐだよっ(多分)





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個別記事の管理2017-04-15 (Sat)

やっと終わりの道筋が見えてきたような……?
新年度初更新。
桜、もう散りはじめてます………(ーー;)






※※※※※※※※※※※※







「……………疲れた」

あたしは自分の部屋に入ると、そのまま靴を脱ぎ捨てて、着替えもせずにどさっとソファの上に倒れこんだ。

部屋の片隅には、昨日宅配で届いた〇ミケの戦利品の数々が詰まった段ボール箱が、開封もされずに放置されている。
いつもならこの時期はこの薄い本たちをじっくり読み漁る至福の夜を過ごしているというのにーー。

東京のイベントから帰ってからの日々があまりに怒濤のドタバタで、フィクションの世界よりも遥かに刺激的過ぎて、どうも妄想と虚構の世界に興味が持てなくなっている。
ーーなんてこったい。





今日も朝から琴子さんの噂やら広大くんの行方不明やらなんだかばたばたとして忙しなかった。
そのうえ、今度は病院に刑事二人がやってきた。

ーーそもそも。
病院に警察が来るのは珍しいことではない。
主に交通事故関係が殆どだけど、うちのような総合病院じゃ傷害や虐待などで捜査にくることもまあまああるわけで。
けれど、さすがに未成年者略取の件については初めてだった。

被疑者が患者、ということで主治医の許可が必要ですからと二人組の刑事を待たせたけれど、指示を仰ぐまでもなく術後二日目でやっと一般病棟に戻れたばっかりの患者の心身に負担を与えるということで、主治医でもないのに入江先生が弁舌巧みにさっさと追い返した。きっとあの刑事たち、入江先生が研修医なんて思いもしなかったろうなー。最初は威圧的な態度だったのに、最後は入江先生に言い負かされてすごすごと帰っていったもの。

けれど、動転して興奮し、過呼吸に陥った圭子さんはそのまま絶対安静の面会謝絶となってしまったのだ。
琴子さんと一緒に広大くんをつぼみルームに連れていき、院内の託児施設に預けてたりしていたら、あたしは自分が仕事中であったことをすっかり忘れていて事務長に叱られ、琴子さんも退院の時間に戻ることをすっかり忘れて内科病棟から捜索されていた。





あたしはその後は5時まで仕事だったので、マンションに帰ったら後で部屋に様子を見に行くわね、といって琴子さんと別れた。
てっきりちゃんと退院して家に帰ってるものばかりだと思ってたのに。

帰り際に圭子さんの様子を見に行って、結局まだ薬で眠っているということで会うことなく、今度は広大くんの様子を見に行く。
全くあたしってばこんなにお節介だっけ? と思わず自問自答しちゃったわよ。

そして、広大くんが預けられている5階のつぼみルームに行くと………何故か退院した筈の琴子さんがいた。

「な、な、なんでぇ~~~!?」

思わず叫んじゃったじゃない。



「入江くんが来てくれて、無事退院手続きが終わって、お義母さんと一緒にマンションに帰れって云われたんだけど、ほら、圭子さんも気になるし、広大くんもほっとけないから、あたしがしばらく付き添うっていったら、入江くんにめっちゃ怒られて」

そりゃそうでしょ。
二日前死にかけた人が何いってんだか。
熱中症は予後が肝心。退院したものの自宅で絶対安静が必要なのは琴子さんも同じなのだ。

「で、結局あたしはお義母さんと一緒に入江くんに送り届けられて、今夜はちゃんと帰るからそれまで二人とも部屋から一歩も外を出るなと命じられて」

まるで監禁を命じられてるようだけど、ま、仕方ない。

「でもね、お義母さんが『ちょっと色々用事をすませてくるわね!』と出掛けていっちゃって」

あら。
…… この見知らぬ街で何のご用事が……??

「でも、一人で待ってるのも退屈でーー」

いや、退屈って。あなた病人だから安静にしておかなきゃ。

「で、やっぱり、圭子さんの様子が気になるから病院に戻ってーー」

はあ。………入江先生に叱られたこと、ぜんっぜん、懲りてないんかいっ
そして病院にいたら入江先生に見つかってまた自宅に強制送還間違いないでしょ!

「大丈夫。救命には近寄らないよう、こそっと外科病棟と小児科のつぼみルームに」

いやー、こそっといっても、あなた結構この病院で有名人になっちゃってて、いろんなところで面は割れてると思うのよねー。
しっかし、この嫁はやっぱり首に縄付けとかなきゃダメかもよ、入江先生………
首輪に手錠………妙に合いそう………あかん、思考が変な方にいってしまう………

「それに、なんだかんだ云っても入江くんはあたしがこーゆー行動するの、お見通しな気がするのよね~~。何もするなといいつつ、何もしないときっと拍子抜けしてしまうのではないかと。そんなようなこと言われちゃったし。これはちょこっとご期待に添わなくては、とか思ったりして」

てへっと舌を出して笑う。

…………そうなん?

いやいやいや、家で安静に寝ていてくれ、ってのは、切実な願望だと思うのだけど。さすがに心臓止まりかけたんだし。


「結局、圭子さんは薬で眠ってたから、本当に傍にしばらくついてただけなんだけどねっ。で、まあその後ここに来てーーほら、ボランティア突然お休みすることになっちゃったし、アンケートとか頼んでたのに回収することも出来ずにうやむやになっちゃってるから、片瀬主任にはしっかり謝っておきたかったのよーー。そして、久しぶりにくるみちゃんとおしゃべりしつつ広大くんとも遊んで……」


「まったく、あなたって人は……」

あたしは呆れつつもこのまま琴子さんを回収してマンションまで連れて帰ろうと、彼女を促した時だったーー事件が起きたのは。

琴子さん……
あなたの引きの強さ(トラブル限定の)……って、いったいなんなの!?


一昨日、ベランダの壁ぶち抜いて人命救助したのも、あたしにとっちゃ人生最大の滅多にない劇的な事件とは思ったけど、今日のはまたそれ以上だったわけで。
ああ、あなたが来て以来、なんて刺激的な毎日!

何が起きたかというとーー

まるでドラマのような怒濤のサスペンスハードボイルドアクションが目の前で展開されたのだ。




「じゃあね、広大くん」

後ろ髪を引かれつつも託児ルームを後にしようとした時だった。

「待ってください! 勝手に入らないで!」

片瀬主任の叫び声が前室から響き渡った。
そして唐突にドアが勢いよく開かれ、若い男がこの託児ルームに闖入してきたのだ。

「広大!」

その男は広大くんの方に向かって駆け寄り、がしっと抱き抱えた。

「こないなところに預けられて、なんて可哀想なんや! おっちゃんとこいくで!」

「え? おっちゃんち?」

突然のことに目を白黒させている広大くんに、「そうや。昔よく来たやろ」といって、すぐさま連れだそうとしている。

「ちょっと待ってください! たとえ知人でも保護者の許可なく連れていくことは許可できませんから」

片瀬主任が男の前に立ち塞がる。あたりまえだ。たとえ親類縁者だろうが保護者の了承のない人間に引き渡すわけにはいかない。

「どけや。あの女が保護者なんて聞いて呆れるわ。あの女は兄貴からこの子を拐ったんや。親権は兄貴にある。兄貴が死んだから親権はおれのもんや。だから替わりにおれが取り返してやるんや」

やばいっ
なんか、この男、目が血走ってる。
殺気だってるというか、追い詰められているというか………とにかく尋常じゃない!

広大くんを取り返そうとした片瀬主任が、男に突き飛ばされて、オモチャの入った箱の上に倒れかかる。

「片瀬さんっ」

思わずあたしが駆け寄って、助け起こしている間に、今度は琴子さんが奴に追いすがった。

「ことこぉったすけてっ」

男に抱き抱えられた広大くんもジタバタしながら琴子さんの方に手を伸ばそうといた。

「どけっ」

男が琴子さんを振り払い、足蹴りにした。革靴を履いたままの踵が琴子さんの膝に直撃し、そのままぐらりと崩れ落ちる。

「琴子さんっ」

こいつーーっか弱き女になんてことをっ! それにこの部屋、土禁なんだけどっ
カーペットの上を土足でずかずかと侵入していたのだ。

あたしは何か武器になるものはないかと、きょろきょろしていた。とはいいつつ、保育室だから危険なものは何もない。オモチャとか散らばってるけど、投げつけて広大くんに当たったら大変だし……と躊躇している間に男は背中を向けて出ていこうとする。

「ことこーっ!! ことこーっ!! 離せっこのどあほーーっ」

広大くんが泣き叫びながらジタバタと暴れる。ずり落ちそうになり、そのまま俵担ぎに肩の上に乗せた。

「おとなしくしろっこのクソガキっ!」

「琴子さん、大丈夫?」

あたしは床に踞ってる琴子さんに近寄る。

「うん。大丈夫………」

顔をしかめつつも、なんとか立ち上がろうとしているのを手を貸して助け起こす。スカートの裾から覗いた膝の下が赤く痕になっていた。そのうち青紫に変わるだろう。
だーーっ、こいつ、こんなの入江先生に見られたら殺されるわよっ

男は手足をバタバタとさせる広大くんを担いだままドアの方に走ろうとする。
誘拐はどっちだ!
これは完全に暴力による拉致じゃないっ

「待って……! 広大くんを連れていかないでっっ」

琴子さんが手を差し伸ばして叫んだ。
蹴られたところが痛むのか、うまく動けず、虚しく空を切る。
あたしは思わず手近にあったぬいぐるみを投げつけた。
男の背中にあたって簡単に落ちる。振り返って睨み付けられたけれど、なんのダメージも与えられなかったようだ。
ちっ。
しょせん文科系オタク作家なので武闘は苦手なのよ。

すると琴子さんが今度は机の上においてあったプラモデルーーあれはペガサスレッドねーーを投げつけた。
ペガサスの羽が男の背中に当たり、これはダメージ1くらいなようで、思わず男がよろける。

「あーーペガサス~~」

広大くんが余計に泣き出した。
うるさいくらいのぎゃん泣きだ。

「泣くな、クソガキ!」

もう、完全に甥を心配する叔父さんの仮面は剥がれてる。何故こんなに広大くんに執着するのかよくわからないけれどーー。とにかく、血縁者としての使命感や愛情から広大くんを引き取ろうとしている訳ではないことは間違いない。


あたしはふと、前室の硝子窓の向こうーー病児保育室の事務机の陰で、保育士のくるみちゃんが携帯で電話をしているのが見えた。
ぐっじょぶ!! きっと警察に連絡してるのね!

でも男は広大くんを担ぎ上げたままもう扉の外に出てしまった。
このままじゃ連れ去られてしまう!
警察来るまでなんとしても広大くんを守らねば……!

あたしは給湯室に入って、粉ミルクの缶を手に持つと蓋を開けて男に投げつけた。調乳ポットにお湯もあったけれど、これは広大くんにかかったらマズイと咄嗟の判断で粉ミルクを選んだ。

「うわっ」

運動能力ゼロのあたしは、思いっきり外してしまった。でも壁にぶち当たった缶は上手いこと跳ね返って、男の頭に見事に降りかかる。

「ナイス! かをる子さんっ」

琴子さんの声援に思わずあたしも指を立てる。
男は粉ミルクにまみれて膝をついた。乳臭い赤ちゃんの香りが部屋に充満する。
目に入ったらしく、顔を歪ませて目を擦る。広大くんを抱える手を離してしまった為に、その隙をついて広大くんはするっと男の脇をすり抜けて琴子さんの元に一直線に走っていく。

「ことこーーっ」

「広大くん!!」

琴子さんは飛び付く広大くんを両手を広げて受け止め、思わず抱き締めた。

「このクソアマどもがぁ」

振り返った男はさらに凶悪な顔をしていた。怒りで興奮しているのだろう、鼻息が荒い。
そして琴子さんに掴みかかり、広大くんを取り返そうとした。琴子さんは身体全体で庇うようにしゃがみこんで背中を向けた。
その琴子さんの襟首を掴み、引き倒そうとする。

「琴子さんっ」

あたしは給湯室にモップが立て掛けてあったのを思い出して、それを取りに行こうとした。
いや、それを使ってどうにかできる程いいアクションする自信はさっぱりないのだけど、何もないよりマシってもんで。

するとーー

うわあああっ

と、絶叫のような男の声が部屋に谺した。

あたしがモップを持って給湯室から出るとーー

琴子さんに掴みかかっていた腕をねじり曲げられ、激痛のためか悶絶している男の姿があったのだ。

「入江先生!?」

あたしの叫びに、広大くんを抱き抱えながら背を向けていた琴子さんが振り返る。

「え? 入江くん?」

大きな瞳をさらに見開いて、まさにドラマのクライマックスに登場したヒーローの如く唐突に現れた愛しいダーリンの姿を見つめる。
入江先生は、なんとか抵抗して逃れようとする男をさらに羽交い締めにして、妻から簡単に引き剥がすと、部屋の外にずるずると引っ張って連れ出した。

その表情はーーー………怖い。なんとも言えず怖い。こんなに怒ってる入江先生見たことない。
ただでさえ綺麗な容貌をしているのに、怒りという要素が加わると、凄絶に玲瓏で美しく、そして眼力で射殺せそうなくらいの迫力がある。

「おれの妻に何をした?」

静かにーーそして地の底から沸き上がってきたような低くて凄みのある声。
うわーぞぞっとする。
地獄の魔王のような声だよっ入江先生!

「膝を蹴った上に衿元つかんで引き倒そうとしてましたよっ、入江先生」

あたしは思わず入江先生の怒りにさらに油を注いであげる。その暴漢野郎の悪行はきちんと伝えなきゃね、やっぱり。

そして、案の定怒りの沸点は静かに上昇したようで、入江先生は一言も喋ることなく、肘で腹を打ちすえ、さらに踞りかけた男の向こう脛を払い落とした。床に這いつくばって逃げようとした男の襟首を掴むとそのまま、ものの見事に背負い投げで男を床に沈めて足でその背中を踏みつける。
手足が長いと技も綺麗だなーー。
時間にしてわずか数秒。
いやー喧嘩なんて全くしなさそうなのに(手を出さなくても口で十分闘える)意外と肉体派だったのね。いや、ほんと何でもできるんだ。
うーん、さすがに絵になる男は闘い方もスマートで美しい。


「きゃー入江くんっカッコイイ!! え? 入江くん、柔道習ってたの?」

ほんと、黒帯有段者のような綺麗な一本背負いだったな。

「いや。高校の体育の授業でやっただけ」

体育の授業って、せいぜい受け身くらいしかやらないでしょーー!
………なんて、突っ込んでる場合ではない。

床の上にのびている男を後ろ手に梱包用ビニールテープで巻き付ける。

「入江先生、どうしてここにーー」

あたしが疑問に思ったことを口にすると、「彼女が救命に電話をくれた」と、隣でひっそり身を潜めていたくるみちゃんの方に視線を向ける。

警察じゃなくて救命に電話したんだ。
いや、ナイスな選択。
にしても、来るの速いなー。救命から結構離れてるんだけど、ここ。嫁の危機を聞いて超猛ダッシュで駆けつけたのね。

すると遠くで微かにパトカーのサイレンの音が響いて来るのが聞こえた。救急車のサイレンの音は慢性的に聞きなれているので、パトカーのそれは妙に違和感を感じる。
どうやらこの騒ぎに気付いて誰か110番したらしい。そういえばこの部屋の周りにはいつのまにか人だかりが出来ていた。

「それで、琴子」

入江先生が振り返る。

「なんで、おまえがここに居るんだ?」

そう訊ねた時、琴子さんはあたしの背中の裏にちゃっかり隠れていた。






ーーさて、その後のドタバタをさくっと説明するとね。
警察が来てから事態はなんだかとっても大変なことになってしまっていた。

男は傷害と未成年者略取の現行犯ですぐさま逮捕された。いや、どっちかというと入江先生にのされた男の方がダメージ激しくて入江先生の方が傷害の現行犯に間違われないかと心配になったけれど、みんなが証言して入江先生は暴漢から子供を守っただけということが認められた。後々に事情聴取させてくれ、ということだったけれどね。そしてあたしたちにも事情を聞きたいからと警察に同行するように頼まれたのだけれど、入江先生が「妻は今日退院したばかりなので」ときっぱり断っていた。

警察官たちの中に、圭子さんのところにきていた二人組の刑事もいて、訝しんでいたら、どうやら刑事の目的は圭子さんの罪ではなく別のところにあったようだった。

それを知ったのは翌日のテレビ報道や新聞記事で得た情報からだけど。

とりあえずやっと解放されて病院を後にするとき、テレビ局のカメラとか取材の車とかがわしゃわしゃいて、何だか物々しい雰囲気に包まれていた。
なんか、すっごい大事になってんなー、と自分がリアルに巻き込まれたせいか逆に他人事のように感じてしまっている。



膝に打撲を負った琴子さんの足の状態を見て、明らかに軽傷なのに(一応診断書取るから、明日整形に受診させるらしい)横抱きに抱えあげ、お姫様抱っこ状態で、マンションまで歩いて帰った。
いや、マンションまではきついって。いくら近いからってーーと思ったけれど、平然とマンションまで抱き抱えていったわね。

そしてマンションの部屋の前で、入江先生に改めて何度も頭を下げられ、そしてそれぞれの部屋に戻りーー

あたしは自宅のソファにダイブしーー
漸く長い長い一日が終わったのだったーー。










※※※※※※※※※※※※※※




トラブルは三度でおしまいのつもりだったのに、だめ押しの四度目…………f(^^;
入江くんにちょっと立ち回りしてほしかっただけなんですがね……でも私の描写が下手くそであまりかっこよく書けなかったなーと密かに反省(T_T)







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面白い * by なおちゃん
ブログを、読むだけでなくぜひ、映像化してみたいです、お願いします、トラブルメイカー琴子ちゃんのドタバタ劇と、巻き込まれた琴子ちゃんに、何かあったら、それこそ黙っちゃいないぐらい、入江君の怖いぐらいに、怒る入江君、怒った顔もセクシーでさぞかしきれいなんだろうな?入江君の部屋に、帰ったからて、おとなしく寝てるような琴子ちゃんじゃないよね?ところで紀子ママは何処に行っちゃったかな、v-30

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Re. マロン様 * by ののの
コメントありがとうございました♪

大人しくさせたかったのですが、やはり最大の難問を解決させるためにはゆっくり休むことすらできない琴子です。

あとから、やっぱり空手や剣道の方が凛としてスマートかな、と思ったけど体育の授業だとせいぜい柔道くらいしか思い付けませんでした。一を聞いて十を知る男はきっと授業で基礎を習えば応用もきくと……^_^; しかし筆力のなさからアクションシーン、まだまだですわー。直樹さんはもっとかっこよいのよーと頭をかいております。

確かに琴子は自分が巻き込まれてるけど、そこに居合わせなければ、いろんな人が大変なことになってますもんね。救われた人たちにとっては幸運の女神です(^_^)

さて次は一気に解決!……と行きたいところなんですが……(((^^;)

Re.紀子ママ様 * by ののの
コメントありがとうございました♪

かをる子さんも琴子ちゃんに相当感化されてます。この夫婦が隣にいたせいで、このままオタクな生活から少しは抜け出るかも……? 誰かとくっつけてあげたいなーと思いつつ未定でございます笑
入江くん、カッコいいといっていただきありがとうございました。なにぶん自分が詳しくないので、上手く書けなくて〜〜(((^^;)

サイテー叔父もきっちりケリつけておかないとねー。
かをる子さんは見せつけられるために存在してるようなキャラでしたが、客観視できる人ですので、つい話が進みづらいとかをる子さん目線に頼ってしまうのでした(((^^;)


Re.heorakim様 * by ののの
拍手コメントありがとうございました♪

ドキドキしていただけたなら良かったです。見ただけ聞いただけで身に付いてしまう入江くん、ほんと羨ましい。

桜、すっかり散ってしまいましたね。でも、庭の芝桜やムスカリが咲きだしてそろそろ庭いじりしなくては、という気分になってます^_^;

Re.なおちゃん様 * by ののの
コメントありがとうございました♪

映像化ですか? そんな風に思っていただけてうれしいです(いえ、お願いされても無理ですけどねっ^_^;)
そりゃ、怒った顔もきっとぞぞっとするくらい格好いいでしょうねぇ。

さーて、紀子ママ……どうしたんでしょうね?

Re.るなたま様 * by ののの
コメントありがとうございました♪

一時期に比べて仕事もだいぶ落ち着いたのですが、なかなか書く時間がとれなくて、ラストスパートが遅々と進まず申し訳ないです。
いやいや、案外私の方が年かもですよー笑イタキス二次書きの中で一番年上のような気がしてます(イタキス歴は浅いですが)
色々なければ素直になれない入江くんですが、あとはひたすらラブラブ一直線で行けれたらなー(^_^;)
お待ちくださいませね(^_^)v

個別記事の管理2017-03-31 (Fri)


大変ご無沙汰しております……
更新ペースが亀の歩みどころか蝸牛のようになってます。

自分で書いた話に足引っ張られてなかなか進まないという……(((^^;)
いっそのこと最終回まで書いてしまってからアップしようかとも思ったりしたんですが(あとから色々手直しや変更がきくかな、と)、半年くらい更新できなくなりそうな予感がするので、結局アップします(((^^;)

続きからどうぞ。








※※※※※※※※※※※



「おふくろっ……… なんで来たんだ……」

思わずひしっと抱き合い再会の涙にむせている妻と実母に、直樹はこめかみを押さえつつ、気を取り直して訊ねた。

「なんでって……ほら。書類早く届けた方がいいかと思って」

にこっと笑って、ヴィトンのキャリーバッグから長四封筒を取り出す。

「朝イチの新幹線で来ちゃった。思ったより早く着いたわねー。さすが『のぞみ』ね。飛行機なら一時間だけど、手続きとか飛行場までの移動が面倒でやめたわ」

「わざわざ届けてくれなくてもよかったんだが……」

「何いってんのよ。あなたが私に電話するなんて余程のことがあるに違いないじゃない。そしたら案の定!! 琴子ちゃんが入院してたなんて……! そんな重大な事実を隠蔽してたなんて!」

よよよと、目頭にハンカチを押しあてる母に、思わず深くため息をつく。

「あー、お義母さん、そんなたいしたことなかったんです。ちょっと熱中症にかかっちゃって。大袈裟にしたくなくってあたしが連絡しなくていいって頼んだんです」

「ああ、なんて健気なんでしょう。隠さなくってもいいのよ。ここに来るまでにすでに院内の情報はかき集めたの。一時は心停止したっていうじゃないのー。もう、それを聞いたとき卒倒しそうになったわ……。それなのに、みんなに心配かけまいとしてくれたのね。そうよ、そうなの。琴子ちゃんっていつも周りのこと考えてくれるのよ。でもね、家族なんだから困った時はいつでも頼ってちょうだい!」

ぎゅっと琴子の手を握りしめ、ほろほろと涙を流し琴子に訴えかける。
琴子も紀子の涙につられたのか瞳を潤ませながらもにっこりと笑う。

「ありがとうございます。でも、ほんとにもうすっかり大丈夫なんですよー。今日もう午後から退院なんです」

「まあ、そうなの? でも本当に大事にならなくてよかったわー。じゃあ退院の準備しないとね。手伝うわよっ」

和気藹々とベッドの横のボストンバッグを取り出して机回りの小物類を片付け始める。

「 で、おふくろ。書類は?」

「ああ、忘れるとこだったわ」

と、母は持っていた封筒を直樹に手渡す。

「………ってか、本当に調べられたのか? 電話してから半日くらいだろ?」

いくらなんでも早すぎるだろう、と
書類を片手に訝しむ。どんな迅速を売りにしている調査会社だとしてとも、数日はかかるだろう。

「私を誰だと思ってるの? 」

きらりと瞳を光らせて不敵に微笑む母に、いったい誰だよと天を仰ぎたくなる。

「というか、あなたが調べさせた会社、色々いわくあるみたいで、丁度色んな企業から信用調査依頼が殺到してたみたいなの。だから速かったのよ」

なるほど。
だがそれだけその会社の経営不振の噂は広まっているということなのだろう。
直樹は納得するも、即日資料として提出させるのは調査会社にかなりの無理を強いたのではと思われる。
いくらパンダイの社長夫人だからといってそこまで融通させることは不可能だろう。いったいどんな人脈やコネクションがあるのか、全くもって我が母ながら謎だ。

「………調査って……なんのこと?」

琴子が不思議そうな顔をして訊ねる。

「直樹に頼まれてある企業の信用調査をお願いしてあったのよ」

「??? そーなんですか……?」

琴子はまるでピンと来ていないようだ。
まさか圭子の別れた夫ーー広大の実父の経営していた会社のことを調べてもらっていたとは思いもよらないだろう。
直樹は特に説明する気もないようで、おまえには関係ないとばかりに封筒を受け取って開きもせずに小脇に抱える。

「退院は午後からだろ? 手続きのころ、もう一度くるから。おふくろを頼むな」

「え? あたしがお義母さんを?」

「……互いの相乗効果で変な行動しないように見張りあってくれ」

「んまぁっ何て失礼な息子でしょう! どーして、こんな子にこんな可愛いお嫁さんが来てくれたのかしら~~神様に感謝ね!」

「……云ってろ……」

呆れたように肩を竦めて、直樹は部屋を出ていった。

紀子がいれば、琴子は直樹が帰宅できない日々が続いても寂しい想いをしなくてすむかもしれない。
だが、確実に二人っきりで過ごせる時間は減るということでーー

「………いつまでいるつもりだ、あのひとは……」

客用布団なんてねーぞ、と独り言ちつつもーー
予定外の状況に少々不機嫌な面持ちで医局に戻ろうとエレベーターの前で待っていた時。

扉が開いたとたんに、何か小さいものが飛び出して直樹の長い脚に激突した。

「いったぁーー」

「大丈夫か?」

直樹にぶつかった弾みで尻餅をついたその小さなものーー幼い少年をひょいと抱き起こした。
そして、ここ数日の間に何度か見かけた見知った顔に思わず驚く。
こんな時間にここにいるべきでない少年だったーー。

「君はーー何故、ここに?」

「あ! 琴子の『入江くん』やー」

梨本広大が、ヤンチャそうな顔を直樹に近づけて、にかっと笑ったーー。







* * *




「ったく、遅刻しそうになったじゃないのぉーー」


あたしは始業ギリギリの時間に事務室にあるタイムレコーダーにカードを差し込んだ。
打刻された時間は始業を1分過ぎていた。うわーやば。ったく。

別に寝坊したわけでも何でもない。
無遅刻を信条とするあたしがこんな状況になったのは、そもそもーーー。
朝、出勤したら、職員通用口から事務室までの数十メートルの短い間に、何人かの職員に声を掛けられたーーというか、噂の真相を問い質されたのが原因なのだ。

「ね、ね、森村さんって、入江先生とその奥さんと親しいんですって?」

まずはそんな風に声を掛けられる。
どうやらあたしが、入江先生の嫁を助けて救急車を呼んだことが既に知れ渡ったらしい。
つまり嫁が熱中症で運び込まれたことも周知の事実というわけだ。
一部ではあたしが入江先生の隣人ということもバレたようだった。それについては昨日さんざん突っつかれた。何とかシラを切り通したけどね。


とにかく昨日は1日、琴子さんの噂が院内を席巻していて、今朝になったら少しは落ち着くかと思いきや、今度はまさかのーー

「入江先生と奥さん、病室で大喧嘩してたらしいわよ」

「もう離婚も間近って本当かしら?」

「入江先生が病室で奥さんを叱りつけてたらしいわよ。そりゃそうよねー。この数日間でかなりトラブル起こしてるんですってね。森村さんも知ってるの?」

ーーなんじゃそりゃ。

琴子さんが運び込まれてあの入江先生がどんだけ周章狼狽していたか。
動画撮って見せつけてやりたいくらいだったわよ。

そりゃ、大事に至らなかったとはいえ彼女の迂闊さを叱ったりはするだろうけど、それが瞬く間に噂として広がるっての、思わず内科病棟のナースの資質を疑うわね。これは人事管理もしている事務長にさりげなーくチクっとこ。

まあとにかく朝から聞きたくもない噂を耳にして、若干げんなりしていたところだった。
琴子さんもこんな噂が広がってるってことは落ち込んでるかもしれない。
きっと入江先生に叱責されたのは事実なんだろうーーでも、それは恐らくほんの一場面に違いない。偶然垣間見たナースが誤解して尾ひれをつけて触れ回ったのだ。実に想像しやすい展開だわ。

これはあとで病室に様子を見に行かねばーーと、あたしは琴子さんが心配で猛然と午前の仕事を片付けていた。
そんなとき、この滅多に人の訪れない僻地の事務室に、一人の職員が訪れてきた。
MSW(メディカルソーシャルワーカー)の金江田さんだった。
うちの病院は医療福祉相談室に3名の常勤 MSW がいて、他所と比べて充実している方だと思う。身寄りのない高齢者や生活保護者の退院支援が主な仕事だ。治療費を払えないものから入院中のペットの世話の問題まで、よろず相談室みたいなものね。
そしてあたしは依頼されて行政に対する書類の作成をしたりするので、病棟ナースよりは顔見知りだったりする。

「森村さん……今少しいいかしら? あなた一昨日入院した梨本圭子さんと知り合いで、お子さんの広大くんを一晩預かったんですよね?」

「はい……?」

そういえば彼女が梨本さんの担当だったっけ。

「………実は、昨日やっと梨本さんが息子さんを施設に一時預かりすることを納得してくれて、昨夜からお子さんをそちらに引き渡したんですけど……」

「はい。きいてます」

実をいうと、一晩共に過ごして結構広大くんとは気があった(………というと何だか5歳児と同レベルかよと突っ込まれそうだけど、確かに趣味嗜好は似てるかも……)ものだから、退院するまで預かってもいいかな? ーーなどと思わぬ母性を自覚して、ちょっと申し出たりしたのだけれど、この金江田さんによってあっさり一蹴された。
保育資格も子育て経験もない人が預かって万一のことがあったとき責任取れるの? と問われたら、やはり取れるとは断言できない。
それに一晩くらいは広大くんも聞き分けのよいいい子だったけれど、長く過ごせばやはりそれなりに不満やイライラが増えてくるかもしれない。

「その広大くんが、いなくなったらしいの」

「ええっ?」

「ずっとお母さんとこ行くって泣いてたらしくて。あまり眠れていないようだったから保育園はお休みしましょうか、と話していたら絶対に行くというから連れていったら、いつの間にか保育園から脱走したらしいの」

無理もない。
前の夜は殆ど面識のないあたしの家で、次の日から施設に預けられ、お母さんは入院したままでーーどんなに不安なことかーー。

「保育園からならそう遠くないけれど、ちゃんとここまで来れるのかしら」

もちろん、彼の目指す場所はこの病院だろう。

「そろそろ着いてる頃じゃないですかね? お母さんのところにはまだ?」

「ええ、さっき覗いてみたけどまだいなかったわ。ちゃんと無事に辿り着けるといいけれど。やっぱり警察に通報した方が……」

「あの子ならちゃんと着きそうな気がします」

琴子さんよりは安心かも……と、彼女に対して随分失礼なことを思う。

「そうね。院内をくまなく捜して見つからなかったら警察に届けるように保育園と施設の園長にはいってあるの」

「わかりました。でも、見つけたあとどうするんですか? また施設に連れ戻すんですか?」

「………身寄りがない以上、どうしようもないわね」

「本当に他にも方法はないんですか? 子供は母親の傍にいるのが一番でしょう?」

逃げ出すほど子供は嫌がっているのに。

「それはそうだけど、病室に寝泊まりさせるわけにはいかないでしょう? 梨本さんはまだしばらく身動きとれないんだし」

困ったように肩を竦める金江田さん。

「ええ、でもうちにはつぼみルームがあるじゃないですか! 夜勤スタッフの為に託児所は夜間でも預けられます。そこで預けられないんですか? 広大くんは病児保育の利用者だからつぼみルームのスタッフとも顔見知りなのでは?」

「でも、夜間保育は常にやってる訳じゃないし、ここに勤務している職員のための託児所よ。患者さんのお子さんを預かるのは前例がないわ」

そんなことは、事務員であるあたしが一番知ってる。でもねーー世の中には臨機応変って言葉があるのよ。
前例なんてのは作ればーー

「前例なんて作ればいいのよ!」

あ、あたしのセリフまるっと取られたーーと思ったら、見知らぬおばさんと見慣れた琴子さんが事務室の扉のところに立っていた。
見知らぬおばさんーー上品そうな服装に、綺麗な顔立ちーーこの容貌、どっかで見たことある。

「お、お義母さん……」

琴子さんが、つかつかと部屋に入ってくるおばさんの後ろを慌ててついてくる。

あーー入江先生に似た面差しをしてるんだわ。

「話は琴子ちゃんから全部聞きました! あー、あなたがお隣のかをる子さんね。いつもお世話になるっている上に、うちの大事なお嫁さんを助けてくれてありがとう! どうしてもお礼をいいたくて。そして、その梨本さんところの事情も伺いましたわ。あなたの案はとってもいいわ! そうよ、子供は何より母親の傍にいることが一番なんです。もっとも近いところに託児施設があるなら利用しない手はないじゃない。何を迷うことがあるの?」

「えーと、でも……」

「でも、なんて云ってる場合じゃないでしょ。あなたはまず子供を探す‼ そして最良の方法をどうすれば実現できるか、各所に掛け合う! それがあなたの仕事です!」

「は、はい!」

あら、金江田さん、目を白黒させつつもこの謎のおばさんの言葉に圧倒されて、思わず従っちゃってるわー。
このひと凄いかも………
さすが入江先生の母(多分)………


「かをる子さん、ほんとにナイスアイデアだわー。これなら広大くん、退院までお母さんと一緒にいられるわね」

琴子さんに手をがっつり握りしめられて、にこにこ顔で賞賛される。
病室で寝ていた昨日と比べて顔色も全然いいし、噂のことなんて気にもしてないようなきらきら笑顔に、少しほっとする。
ちゃんと入江先生のフォローがあったのかしら。それともこのお義母さんのお陰かな?

とはいえ、絶賛されたこの思い付きの案だけど、果たして承認されるかどうかは自信がない。

「いや、現実問題、そんな特例、認められない気もするけどね……」

勢いあまって云ったものの、組織の手続きの煩わしさはあたしが一番よく知ってる。そう簡単には話は進まないだろう。

「それって……特例じゃなくしちゃえばいいんじゃないかしら」

琴子さんが、いかにも『いいこと思いついたー!』 と、ばかりにぱあっと顔を輝かせる。

「特例とかじゃなくて、そもそも利用者の規約を変更しちゃえばいいんじゃない? 職員専用の夜間保育じゃなくて患者さんも利用が出来れば、患者さんも安心して治療が受けられるんじゃないかしら? 」と、なかなか突拍子もないことを仰る。

いやいや、それは今回のみの特例よりもずっと難しい気が………


「例えば上の子が入院していて、お母さんが付き添って下の子の面倒が見れないとか、色々なパターンがあるでしょう? いろんな家族のいろんな状況に応じて24時間いつでも子供を預けられたら、助かる人たちはたくさんいると思うの。利用者が多ければ保母さんも増やすこともできるんじゃないかしら? それってまさにあたしの卒論で提唱したいテーマなんです!」

「まあ、とってもいい考えだわ、琴子ちゃん。こんな素敵な案は即実行させなくっちゃね。さあ、それはどこに掛け合えばいいのかしら? 私に任せなさい!」

きらりと光る瞳。
不敵に微笑む自信に満ちた顔。
えーと、入江先生のおかあさま。
さすがにそんな簡単な問題では………







ーー簡単だったらしい。

どんな魔法を使ったんだ、このひとは。

わずか1時間後にはあっさり、つぼみルームの利用規約が変更され、病院夜勤スタッフだけでなく、入院加療中の患者の子供も夜間保育を受けられることになったのだった。







* * *







「広大! あんた、なんで……!」

「お、おがあぢゃーーーんっっ」

わあっーーっと母のベッドにダイブしようとして、広大が直樹にがっしりと掴まえられる。

「だめだろ。お母さん手術したばっかだから勢いよく抱きついたら傷が痛いぞ」

「あ、ごめん……」

「いいんや、広大。おいで。でもどうして……施設からどうやってきたん?」

嬉しそうに母のベッドに乗り上がり、傍らに潜り込む。
流石に5歳児はスペースに余裕があるな、と昨夜のことを思い出して苦笑いを浮かべる直樹である。

「保育園から来たんや。おれちゃんと道覚えとるさかい」

「あかんやろ? みんなどんだけ心配してると思うん?」

息子の顔をじっと見て優しく諭す。

「………ごめんなさい………」

しゅんとした息子をどうしたものかと困惑したように「………そんなにイヤやった? 施設にお泊まりするの。誰かにいじめられたん?」と訊ねる。

「別にイヤやったわけやないけど。でも病院からめっちゃ遠かったん。あそこからは自由にかあちゃんとこ行かれへん思うたから、保育園に連れてってもらったあとで来たんや」

「……広大……でもたった一晩で……どないすればいいんやろ……」

頭を抱えて呻く母に、「ここで寝ればいいやん」と屈託なく笑う。
「おれ、ここで寝て、ここから保育園いくでええよ」

「とにかく、施設や保育園は大騒ぎだと思うので、すぐに連絡しておきます。広大くん、お母さんのそばでおとなしく待ってるんだぞ?」

「………また、あそこに連れてかれるんか?」

心配そうに直樹を見つめる広大に、「どうしてもイヤなのに首に縄をつけて引っ張ってくこともできないからな。違う方法を考えよう」
そう、ふっと優しく笑って広大の髪を撫でた。


「ああーいたーっ。やっぱりいましたよ、ここに!」

聞き覚えのある甘ったるい声に振り向くと、そこには病室で退院準備をしている筈の妻がいた。

「琴子?」

「あれ? 入江くん………なんで?」










「…………と、いうわけでお義母さんのお陰で、なんだかうまく話がついて、広大くん、今夜から病院の託児施設に預かってもらうことになったの!」

意気揚々と話す琴子に思わず直樹も感心するやら呆れるやらである。
圭子にとっても息子が近くにいる方が安心して療養できるだろう。

「本当に……広大もここにおられるん?」

圭子も半信半疑のように呆然としていた。

にしても、紀子が来たとたんに事態が急変するこの状況に思わず舌を巻く。我が母ながら侮れない。

「て、おまえは退院の手続きはすんだのか?」

「あ、まだ……会計の計算書を持ってきてくれるって云ってたのに、部屋空けちゃってたから……捜してるかな? 一応お昼御飯までは出してくれるらしいけど、病院食美味しくないからなぁ」

「ほんまに」

同意しあう二人に、「飯が食えるようになっただけでもありがたく思えよ」と琴子の額をつつく。

「お兄ちゃん、一緒に帰れるのかしら?」

「多分、無理だな。夜には帰れると思うが」

紀子が来なければ退院時はマンションまで送るつもりではあった。自宅が近いのでとんぼ返りになったであろうが。

「……なんとも言えないよね。大丈夫、わかってるから」

「もー琴子ちゃん、ものわかりよすぎよ? もっと文句云っていいのよ?」

「いえ、お義母さん、入江くんはお医者さんなんですから。患者さんを優先するのは当たり前です」

「もう、本当になんていい嫁なの~~あんな子に勿体ない」

オーバーアクションで嫁の手をとって泣き伏す姑の姿に、圭子は呆気にとられているようだった。

「………素敵なお嫁さんとお姑さん……羨ましいわ。うちは結局実母とも姑とも上手いこといかへんかったから……」

自分のせいなんやけどね……身の丈にあわん人と結婚したりしたから……

ぽつりと寂しそうに呟いた圭子に、
「この二人は特殊事例ですから」と直樹が苦笑気味に告げる。

「あたしだって入江くんとは何から何まで全然釣り合ってないって言われてきましたよー」

「でも、あんたは味方がたくさんいたんよね。うちはあかん。人付き合いも苦手やし」

「圭子さんには広大くんがいるじゃありませんか。広大くんが大きくなったら守ってくれるし、家族も増やしてくれる。味方はどんどん増えていきますよ、きっと」

にっこりと笑う琴子に、「あんたの前向きさにほんまにそうなるような気いがしてくるわ」と、傍らで眠ってしまった息子の髪を撫でた。


こんこん、とノックの音とともに扉が開かれた。

「かをる子さん!?」


かをる子の後ろには、ソーシャルワーカーの金江田もいた。
かをる子と金江田とは分かれて広大を捜していた。見つからなかったので此処に来たのだと、琴子は単純に思った。

「……ああ。やっぱり広大くん、ここに来てたのね」

一瞬安心したかのような表情を見せたものの、かをる子も金江田も何故か表情が固い。
少し困惑したような緊張気味の二人の様子から、何か違和感を感じて怪訝そうな瞳を二人に向ける。

「すみません、梨本さん。今、病院に警察の方がきてーー」

金江田が言葉を選びつつ、眠っている広大の様子も窺いながら話しかける。

「え? 広大がいなくなったことで……?」

「いえ、その件は結局通報してはなかったんです。それとは別件でーー未成年者略取の訴えが警察に寄せられたということで…………」

「え………」

圭子の顔が一瞬で真っ青になった。








※※※※※※※※※※※※※




ギリギリ3月中に、アップです。
そして、今回むじかくさまには大変お世話になりました。春休みの忙しい時に申し訳ない………北に足を向けて寝られません……
むじかくさまのバックアップのお陰で更新できたようなものなので、感謝感激なのでした~~いつもいつもありがとうございます(^_^)



うん、しかしあと2、3話じゃ絶対終わらないな……まだ夏休み10日あるもんな……
(今、8月20日です。8月31日まで頑張ろう……)





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* by なおちゃん
さすが紀子ママですねやること行動力は凄い。何を勘違いしてるのか?嫉妬はひどいナースじゃ?入江君がいつ琴子ちゃんと別れる話をしたんだか、むしろ離れられないのは入江君のほうなんですけど?まあ琴子ちゃんも同じではあるけど?でも、ママが色々調べてくれたことで、なんかいろいろ分かったこと真相が広大君のことや、わかってきそうですね。

Re.マロン様 * by ののの
コメントありがとうございました♪

短編挟んでも相変わらずスランプ気味の私です……(((^^;) あかん、別の話ばかり書きたくなって、また思考が止まってます。

紀子ママに丸投げで気がつきゃさくっと解決していましたーーという風に力業で押し通したい気もしますが、それじゃ直樹さんも立つ瀬がないので、頑張っていただきたいところです。

声援ありがとうございます。ほんと、ゴールはすぐそこなんですけどねぇ。なんで、なかなか辿り着けない……(((^^;)
いや、何が何でも終わらせますよー。

Re.heorakim様 * by ののの
拍手コメントありがとうございました♪

コメントいただいて既に一週間たったので、すっかり春めいてまいりましたよ。やっと桜も咲いてきましたが、雨続きで愛でることも叶わぬ週末です。
救世主出現でなんとかポンポンポーンと片付けて、ゴールにまっしぐらと行きたいところです。
紀子さんの人脈とパワー頼りですね~~

はい、ストレス溜めないよう頑張ります♪

Re.紀子ママ様 * by ののの
コメントありがとうございました。
こちらこそ続きを待っていていただいて嬉しいです。

紀子ママは原作でもパワフルで、(ベクトルの向きがおかしいけど)ものすごい行動力な人なので、とりあえず使える伝は全て利用しなんとか解決に導いてくれることを、願ってます。うん、でも直樹さんにも奮闘してもらわないとねー。やはり彼には一番の格好いい役割を振りたいのですが(←無計画)

さて、今度こそ解決したいですっっ(果てない希望)

Re.なおちゃん様 * by ののの
コメントありがとうございました♪

ほんと、紀子ママはすごいですよねっ
困った時の紀子ママ頼みで神戸に登場させてしまいましたが、なんとか解決に導きたいと思います。
そうそう、入江くんの方が絶対琴子から離れられないですよね(^w^)

個別記事の管理2017-03-05 (Sun)


すみません。
また間が空いてしまいました。
書きたいとこまで書いたら少々脱力気味です。

リコメも返せてないわ、話も進まないわで(ーー;)
気がついたら3月ですよ。バレンタインも雛祭りもスルーです(((^^;)
週末忙しいので短いけどこれでアップしちゃいます(._.)


あとはハッピーエンドを目指すだけなんですけどねぇ……………(遠い瞳)









※※※※※※※※※※※※※※


8月20日(水)








カーテンの隙間からかすかに陽がこぼれ落ちて、室内が少し明るくなり夜が明けたのだとぼんやり思う。
微かに聴こえるBGMは『山の音楽家』。しつこくリフレインされて、なんだか随分耳に馴染んでいる。

さあ、起きなきゃ……と身じろくが何故だか身体が全くといっていいほど動きがとれずーー(え? 金縛り?)と一瞬どきりとする。

うっすらと瞳を開くと、違う意味でまたまたどっきり。

………いやん、カッコいい………

琴子の顔のすぐ間近に、直樹の端麗な寝顔が超ドアップであった。
長い睫毛の一本一本を数えられそうな至近距離だ。

ーーああ、入江くんの顔って本当にキレイ………

うっとりと見つめる。

あたしだけだよね。こんなに近くから入江くんの寝顔を見られるのって。
妻の特権……ふふふ……
もう結婚して何年も経ってるのに。
永遠に見飽きないわー

身動きが取れないのはがっちり直樹にホールドされているからだった。

……いやん、愛の金縛りだったのねー


ちょっとこの素敵なシチュエーションに朝からむふむふしてしまう。

「琴子……そんな腫れぼったい瞼とタラコな唇でにへーっとドアップで笑うと怖いぞ………」

ぱちっと唐突に瞳をひらいた直樹が、軽く眉を潜めてぽそっと呟いた。

「………そろそろ朝の検温に来るな……起きなきゃマズイが………」

そうだ。
ここは病室でーーこのベッドは……ムードもへったくれもない硬くて狭い医療用ベッドだったーー。

うっ動けない………

一人でも狭いのに身体の大きな直樹と二人ではかなり無理矢理なのだ。

「や、やんっ~~」

手を動かそうとして近くのリモコンのスイッチに触れたらしく、突然上体がせり上がってきた。
慌てて止めたが、お陰で身体を起こしやすくなった。

「………いてて……」
「いたっ」

二人して声を上げて顔をしかめる。
直樹は節々が痛むせいなのか、首を回してごきごきと骨を鳴らした。
琴子の方は柵に思いっきり足をぶつけたのだ。

「大丈夫か?」
「大丈夫?」

やはり二人して同時に声をかけあって、お互い顔を見合わせてくすっと笑う。

「………ほんとに、唇、タラコ? 」

確かに少し腫れぼったい感じがする……そもそも直樹が昨夜いっぱいキスしたせいではないか。
ギネスに挑戦でもするのかというくらいのキスの長さだった。

「普段より数ミリね。でもちょっとぽてっとして艶めいて美味しそうかも」

そして再びぱくりと食らいつかれた。

「ん………」

しばし琴子の唇を貪っていた直樹だが、廊下を回診車を押しながら行き交うナースの足音を感じて、流石に離れる。
そういえば、ナースセンターから聴こえるナースコールの『山の音楽家』が、子守歌のように一晩中鳴り響いていた。夜勤スタッフは大変だなーと一年後の自分に思いを馳せている琴子に、よそ事考えてんじゃねーよとばかりにもう一度噛み付くようにキスをした。


「やば。朝から止まんなくなりそう」

「……入江くんってキス好きだよね?」

「おれだけ?」

「ううん。あたしも好きーー」

そして幸せそうにがしっと直樹にしがみつく琴子。

朝っぱらから砂はきそうなバカップルな会話だが、直樹的にはキス以上のことは流石に自重したので、キスくらい好きにさせろといった気持ちもあるのだ。


「身体、大丈夫? こんな窮屈なとこで寝てあちこち痛いんじゃない? ただでさえ病院のベッドって硬くて寝心地いい訳じゃないのに」

直樹の胸元に顔を埋めながらも心配そうに訊ねる。

「寝心地良すぎて居座られても困るからな。さすがに狭っくるしかったが、医局の机に突っ伏して寝るより遥かにマシ」

昨夜は当直ではないということで、家に帰って休むように妻としては一応進言したのだが、「いい、ここで」と彼としては帰宅するつもりはさらさらなかったようだ。
個室に備え付けられた小さな椅子を3つ並べただけの簡易ベッドはあまりに狭そうで、思わず「こっち来る?」とベッドの端を開けてしまったのは琴子の方だった。
一瞬フリーズしたように躊躇の表情を見せたのは、琴子に手を出さずに一晩過ごせるかどうかという煩悶があった為だが、無論琴子はそんなことは気づかなかった。

「あ、ごめん、さすがに狭いよね。それに夜中に巡回に来た看護婦さんに見られたらまずいよね」

そういって、元の位置に戻ろうとした琴子を押さえて「では遠慮なく」と琴子の横に滑り込んだのは、昨夜零時を回ったあたりだろうか。己の理性をとりあえず信じてみた瞬間だ。

大柄な直樹にとって、病院のベッドは一人でも狭く感じるだろうに、琴子と抱き合った状態で、果たして身体を休めることができたのか不安になるが、「何処でもどんな姿勢でも1分で熟睡できるし、短時間で充電できるよう身体も慣れてるから大丈夫」なのだそうだ。

軽くおやすみのキスをするつもりが、ついうっかり止まらなくなってしまったわけだが、それ以上は踏みとどまったのだから自分を誉めてやりたいくらいだ。

たくさんのキスもこうして身体を密着して眠るのも久しぶりだった。
だいたい、琴子が神戸に来た初日の晩以来、ちゃんと琴子を可愛がっていない。仕事が忙し過ぎたせいと、琴子がトラブルに巻き込まれ続きだったせいだ。

琴子の体調を考慮すると今夜以降も抱いてキスして眠るだけになりそうで、しばらくは相当な忍耐力を試されることとなるだろうが、そんなシチュエーションも慣れたといえば慣れたものなのだ。

飽きることなく唇を求めあって、気がついたら寝落ちしていた。
こんな狭いベッドとはいえ、きちんと身体を横たえて休むのは久しぶりだったのだ。
巡回のナースにも気がつかなかった。

尤も琴子は、「 失礼します」と小声で入ってきた深夜担当のナースとばっちり目があってしまい、思わず真っ赤になって「ごめんなさい、見逃して」と呟いた。
ナースもひきつった笑みを浮かべて、そそくさと部屋を出ていった。





「おはようございます。あら、入江先生もずっとご一緒だったんですね。噂と違って仲がいいんですね」

朝の検温にやってきた看護婦がカーテンを開けた時には直樹はベッドから降りて、琴子の傍らに座っていた。

深夜に巡回にきたナースだろう。少し照れ臭そうに戸惑ったような笑みを浮かべていた。

「どんな噂ですか?」

直樹の整った容貌があからさまに剣呑なものに変わったために、ナースは慌てて「いえ、昨日喧嘩されてたとか……あ、ごめんなさい」と頭を下げる。
準夜勤の例のナースから余計なことも申し送りされたらしい。

「おれはここの職員ですが、琴子は患者です。患者のことを陰でこそこそと噂するのは医療者としてどうでしょうね?」

「はい、その通りですよね。すみませんでしたっ」

素直に頭を下げてから血圧と体温だけ計ったあと、それでも少し言いにくそうに、「でも、うちの病院は未就学児のお子さん以外は添い寝はお断りしてるので……… できれば付き添いのベッドでお休みくださいね」とやんわりと注意されて、思わず直樹も返す言葉を失う。
そのあと看護婦は「じゃあ、お邪魔しましたー」と、そそくさと出ていった。

「あの人にゆうべ入江くんがここに寝てるの見られちゃったの。でも入江くんが釘を刺してくれたから変な噂は広がらないかな」

「……… こっちもしっかり釘刺されたけどな………」と苦笑しつつ、「別に、事実なんだから噂になったって構わないって気持ちもあるんだがな。余計な尾ひれも付くらしいから」と言いつつ、やはり身体の節々が痛むのか、肩を揉みほぐし首を回している。

「…………絶対変なこと想像されてるよねー」
はあ、とため息をついて琴子が呟いた。

しっかり抱き合って眠っていたから、かなり妄想部分が付加されるのは必然だろう。
病院のベッドの上で大人が二人寝ていたら妙な誤解を与えるのがあたりまえなのだが、別に良からぬことをしていたわけではないので(頑張って踏みとどまったので)直樹としてはたいして気にもとめていない。


「ま、なんか変なこと云われたら落ち込む前におれに云えよ」

優しく頭をぽんとたたく直樹に、思わず夢じゃないだろうかと思ってしまう。

優しい……優しすぎる……

「もし退院できなくて今夜もここに泊まりなら、おまえにベビー服でも着せて添い寝しようか」

「ええっ? コスプレ?」

「……余計に、なんのプレイかって怪しまれるな」

くくっと笑ってから、
「じゃあ、仕事に戻るな。退院なら連絡してもらうよう頼んどくから」

………あ、今の冗談だったのねーー

「あはは。いってらっしゃい」

直樹の冗談もなんだかとってもレアだ。
昨日とはうって変わった晴れやかな気持ちで、琴子は直樹を見送った。












回診の前に、どうしても気になっていたことがあり、琴子は外科病棟を訪れていた。
昨日救命から病棟に移った梨本圭子のところだ。
掃除のおばさんに道を尋ねながら迷子対策も万全である。


「おはようございます」

ひょっこり顔を出した琴子の姿に、まだ点滴に繋がれていた圭子は随分驚いていたようだった。

「もう身体は大丈夫ですか?」

「それはこっちのセリフや」

二人は顔を見合わせてふふと笑った。


「…………結局、広大は施設に預かってもらうことにしたん」

「え、そうなんですか?」

琴子は少し驚いた。頑なに広大を施設に預けることを拒んでいたのに。

「『カノン』のママが預こうてくれるって掛け合ってくれはったんやけど、やっぱり居酒屋に子供を連れていくんはどないやということになって……うちは毎晩連れてっていたのにね。そんなに悪いことしてたん?、という気になってしもうたわ」

ソーシャルワーカーと児相の職員を交えて話をしたらしい。



でもな、頭の固いとこもあるけど、色々説明してくれて、対応してくれた人もとってもええ人で、すごう親身になってくれはって。
施設の人もええ人おるんやなぁ、って。
とにかく退院するまでの間やし、ママも毎日様子見てくれはるっていうし、週末にはここに連れてきてくれるいうからお願いすることにしたんや。

ママからたまには人に頼ることも必要やってえらい怒られてなあ。
うちがいなくなったら広大が天涯孤独になってしまうもんな。
それに義弟がきても、今の監護者はお母さんだから血縁でも連れてかせないって約束してくれはって。そしたら施設の方が安心やなーと思えてな。

とにかく、今は早く身体治して退院することやって思えてきたん。



身体が回復に向かっていくと少し精神状態が落ち着いたようで、圭子がいつになく穏やかに話すのを訊いて少し安心する。
懸念事項は山積みだが、圭子の治療と広大の平穏な日常を確保する方が先決なのだ。




部屋に戻ると回診の時間で、トヨばあちゃん似の伊東医師が「あんたを退院させた方が入江先生にとってええのか悪いのか……」と、ぶつぶつ呟きながらも「ま、おそろしいくらいになんの問題ないから退院やな」と、あっさり許可をくれた。

「あんた、入江先生の気を引くためにわざと心臓とめたやろ」

「そんな器用な真似、できませんっ」

「ま、まだまだしばらく暑そうやからな。体調管理は十分気をつけなあかんで」

「……はい」

口は悪いが、根は悪い人ではないらしい。
よくよく話を聞けば彼女が姫子の恩師で、この神戸医大に呼び寄せたのもこのひとだという。

「あの鬼姫はええ内科医になる思うたんやけどな。まさか救命にいっちまうとは。うちの救命は何処よりも多忙で、医師は疲弊しまくっとるが、患者を選ばへんし見捨てたりせえへん。研修医は限られた時間のなかで学ぶことも多いはずや。あんたもちゃんとそんな旦那を支えてあげなあかんで」

「……はい」

けっこう良いことも云う。

「退院時間決まったら入江先生迎えにくるんか? せっかくやからツーショット写真撮ってもらわな」

「それはダメですーーっ」

やっぱりトヨばあちゃんに似ていたのである。










「嫁ちゃんの部屋で寝てたの? 二人でほっこり、ラブラブやん。いいなー妻帯者は……」

医局に戻ったら神谷から羨ましがられた。

病室でヤってたの?とは突っ込まれなかったので、流石に琴子のベッドで添い寝したことは噂になってはいないようだ。釘を刺したせいだろうが、あの深夜のナースはまともな感じだった。睨み付けて悪かったな、と少しだけ反省する。

「入江先生、外線入ってます」

医局の事務員から声をかけられ、受話器を取る。

「はい。……ああ、もう資料が揃ったのか? 一体どんな手を使ったんだよ。いいよ、とりあえずファックスで送ってくれれば。………は? 持ってきた……? 誰が?
…………って、まさか、おふくろっ!!」


珍しく声を荒げた直樹に、周囲の同僚たちも思わず瞠目する。

「入江先生、どうしたんですか?」

「すみません、ちょっと下にいってきますっ」

琴子が倒れた時と同じくらい動転した様子で駆け出していった直樹の背中を見送りながら、

「ようわからへんけど、次から次へと大変そうやな………」

とぽつりと呟いた佛円の言葉に、みな等しく頷いたのであったーー。






ーーったく。

直樹は己の迂闊さを若干後悔する。
あの人に連絡をすれば、こうなるのは目に見えていたではないかーー。
とにかく察しがいいのだ。
琴子に何かあったと感付かれたに違いない。
そして無駄にフットワークが軽い。


だが、待っていろと指示した1階のカフェには母はいなかった。
しばらく周辺を探し回ったあと、もしやと思い至りーー
急いで琴子の入院している内科病棟に走っていった。


そして直樹の予測通り、病室の中ではーー

「 琴子ちゃーん」

「お義母さーん」

涙を潤ませ、ひしと抱き合う嫁と姑の姿があったのだったーー。







※※※※※※※※※※※※※



話自体はそんなに進展しなくて申し訳ないのです……
ちょっとイチャイチャ書きたくなって(((^^;)疲れてるんですね、あたし(^_^;)無駄に前半バカップルですみません。でも病人だからエロは自主規制(^w^)

………あと2、3話くらいとか思ってるんだけど……終われるのかな~~f(^^;
紀子ママ神戸呼んじゃったし(←予定外。でもあんな電話もらったら絶対来るだろ、と。紀子ママに丸投げか?あたし)……行き当たりばったり過ぎて見通しのつかない二人の夏休みなのでした………(^_^;)




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Re.マロン様 * by ののの
コメントありがとうございました♪

マロン様もW卒業&入学で忙しい時期なのに、毎回コメント、ありがとうございます。

はい、バカップルです。ずっと病室のベッドでキスしてました。うっかりエロになりそうでした………f(^^;(ちょっと頭が腐ってるので……)自制しろ、直樹!

ナースステーション、やっぱ大騒ぎですかね? 夜勤のナースってどれくらいいるんだろう。自分が入院してた時、夜中ナースステーションいつも空っぽなイメージで……(そしてナースコールの『山の音楽家』が止められることなくエンドレスに鳴り響いていたので……)
なんか喋りたくても話せず、結局あまり広まらなかった感じです。(入江くんに釘を刺されたし笑)

さあ、mさまのアドバイス通りに天下無敵の紀子ママ登場で一気にスカッと解決なるか? 乞うご期待(^w^)



Re.ちびぞう様 * by ののの
コメントありがとうございました♪
ハイテンションなコメントに笑えました。
そうそう、呼ばれなくてもあれこれ察して登場しちゃうのが紀子ママです。
いやー魔法使ってさくっと解決させたいなー
ハクション大魔王というよりは奥さまは魔女かなー?

次はどたばたと一気に解決なるか? しばしお待ちを~~

Re.でん様 * by ののの
拍手コメントありがとうございました♪

いやーついうっかり予定以上にいちゃこらさせてしまいました。甘いのに餓えてたのでf(^^;
紀子ママ登場でドタバタになるか? 一気に収束させたいなーと密かに思ってます。少しお待ちくださいねーf(^^;

Re.紀子ママ様 * by ののの
コメントありがとうございました♪

いえいえ出遅れたなんてとんでもない。いただけるだけで嬉しいです(*^^*)

ほんと、入江くん神戸にいってかわりましたよね。なんで唐突に神戸なんかに!と原作に思わず突っ込んでしまったエピでしたが、これは入江くんが琴子が絶対必要と思い知るために重要なエピだったんだなーと。

ふふ、私も同じようベッドでは寝れませーん笑 でもイリコト二人は百歳になっても二人で寝るでしょうね(^w^)

そうそう、夜勤のナース困ったことでしょう。この人は前の日勤準夜の毒舌ナースと違ってまあまともなナースの部類です。あんまり黒ナースばっかだと内科病棟成り立たないぞ、と笑

圭子さんも少しは前向きになれればなあと思ってます。
あとは天下御免の紀子ママの頑張り次第!?そう、彼女が、この世界の最強にして、最恐のキャラなんですもん(((^^;)

Re.chappi様 * by ののの
拍手コメントありがとうございました♪

はじめまして、ですよね?いつも訪問していただいて嬉しいです(*^^*)
病棟のベッドで添い寝、いいですよねー(いや、実際かなりきっついと思いますが)
ドキドキしてもらえてよかったです♪
紀子ママの活躍(暗躍?)までしばしお待ちを~(^_^)

Re.なおちゃん様 * by ののの
コメントありがとうございました♪

入江くんの優しさはわかりづらいですよねー。わかるのは洞察力鋭い救命メンバーちくらいで。
さあ、紀子ママ来ちゃいました。入江くんは……どうするんでしょうね~~?

個別記事の管理2017-02-19 (Sun)
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